約40分の動画には伝えたい思いがたくさんつまってる

新刊著者インタビュー

更新日:2013/8/9

ベストセラーになったのは、生きていくことの「本質」をとらえているから

――大げさに聞こえちゃうかもしれませんが、本書にある内容は、人が生きていくということの「本質」をとらえているように思えました。片づけのメソッドはきわめて合理的かつ科学的なのに、その行為そのものには、生物・無機物問わず魂が宿っていると考える、日本的なアニミズムの思想を感じました。深読みでしょうか?

こんまり: アニミズムを意識したことはありませんが、それに近いことは、日々の片づけコンサルタントの仕事を通じて感じています。モノは本当に毎日、持ち主を支えるためにそれぞれの役割を全うしています。そして役割を終えたモノは、「十分に働いた」と、捨てられることを「新たな門出」として受け止めてくれるのではないでしょうか。私には、そういうモノたちの声が聞こえます。こんなこと言っているから、エンディングの動画でも自らを「片づけのヘンタイ」と言ってしまったのですが(笑)。
「モノが捨てられない。家が片づかない」という原因を突き詰めていくと、「過去に対する執着」と「未来に対する不安」の2つだけだと思うのです。つまり、「何を持つのか」は、自分自身がどう生きるのかと同じことではないでしょうか。この考えにたどり着いたのは、5歳から片づけをし続けて、どうして片づけが終わらないのかを考え抜いたからだと思います。

advertisement

――つまり、自らの価値基準を鮮明にすることだ、と。こんまりさんのように何かをやり抜いた人ならではの、生きることの「本質」を露わにする言葉ですね。本書の第5章にあるように、片づけをすることで、「『あなたが本当にときめくこと』に大いに時間と情熱を注ぐことができるのだと、実感できました。

第5章の「人生がドラマチックに変わる片づけの魔法」は、人生を大きく変えるきっかけになる可能性大。今年を振り返り、来年をさらに良い年にするために、年内に読んでおきたい

こんまり: 片づけは単なる手法であって、それ自体が人生の目的ではありません。だから、部屋の片づけなんて、さっさと終わらせたほうがいいと思っています。私が片づけのことを1年中考えて、片づけコンサルタントという仕事をし、本を書いたりするのは、片づけに本気でときめいているからです。でも、そんな人、ほとんどいませんよね。ですから、本書を手に取っていただいた方が、ここに書かれている内容を実践して、片づけという行為から一生、解放されてほしいと願っています。そして、片づけにとられている時間を、本当にときめくことに使っていただきたいと願っています。

――新しい年をより良くするために、今が、こんまりさんの電子書籍を手にする絶好の機会ですね! ありがとうございました。

 
⇒こんまりさんのブログ「乙女の整理収納レッスン」

⇒こんまりさんのオフィシャルWebサイト

電子人生がときめく片づけの魔法

近藤麻理恵/サンマーク出版/App Store/800円

紙の書籍が100万部を突破した、「こんまり流ときめき整理収納法」が電子書籍化。従来の片づけの常識を根本から覆す著者独自のメソッドは、「一度完璧に実践したら、二度と部屋が散らからない!」と大評判に。さらに「片づけで人生や仕事が劇的に変わった」という人が続出中。電子版は紙の書籍より低価格で、しかも著者インタビューや洋服のたたみ方などの動画特典を豊富に収録。来年を良い年にするために、今年中に読んでおきたい「魔法の本」。

■紙の書籍版: 1470円

【YouTube】近藤麻理恵★『人生がときめく片づけの魔法』が3分でわかる