「山村響」声優インタビュー&撮り下ろしグラビア【声優図鑑】

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更新日:2015/7/9





――それでは、作品のほうのお話も! 2月からスタートした「Go! プリンセスプリキュア」の天ノ川きらら/キュアトゥインクル役、どんなキャラクターだと受け止めていますか?

山村:最初に絵をいただいたとき、すっごくかわいくて、いちばん好きだなって思いました。自分の夢に向かって迷わずまっすぐに進んでいる女の子で、しっかりと自分の考えも持っていて。男らしいというか、カッコいいんですよね。だから、人気モデルとして、ほかの女の子たちからも憧れられる存在なんだと思います。

――オーディションはいかがでしたか?

山村:じつは、最初は違うキャラクターで受けていたんです。それも、かなり全力を注いだので100%出し切れたな、と感じていて。そしたら、その後にきららもやってみてと言っていただいたのですが、最初に演じたキャラクターの元気な感じをひきずってしまって、「もうすこしダウナーな感じで」って言われたんです。帰り道は、うまくできなかったなってしょんぼりしてたんですけど…。合格通知をもらったときは、力を抜くことも大事なんだって思いました。

――1年間放送されることもあって、プリキュアの収録現場ではすごく結束が固まるとか。

山村:それはホントに感じますね。最近は一年間演じる作品が少ないですし。スタッフのみなさんがプリキュア愛にあふれていて、キャストのことを大事にしてくださって、すでに家族のような温かさを感じていますね。プロデューサーさんがお父さんみたいな存在になっています(笑)。





――そして、ハルナ役を演じる「蒼き鋼のアルペジオ」は劇場版が公開されて。スクリーンで上映を観たそうですね。

山村:はい。改めて大きなスクリーンで自分の声を聴いて、キャスト覧に自分の名前が上がってくるのを見てすごく感慨深かったです! Trident(渕上舞、沼倉愛美、山村響による声優ユニット)として歌わせていただいたOPテーマも大音響で流れてきて、すごく感動しました。

――初日舞台挨拶では、年内公開の第2章で登場するハルナのシーンについて妄想が広がったりして(笑)。

山村:ただの妄想癖で(笑)。自分のキャラクターとか作品で、よく妄想するんですよ。本編のストーリーの裏ではこういうこと考えてるんじゃないかな~とか (笑)。

――演技に役立てたり?

山村:それはありますね。その裏の感情を踏まえて演じていると、だからこうなのか、と自分のなかでお芝居にグッと深みが増す感じがするんです。

――劇場版OPテーマの「Blue Snow」は、歌ってみてどうでしたか。

山村:Tridentって明るいイメージの曲が多いので、最初に聴いたときは、予想に反して壮大な感じだなと。でも、アルペジオにぴったりだと思います。どんどん感情の深みが増すというか。ひとつの答えを見つけて、切ないけど幸せを探して生きていきたいっていう、温かい気持ちになれる世界観がすてきだと思います。歌は難しいんですけど、Tridentらしいハーモニーだなと。

――Tridentらしさとは、どんな風に受け止めていますか?

山村:かわいい、というより、スタイリッシュな感じの楽曲と歌声がぴったり合っているのが魅力なのかな。3人とも声質が異なるので、最初はうまく絡み合えるかな〜って思ってたんですけど、いい感じになったなと。あと、無理をしない(笑)。

――無理をしない?

山村:はい。最近は一緒に鍋をしたりとか。いつもハイテンションというわけじゃなく、真剣に話し合うときもありますし、それぞれおしゃべりしていないときでも「無言」が気にならないんです。私はすごくラクですね(笑)。

――鍋! 鍋奉行はどなたが…。

山村:そのときはぬーちゃん(沼倉)家だったから、ぬーちゃんが。でも、わりと自由です(笑)。この前は、スライスのお餅をしゃぶしゃぶしようってなって。舞ちゃんがやったらデロデロになっちゃって(笑)。最後にぬーちゃんがすごいしゃぶしゃぶしてたから、「もうだめだよ! デロデロになっちゃうよ」って必死に言ったら、「お餅くらい自由にしゃぶしゃぶさせて!」って言われちゃいました(笑)。ごめん、お餅を守ろうとしただけなんだけどって(笑)。

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