「山村響」声優インタビュー&撮り下ろしグラビア【声優図鑑】

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更新日:2015/7/9





――た、楽しそうです! ところで、hibiku名義のアーティスト活動についても聞きたいのです。最初に歌い始めたのは…。

山村:もともと歌が好きで、物心ついたときから毎日歌ってました。あるとき、オリジナル曲を作らせていただく機会があって、それまでは自分ひとりでカラオケで歌っていたのが、誰かと一緒に曲を作ることがこんなに素敵なことなんだと初めて感じて。そこから、歌ってひとりで歌うものじゃないんだなって気づかされて、自分のなかで生まれた何かを歌として誰かに届けていけたら、っていう想いが生まれました。

――作詞・作曲を両方されることも。どちらを先に?

山村:一緒に出てくることが多いです。まずはサビのフレーズと断片的な1ワードとかが浮かんで、後から歌詞をはめていくことが多いですね。私、以前はホテルでベッドメイクのバイトをしていて(笑)。ひとりで黙々と働いていると、わ〜って歌詞とメロディが浮かんできたりして。それをボイスレコーダーに吹き込んでいました。

――とてもいい曲なので、昨年リリースされた2曲の聴きどころを教えてもらえませんか? まず、「風を感じて」は…。

山村:大切に思っている友だちのためのバースデーソングです。「君が起こした風は」っていうワードとフレーズだけが最初にあって、なかなか歌詞をはめられずに4年くらい温めていました。その友だちは、いつも一生懸命で。うまくいかずに悩んでも、それでも頑張っていこうって。その姿勢にすごくパワーを感じるんです。だから、その子が嵐の中心になってみんなをいい方向へと巻き込んでいくイメージで作りました。一歩踏み出せば、風が吹くんだと。

――「Plastic shoes」はどうですか。

山村:ほしかったものが手に入らなかった、悔しさを歌った曲です。誰しも悔しい想いをすることはあると思うんですけど、そのやりきれない気持ちを歌にしたくて。私、お姫様のモチーフが好きで、なかでもシンデレラがいちばん好きなんです。シンデレラストーリーって華々しく見えますけど、それまでにシンデレラはつらい想いを沢山していたし、ガラスの靴なんて履いたらきっと足も傷だらけになっちゃうだろうし。でも、そんなつらい想いを経て、シンデレラは輝いているんだと。この曲を作った直後に「Go!プリンセスプリキュア」の合格をいただいたので、鳥肌が立ちましたね。





――これからどんな活動を?

山村:やっぱり大好きなライブを続けたいです。その一瞬はそのときにしか感じられないものなので。応援してくださるみなさんの、いつもそばにいる存在だと感じていただけたらなぁって思います。

――自分で聴くとしたら、どんな音楽が好き?

山村:じつは、TridentとかPerfumeみたいなテクノポップが好きで。あとはやっぱりバンドサウンドも好きですね〜。秦基博さんとかスガシカオさんとか、男性ボーカルを好む傾向もありますね。最近だと米津玄師さんとか。シンガーソングライターさんの曲は、その人から出て来た曲だと思うとグッときます。

――では、これから声優として、アーティストとして、どんな風に頑張っていきたいですか。

山村:声優は自分がずっと目指してきたものなので、これからもキャラクターを丁寧に演じていきたいです。自分の中で声優のお仕事は、作品を作り上げるの1つのピースになっている感覚、音楽の活動は私のなかから生まれたものをみなさんにお届けするスタンスなんです。どちらも本当に大好きなことですから、これからも自分に偽りのない芝居や歌をお届けしていきたいですね。素直に、無理をすることなく。いろんなかたちで私の声を聴いていただけたら。山村“ひびく”という名前を覚えていただいて、応援してくださったら本当にうれしいです。

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