「小見川千明」声優インタビュー&撮り下ろしグラビア【声優図鑑】

アニメ

公開日:2015/7/8





――これまでもたくさんの作品に出演していますが、小見川さんをチェックしたい人に見てほしい作品は?

小見川:18歳でデビューしてから、作品に恵まれてきたと声を大にして言いたいので、全部見てほしいですけど…。あえて挙げるならば「夏のあらし!」かな。

――デビュー作は、テレビアニメで言うと、その1つ前の「ソウルイーター」マカ=アルバーン役ですよね。

小見川:はい。「ソウルイーター」がファミリーみたいな雰囲気だったので、そこから初めて独り立ちした作品が「夏のあらし!」(上賀茂潤役)っていう認識なんです。

「ソウルイーター」の若林(和弘)監督は、ひとつひとつ丁寧に教えてくださる方で、マカはこういう風に考えているから、そこに小見川が自分でたどりつかないと意味がない。だから何回でもやってごらんって、時間をかけて導いてくださったんです。キャストの方々も大先輩ばかりだったし、監督や先輩たちの話を聞きながら歩んでいけば間違いない! という現場だったんです。

――じゃあ、そこから巣立ったような感じ?

小見川:初めて幼稚園に行く子みたいな(笑)。

――アフレコで悩んだりすることはありましたか?

小見川:鶴岡(陽太)監督は役者に芝居を任せてくださる方で、最初は自由に演じさせていただき、いいところを掬い上げてくださるんです。それまで自由に演じるっていう経験がなかったので、え? どうしたらいいんだろうって。ギャグ作品で、杉田さんや安元(洋貴)さんがばんばんアドリブを入れていたし。台本にないことを言ってもいいんだ〜って(笑)。

第二期は、第一期に比べると完全にギャグパートだったので、ひとりだけアドリブを入れないのは恥ずかしいという雰囲気もあったんですよ。縮こまっていてもつまらないし、思い切って全開でやらないとって。

――じゃあ、小見川さんもアドリブを?

小見川:はい。息づかいのセリフなんですけど、こういう芝居をしたいと監督に初めて聞きにいって。それがもしイメージと違っていたらどうしようっていうプレッシャーはありました。でも、そうやって初めて自分の足で一歩踏み出せた作品だなって思いますね。





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