約40分の動画には伝えたい思いがたくさんつまってる

新刊著者インタビュー

2011/11/15

電子書籍のダウンロード数がめきめき伸びている『人生がときめく片づけの魔法』。
書かれている内容はこれまでの片づけの常識を覆すものだが、
電子書籍化においても、新しい試みにチャレンジしている。しかも新原稿もたっぷり!
そこで、電子書籍版の制作秘話をうかがい、ヒットの理由を探りました。
⇒前編はこちらから
 

電子書籍ならではの「伝え方」で読者の心をときめかせる

近藤麻理恵

こんどうまりえ(通称こんまり)●片づけコンサルタント。「乙女の整理収納レッスン」主宰。大学2年のとき、片づけコンサルティング業務を開始し、「こんまり流ときめき整理収納法」を編み出す。「一度習えば二度と散らからない」ことが評判になり、口コミだけで顧客を広げる。「乙女の整理収納レッスン」や「社長の整理収納レッスン」、「人生がときめく片づけの魔法セミナー」は予約待ちの満員御礼。レッスン卒業生のリバウンド率ゼロをキープ中。

――後編では電子書籍版の制作秘話を中心にうかがいたいと思います。約40分の動画特典がついていて、「動画でメソッドをわかりやすく伝える」という実践的なものと、「動画&音声で読者の心をときめかせる」という感情に訴える演出があり、その両方がとても効果的だと感じました。どのようなことを意識して、電子書籍版を制作されたのでしょう?

近藤さん(以下、こんまり): きちんと読者の心に届く「読み物」にしようと、電子書籍版の制作を始めるにあたって、編集担当の高橋朋宏さんとたくさん話し合いました。紙の書籍でも、特に「はじめに」ではこの本への思い、読者のみなさんにお伝えしたいことを書き切ったつもりです。しかし、電子書籍には動画と音声という、紙の書籍にはない機能があります。この機能を活用して、さらに読者の人生と心をときめかせる、新しい試みに挑戦しようと考えました。

――その新しい試みは、見事に成功していますね。特に、オープニングの「お部屋と片づけと私」でのメッセージに引き込まれました。そのメッセージへの答えとこんまりさんの片づけと本書への思いが「エンディング」の動画でまとめられていて、幸せな読後感をもたらしてくれます。また、「エンディング」はこんまりさんの肉声で語られているという演出がにくい! まるで、優れたドラマを観終わったかのような印象でした。

こんまりさんの本書に込めた思いが心に響いてくる、電子書籍版『人生がときめく片づけの魔法』のオープニング動画

こんまりさんのレッスンを受けた方のご自宅を撮影。けっしてインテリア雑誌から抜け出したかのような部屋ではないが、心地良く住んでいることが伝わってくる

こんまり: ありがとうございます。動画での文章は、電子書籍版のために、すべて新原稿を書き下ろしました。紙の書籍が出版されてから、読者のみなさんからたくさんのお便りをいただきました。そこに書かれている内容に、私自身、ときめきをいただきました。それに対する私なりの答えというか、思いのようなものもお伝えできれば…と。だから、動画にあるメッセージには、読者のみなさんへの思いがたくさん詰まっているんです。

――なるほど。だから、心がときめくんですね。実用本の電子書籍で、これほど心を動かされる体験は初めてでした。

こんまり: そう受け取っていただけて、とてもうれしいです。編集担当の高橋さんは、大学時代は演劇部で演出の経験もある方。読者をときめかせる演出は、高橋さんの力によるところが大きかったです。紙の書籍でもそうでしたが、つくり手の思いの強さというのは、できあがった作品にはっきりと表れるのだと思います。