田中 圭「自分がどこに出ていたのかもわからなかった(笑)。それくらい熱中して、試写を観てしまいました」

あの人と本の話 and more

2015/10/7

毎月3人の旬な有名人ゲストがこだわりのある一冊を選んで紹介する、ダ・ヴィンチ本誌の巻頭人気連載『あの人と本の話』。今回登場してくれたのは、10月10日(土)より公開される映画『図書館戦争 THE LAST MISSION』で、図書特殊部隊の小牧幹久を演じている田中圭さん。大の原作ファンでもある彼が、それゆえに陥ってしまった気持ちとは――?

「映像化が決まっている作品はもう読まないんです」と、田中さんは言う。
「読むと演りたくなっちゃうから。読んでいるそばから“この役、演りたい!”って。それを他の方が演じると思うと、もう悔しくて(笑)」

 そう言いながらも、人気小説&マンガの主人公を田中さんは次々と演じているのだ。
ドラマスペシャル枠で放映され、大きな話題となった『所轄魂』、連続ドラマでの舌戦が人気を呼び、11月には劇場版としても公開される『びったれ!!!』など。

「どこかで原作と切り離さなくてはいけないし、かと言って、まったく別のものになってもいけない。人気原作の登場人物を演じるのは難しいですよね。映画『図書館戦争』で、小牧役のオファーをいただいた時には、“うそだろ? やめてくれよ。俺じゃ、ダメダメダメダメ!”ってなっちゃっていたんですよ(笑)」

 図書特殊部隊の鬼教官・堂上の同期であり、良きバディ。堂上とは対照的な笑い上戸で、性質穏やかな理論派・小牧と田中さんのイメージはぴったりだと思うのだが……。

「自分が原作を大好きだということもあって、“こんなの小牧じゃない!”って、原作ファンの方に叩かれるのがすごく怖かったんです(笑)。岡田(准一)くんと(榮倉)奈々ちゃんのイメージがあまりにぴったりということもあって。でも、撮影に入ったら、それは頭から消えましたけどね」

 堂上と郁のイチャイチャしているシーンが、原作でも映画でも大好きだという。映画公開前夜の10月5日、ドラマスペシャル企画として放映された『図書館戦争ブック・オブ・メモリーズ』では、小牧の恋愛も描かれ、そのモードは映画のなかにも流れ込んでいる。だが……。

「試写を観たんですが、映画のどこに自分が出ていたのか、記憶がない(笑)。というのも、『図書館戦争』は、自分の芝居を気にすることなく客観的に観られる数少ない作品だから。出演している本人がこれほど純粋に観客として楽しめることができる映画って珍しいんです」

 ラスト近くのあるシーンでは、ついに涙をこらえ切れなくなり、最後には号泣してしまったとか。

「自信を持ってお薦めできます。原作ファンの方、1作目を観てくださった方はもちろん、これまで『図書館戦争』をまったく知らなかった人にもぜひ観ていただきたいです」
(取材・文=河村道子 写真=鈴木慶子)

田中 圭

たなか・けい●1984年、東京生まれ。2000年デビュー。03年、ドラマ『ウォーターボーイズ』で注目を集める。出演作に映画『東京大学物語』『凍える鏡』『予告犯』、連続テレビ小説『おひさま』、大河ドラマ『軍師 官兵衛』、ドラマ『所轄魂』『HEAT』、舞台『夜への長い旅路』『Tribes』『幻蝶』ほか多数。11月より『劇場版 びったれ!!!』が公開予定。
ヘアメイク=大橋 覚 スタイリング=岡部美穂

 

『新装版 毎日が冒険』書影

紙『新装版 毎日が冒険』

高橋 歩 サンクチュアリ出版 1300円(税別)

自分の好きなことを極めたい! テキサスでのカウボーイ修業に始まり、夜の町でのギター弾き語り、サイババと語ったインド旅行……守ってきたのはただひとつ。「とりあえずやっちまう」ってこと。未経験、金&コネなしで自分の店を開き、自分の本を出版、会社まで作った25歳の自由人が語る爆笑サクセスストーリー。

※田中圭さんの本にまつわる詳しいエピソードはダ・ヴィンチ11月号の巻頭記事『あの人と本の話』を要チェック!

 

映画『図書館戦争 THE LAST MISSION』

原作/有川 浩「図書館戦争」シリーズ 監督/佐藤信介 出演/岡田准一、榮倉奈々、田中 圭、福士蒼汰、栗山千明、石坂浩二ほか 配給/東宝 10月10日(土)より全国公開 
●「本を読む自由」を守る図書隊、堂上ら特殊部隊に、この世に1冊しか存在しない「図書館法規要覧」の一般展示が行われる芸術の祭典の会場を警備せよとの指令が下される。その指令の裏には隊員、手塚の兄・慧が仕掛けた図書隊の解散を目論む罠が潜んでいた……。
©2015“Library Wars -LM-” Movie Project