片づけの常識をくつがえし、人生を好転させる電子書籍

新刊著者インタビュー

更新日:2013/8/9

片づけで人生が変わる。自分が何にときめくのかがわかるようになる

 
──人生の本質にまで大きな影響を与えるとは、片づけは奥深いものですね。もう一つ、本を読んでハッとさせられたのは、「捨てる」というより「ときめくモノだけを残す」という考え方です。「残す」ということが大事というのも、これまでの常識とは異なりますね。

こんまり: 片づけは単なる手法であって、それ自体が目的ではありません。問題は、片づけた後にどう生きるかにあるのだと思います。私が考える片づけは、室内を究極の自然な状態にすることなのです。不自然なモノに囲まれていると、自分自身も不自然な状態に陥ってしまうと思うんです。そうならないために、自然なモノ、つまり、「ときめくモノ」だけを残して身近に置こう、というのが「こんまり流ときめき整理収納術」です。

──自分が何に「ときめく」のかが、片づけをすることでだんだんとわかってくるということなんですね?

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こんまり: そのとおりです! ときめき感度が上がってくると、ときめかないモノを近くに置きたくないし、ときめくモノに囲まれていると、その置き場所、居場所が決まって、元の位置にきちんと収まるようになります。だから、片づけをしなくても、部屋はいつでもきれいな状態を保てるんです。でも、それは一気に、短期に、完璧に、「ときめかないものは捨てる」という「片づけ祭り」を経ないとダメ。膨大な数のモノに一つひとつ触れながら、「ときめくかどうか」を瞬時に感じ取り、「ときめくモノだけを残す」という決断を重ねていくことが大事なんですね。こうした決断ができるようになると、片づけだけでなく、自分の行動や将来の選択についても決断ができるようになります。そして、それに向かって素直に進んでいくことができますから、人生を変えることができるんです。

──「片づけ祭り」、恐るべし! ですね。

こんまり: はい。素直に本に書かれたことを実践した読者の方々から、「人生が変わった」というお便りをいただいています。また、実際に私のレッスンを受けて、卒業された方は、みなさん目がキラキラと輝くようになられます。そういうとき、本当にこの仕事をしてよかった、本を出してよかったとうれしくなりますね。