「山北早紀」声優インタビュー&撮り下ろしグラビア【声優図鑑】

アニメ

更新日:2015/11/5

山北早紀

編集部が注目する声優に、声優を目指したきっかけや、初めてのお仕事、そしてプライベートなことまで、気になるあれこれについてインタビューを行い、さらに撮り下ろしのグラビアも交えて紹介する人気企画「声優図鑑」。

第93回となる今回は、テレビアニメ「プリパラ」(東堂シオン役)などに出演し、声優アイドルユニット・i☆Risのリーダーとしても活躍する山北早紀さんです。

――「プリパラ」の東堂シオン役を演じて約1年、キャラクターへの愛情も深まるものですか?

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山北:やっぱり演じれば演じるほど愛情は深まっています! シオンちゃんのウチワとかグッズで部屋がいっぱいになるくらい、だいっすきです(笑)。プリパラって先々のストーリーが決まっていなくて、進みながらシナリオが決まっていくんですけど、最近はどんどんキャラクターに“中の人”の要素が入ってきてるんですよ。自分に似てきている気がして、愛着があります。

――自分に近いのはどんな部分?

山北:わたし、おやじギャグを言うんですけど、シオンちゃんも最近はおもしろい言葉を創作するようになって(笑)。以前は得意の囲碁用語とか四字熟語くらいだったのに、最近は「レットイットイゴー」とか。え?って(笑)だから楽しくて、「イゴゴゴゴゴ…」とかアドリブをぶっこんじゃいます(笑)。

――i☆Risのメンバーが集まった収録はさぞハイテンションだと思いますが、アドリブがエスカレートするようなことは(笑)?

山北:ありますね(笑)。みれぃ役の(芹澤)優ちゃんとかは、みんなで「えいえいおー」とか合わせるセリフの最後にいつも「ぷり」って入れてきて、「またかよ〜、また『ぷり』入れてきたよ〜」って言われてます(笑)。

山北早紀

――「プリパラ」でシオンが所属しているチーム「Dressing Pafé」 (以下、ドレシ)にはどんな魅力を感じていますか? 主人公のらぁらたちのチーム「SoLaMi♡SMILE」(以下、ソラミ)のライバルですが。

山北:自分のキャラっていうひいきめナシに、いちばん好きなチームです! 意志の強いシオン、ボクっこで我が強いドロシーがぶつかりあって、それをレオナっていう優しい男の娘がたしなめるという。その構図が現実にもありそうというか。絵に描いたようないい子たちが集まったソラミに比べて、泥臭さがあるなと。描かれていないシーンでも、きっと裏でケンカしながら絆を深め合ってるんだろうなって感じます。

――「プリパラ ドリームソング♪コレクションDX –SUMMER-」(10月14日発売)では、シオンのソロ曲も収録されました。

山北:ずっと歌いたいと言ってきたんですが、スタッフさんたちがシオンの夢を叶えてくださいました! 自分のキャラだからなのか、はたから見てもすごくイイ出来でうれしかったです。なにより、「プリパラ」のスタッフさんたちの愛情が深いから、ライブシーンなどひとつひとつのこだわりがすごくて。もちろん、わたし自身もシオンちゃんに最大の愛を注いでいるので、みんなの愛があふれた1枚に仕上がっていると思います!

――これまでを振り返って、「プリパラ」の楽しさって何だと思いますか?

山北:「みんな友達、みんなアイドル」がテーマですけど、それが現実になったというか。「プリパラ」を知っている人が増えて、プリパラ友達を増やして楽しめるようになったのが大きいですね。それこそ、アイドルのイベントに行くと、他のアイドルさんからも「プリパラ好きなんです」て言われたりとか。

――他のアイドル作品とちがうところは?

山北:“闇堕ち”がないところ(笑)。どんな時もみんな前向きで、友情について教えてくれる感動的なシーンもあれば、ひたすらギャグでアハハッて笑えるシーンもあって(笑)、明るい気分で楽しめる作品だと思います。

山北早紀

――i☆Risのニューシングル「ブライトファンタジー」(10月28日発売)の聴きどころは?

山北:表題曲は「プリパラ」第2シーズンの新主題歌。前作の「ドリームパレード」はシーズンの始まりにふさわしい明るい曲だったんですけど、今回は大人っぽい曲に仕上がっています。「プリパラ」の輝き、夢や希望をもって頑張ろうというコンセプトは残しつつ、きれいめのメロディになっています。

――3曲目は、山北さんが出演しているOVA「ハンツー×トラッシュ」(10月発売)の主題歌。速水真紀役はどんなキャラクターですか?

山北:すごく巨乳の“モテ子”です(笑)。たぶん本人は意識していないんですけど、天然であざとい(笑)。もし部活の後輩として入ってきたら、あ、この子は絶対にモテる、男子部員が全員落としにかかるだろうなっていう感じの。ふだんi☆Risとして活動している時は、どちらかというとみんなワイワイ系で、男勝りなので(笑)、久しぶりに“女の子”らしいキャラクターを演じられてうれしかったですね。ふだんの私はなかなか絶対言わないようなセリフとか、ちょっとセクシーなシーンも作品として楽しんでいただけたら。

――11月8日の3周年記念ライブで楽しみにしていることは?

山北:ライブ自体が楽しみです! 「3」って大事な数字なので、ライブタイトルからグッズ案まで、できるだけ自分たちの意見を詰め込みたいと思ってます。「i☆Risがここからもっと高みに羽ばたいていくんだ」っていう希望を見いだせるライブにしたいなと。

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――プライベートについても伺います。仲のいい声優さんはいますか?

