「五十嵐裕美」声優インタビュー＆撮り下ろしグラビア【声優図鑑】

これからの活躍が期待される声優に、声優を目指したきっかけや、初めてのお仕事、そしてプライベートなことまで、気になるあれこれについてインタビューを行い、さらに撮り下ろしのミニグラビアも交えて紹介する人気企画「声優図鑑」。

第60回となる今回は、「アイドルマスター シンデレラガールズ」の双葉杏役、「パパのいうことを聞きなさい！」の小鳥遊ひな役などを演じる五十嵐裕美さんです。

――TVアニメ「アイドルマスター シンデレラガールズ」は、7月から2期の放送が決定していますが、双葉杏役はオーディションで決まった役だそうですね。

五十嵐：3年くらい前にソーシャルゲームが始まって、声をつけますっていうときに受けたのが双葉杏でした。杏一本で受けましたね。

――中の人とリンクするという噂は流れていますが(笑)、アニメでもがっつり演じられましたし、愛着が深まったりはしましたか。

五十嵐：愛着はありますね。もともと他人事じゃないというか、似てるところが多いので(笑)。「働きたくない」というと語弊があるんですけど、私も家事とかに関しては働きたくないというか(笑)。私がやらなくてもいいんじゃないかな〜と思うことに積極的になれなかったりするし、誰かがやっているからやらない、とかけっこうあるので(笑)。


――杏ですね(笑)。

五十嵐：似てるなっていう(笑)。最近はわりと、私が頑張ろうとしていることを杏もやってくれるんですよ。例えば、いざってときに男らしく、さりげなくフォローしてくれたりとか、見た目は子供っぽいんですけど、アイドルの子たちの中だと、年は上のほうというか、17歳なんで、わりとお姉さんしてるというか、周りをよく見てる子っていうイメージ。中の人が反映されているというか、それが杏の良さになってたらいいなっていう。

――そんな杏っぽさはきっと収録現場でも発揮されてると思うのですが(笑)、収録現場は女性ばかりで楽屋のようにワイワイしてるんでしょうか。

五十嵐：ワイワイしてますね。休憩とか、待ち時間が長かったりするし、作品絡みのライブも多くて、みんなよく会うから仲がよくて。女の子ばっかりだから、やっぱり差し入れで盛り上がったりします。甘いものより煎餅とか(笑)。長く収録がかかっているときのあったかいおにぎりの差し入れとかにいちばん盛り上がります(笑)。クリスマス時期にチキンを買ってきてもらったときのみんなの喜びはすごくて、「肉だ！」みたいな(笑)。みんなよく食べますね。

――今後も注目のキャラクターが目白押しですね。放送中のアニメでは、「SHOW BY ROCK!!」のホルミー役とか。

五十嵐：ホルミーはアニメに先駆けて作られたオリジナルキャラなんですけど、音楽のエリートたちが集まる学校の生徒会4人のバンドで、ホルミーは生徒会長で。JCバンドがウリで、牛キャラだけど巨乳じゃなくて、どっちかというとロリです(笑)。


――生徒会といえば「劇場版 蒼き鋼のアルペジオ –アルス・ノヴァ-DC」のハグロも、霧の生徒会のメンバーという(笑)。

五十嵐：あ、そっちも生徒会ですね(笑)。しかも、またライバルキャラです(笑)。アルペジオの劇場版は、この前公開された第1弾につづいて10月に第2弾（「劇場版 蒼き鋼のアルペジオ –アルス・ノヴァ-Cadenza」）があるんです

――第1弾では、霧の生徒会が登場して…。

五十嵐：M・A・Oちゃんが演じているヒエイがけっこう登場していて。次回、霧の生徒会がどうなるかという。だんだん、イオナ（CV；渕上舞）たちが人間的になってきてるじゃないですか。でも、それは不必要であるって私たちは人間味がない感じで訴えるんですよ。風紀の乱れを取り締まるために。おのおののキャラがこれからどうなるのか、私も楽しみです。

――いつも仕上がった出演作は観るほうですか？

五十嵐：観ます！ 絶対に観ますね。劇場版も、行けるときは何回か劇場に行ったりします。

――スクリーンで観ていちばん感動した作品は。

五十嵐：「ルー＝ガルー」（神埜歩未役）が公開されたときは、劇場版では初めてのメインキャラだったこともあって、反省ばっかりしてましたけど、うれしかったですね。スクリーンで自分の名前が出ると、お〜ってなりますね(笑)。アニメにしろ劇場版にしろ、声を録ってるときって音も絵もまだ完成されていないことが多いので、完成作品を観ると、音楽の力も絵の力もすごいなっていつも思います。


――アニメはもともとどんな作品を観ていたんですか。

五十嵐：林原めぐみさん世代なので、「スレイヤーズ」とか。最近も盛り上がってる「カードキャプターさくら」は再放送まで観てましたけど。桃矢くんが好きで。いいですよね、あんなお兄ちゃん。ああいう人と結婚したいです(笑)。あとは普通に知世ちゃんも好きだし。

――他には？

五十嵐：いっぱい観てましたね。そのころからギャルゲーが好きで。地元の札幌でまだテレビ東京系のアニメが観れなかったんですよ。だから、テレビ版の「下級生」とかを録画して、朝学校に行く前にご飯食べながらドロドロした恋愛モノを観て、「よし学校行こう！」みたいな(笑)。

――五十嵐さんといえばギャルゲーですけど(笑)、その頃から始まっていたと。

五十嵐：そうですね。一人っ子だし、人とゲームをする習慣もなかったので、アクション系が苦手だし、ゲームはサスペンス系のアドベンチャーかギャルゲーと広く浅く。あんまりゲーム性はないかもしれないですね。小さい頃は、誕生日が12月なんで、クリスマスとお年玉をあわせてハードを買ってもらい、それではプレイできないからソフトを１本つけてもらうみたいな(笑)。あとは、お祝いごとのときのおこづかいを貯めてソフトを買ってました。


――おこづかい、今使ってるのはどんなことですか。

五十嵐：主に、服ですね。衣装代がかかります(笑)。今日は、ふだん黒い服ばっかり着てるので、白っぽい服を。ここのところあったかかったので買ったばかりの春服で来ました。あとは、日用品とかはAmazonでポチポチしちゃいますね(笑)。お仕事で帰りが遅いことが多いので、買いに行く元気がないっていう。

――休日の過ごし方についても聞かせてください！

五十嵐：ゲームしてるか寝てるかですけど、最近はオーブンを使いたいブームが。10年ひとり暮らししてるんですけど、今まで使ったことがなくて。オーブンって高温だし、使うの怖いじゃないですか(笑)。でも、友だちに便利だよって話を聞いて。手始めにソフトクッキーを焼いて、この間はミートソースを大量に作ったんでチーズを乗せて焼いたり。作るのは好きなんですよ、片付けるのは嫌いですけど(笑)。

――けっこう体によさそうな生活してますね。

五十嵐：いや〜でも、食べたいものばっかり作ってると、どれもカロリー高いので(笑)。自炊してるほうが太ります(笑)。だから、最近流行っているコールドプレスジュースを飲んでダイエットしたりして。もともと野菜が嫌いだし、コンビニのサラダなんて水みたいなものだし、寒がりなんでカプサイシンとかホットビーツで代謝を上げられるのもあって、半日ジュースだけで過ごしたりとか。

でも、今朝出かける前に、わりと買ったばかりのリュックの中にジュースが漏れていることに気づいて(笑)。ばあっと丸洗いして、お風呂の浴室乾燥に入れてきました。うわってなりましたね(笑)。こぼれたジュースが人参とかシナモン系だからまだ良かったんですけど。


――美味しいんですか？

五十嵐：いや、大体美味しくない…(笑)。良薬口に苦し、ですかね。特に、ケールとかセロリが入ったのは本当に芝生の味がするんですよ。また、レモンが入ってたりすると、すっぱい芝生の味がして。友だちとみんなで「水槽の味する」とか「雨上がりの芝生のにおい」とか言ってますけど(笑)。

――(笑)。では、そろそろ最後に質問になりますが…。今後、声優としてさらに頑張っていきたいことはありますか？

五十嵐：もっとアニメに出れるように、と思います。声優といえば、やっぱりアニメが主戦場って感じがあるので、増やしていきたいですね。役としては、よく「ロリばっかかよ」って言われるんですけど、「俺、ツインテールになります。」では主人公のお母さんとか、「甘城ブリリアントパーク」ではグラマラスなほんわかお姉さんとか、意外と最近はそういうロリ以外の役も演じているので、ぜひ興味を持ってもらえたらと思います！


――ありがとうございました！

次回の「声優図鑑」をお楽しみに！

五十嵐裕美

・五十嵐裕美（マウスプロモーション）
http://www.mausu.net/talent/tpdb_view.cgi?UID=173

・五十嵐裕美Twitter
https://twitter.com/hiromi_ig

・オフィシャルブログ「GIRL’S MAGIC」
http://ameblo.jp/yukinko-magic/

◆撮影協力
magic tone studio（マジックトーンスタジオ）

（取材・文＝麻布たぬ、撮影＝山本哲也、制作・キャスティング＝吉村尚紀）