山北:小原莉子ちゃんとは、最近デートするようになりました! 3年くらい前にジャンプフェスタで楽屋が一緒になったのが初対面で、顔をあわせた瞬間に「なんだ、このかわいい人は! 今度絶対におそう♪」って思ってたんです。でも人見知りでなかなか近寄れなくて、3年かけてようやく最近、素を見せられるようになりました(笑)。

――デートはどんなところに出かけたんですか?

山北:初めてのデートは一緒にガレットを食べに行きました。基本はご飯を食べるんですけど、カラオケの趣味も似ていて、2人とも倖田來未さんの曲が好きなので、今度メドレーをしようって話してます。他にも似ているところが多いんですよ。りこぴんは見た目はかわいい系だけど声はかっこいい系だし、顔も似てるって言われるし、お互いにメイドさんとコスプレが好きだし。

――メドレーに必ず入れたい曲は?

山北:「うえきの法則」後期のエンディングにもなっていた「No Regret」とか。「うえきの法則」は、私が声優を目指すきっかけにもなった曲なので、歌いたいですね! じつは、アニメに出ていた斎賀みつきさんが大好きで。「プリパラ」の収録でお会いしてるんですけど、本当に崇拝しているから本人には言えないんです…(照)。

――自分でアニメを見るようになったのはいつごろ?

山北:中学3年くらいですね。受験シーズンで部活も早く終わるから、ヒマだな〜とポチッとテレビをつけたらおもしろい! となって。わたしマセていたから、アニメを見てるって思われるのが恥ずかしくて、お母さんがいない時にこっそり見てたんです(笑)。「うえきの法則」はちょうど好きなキャラと自分が同い年だったからファンになって、DVDもキャラソンも全部買いました。

山北早紀

――i☆Risのライブではトークのおもしろさも発揮していますが、おしゃべりはもともと好きだった?

山北:周りの人が笑顔になるのを見るのは好きだったかもしれないです。中学2年の頃はお笑い芸人になりたくて、「きれてないっすよ」って長州小力さんのモノマネをしたりとか(笑)。でも、こっそりですよ! クラスの人気者って感じじゃなくて、理解ある人たちの前だけで(笑)。

――アイドルになりたいと思ったのはいつごろ?

山北:口に出してはいなかったけど、小3くらいからなれるって思ってました(笑)。モーニング娘。さんの全盛期で、周りの子はみんなアイドルになりたいって言っていて。うちではふつうに勉強して進学したほうがいいって言われてたけど、本当はわたしも大好きだったから、親戚からライブDVDを借りて、影でめっちゃ振りコピしてました(笑)。「恋愛レボリューション」とか今でもたぶん踊れます(笑)。

――i☆Risといえばキレキレのダンスも特徴ですが、今でもレッスンはしている?

山北:週に1度ダンスとボーカルのレッスンはありますけど、行けない時も多いので、みんなおうちでも練習してます。わたしは腹筋したり、30分くらい走ったり、苦にならない程度にやってます。走り出すまではつらいけど、走ってしまえば楽しい。Gacharic Spinっていう私たちみたいに女の子だけで全力パフォーマンスがすごいバンドがいるんですけど、その曲を聴いて、自分たちも頑張ろう!って気合いを入れながら走ってます(笑)。

――i☆Risのようなかっこいい筋肉はどうしたらつくんでしょうか。

山北:iI☆Risは連日のライブをこなすことで筋肉がついているので、i☆Risと一緒に踊るといいと思います!i☆Risのセットリストを3曲くらい組んで毎日踊れば、自然と鍛えられるんじゃないですかね。おすすめは「Realize!」。この曲は歌いながら踊ってください、そうするとめっちゃつらいので(笑)。「徒太陽」もけっこうきますし、「ドリームパレード」では筋肉のキープができると思います。

山北早紀

――これからどんな声優を目指したい?

山北:すごく個性的な声優になりたいです! かわいい声優さんはたくさんいるので、その中でアクの強さが目立つような。演じてみたいキャラは、少年系と、「ハイスクール・ミュージカル」のシャーペイみたいなキャラクター。声的に主人公というよりライバルのほうが合っていると思うので。それに、ふだんは「天然」って言われることが多いので、演技では180度違う小悪魔系とかダークなイメージに憧れますね。イメージカラーはブラック! っていう感じの(笑)。

――アイドルも続けていきたい?

山北:ずっとアイドルでいたいです。ライブを続けたいんですよ。歌って踊るのが大好きだし、みんなの笑顔を生で見られるのはやっぱりライブだから。みんなが笑顔になれるきっかけになれる存在でいたいし、長く生き残りたいです。

――いつも応援しているファンの方にメッセージをいただけますか?

山北:さきさまを知っているみなさまは、大変センスがよいと思います! みそ汁でいうダシをわかっている人たちだと。これからもしょっぱく、渋く、地道に応援していただければ、わたしは大変おいしいみそ汁になりますので、イゴよろしく! お願いします! さきさまは、遅咲きです♪

【声優図鑑】山北早紀さんのコメント動画【ダ・ヴィンチニュース】

――ありがとうございました!

次回の「声優図鑑」をお楽しみに!

山北早紀

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山北早紀(81プロデュース)

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◆撮影協力
magic tone studio(マジックトーンスタジオ)

取材・文=麻布たぬ、撮影=山本哲也、制作・キャスティング=吉村尚紀「オブジェクト