「稲川英里」声優インタビュー&撮り下ろしグラビア【声優図鑑】

アニメ部

2015/11/17

稲川英里

編集部が注目する声優に、声優を目指したきっかけや、初めてのお仕事、そしてプライベートなことまで、気になるあれこれについてインタビューを行い、さらに撮り下ろしのグラビアも交えて紹介する人気企画「声優図鑑」。

第94回となる今回は、「SHOW BY ROCK!!」のシアン役、「アイドルマスター ミリオンライブ!」の大神環役、「Tokyo 7th シスターズ」の夜舞サヲリ役などを演じる稲川英里さんです。

――私服で撮影しましたが、いつもこんな感じの服が多いですか?

稲川:きっちりとした服にカジュアルをまぜるのはけっこう好きですね。その日の気分によっても変わるし、作品にあわせて変えることもあります。男の子だったらメンズカジュアルっぽい服とか、小さい女の子ならワンピースとか。

――17歳のとき、オーディションがきっかけで声優の道へ。それまでに影響を受けた作品は?

稲川:海外ドラマやゲームが特に好きで。海外ドラマは「ER緊急救命室」や「HEROS」、「ビバリーヒルズ青春白書」とかを録画して家族で観てました。小さいときは外国の役者さんが上手に日本語をしゃべってるのかと思ってましたけど(笑)。声優という職業を意識し始めたのは中学生になってからですね。

――好きなゲームはどのあたり?

稲川:RPGやアクション、パズルゲームが好きです。小さいときに最初に始めたのは「ワイルドアームズ」。祖母がゲーム好きで、今でもiPadでゲームをプレイしてるんですけど、その影響もあって、私も物心ついたときからコントローラーを握っていました。祖母は「SHOW BY ROCK!!」も観てくれて「シアンちゃんのこの仕草がかわいい」とか言ってくれるんですよ! でも、私のお芝居についてはノータッチ(笑)。純粋にシアンちゃんのファンみたいです(笑)。

稲川英里

――学生のとき、部活には入っていましたか?

稲川:中学生のときはソフトテニス部に。でも生徒会に入っていたので手があかなくなってしまって、2年からはゆっくりできる茶道部に移りました。小学生のときは舞台とかミュージカルに出る機会があったり、幼い頃はジャズダンスとクラシックバレエを習ったりしていました。

――となると、お芝居の道に進んだのは、ごく自然な成り行きで?

稲川:それが、最初はそうでもなかったんですよ。姉が女優の仕事をしていたのですが、そこに憧れる気持ちはなかったんです。もともとインドアで、本当は目立った活動が好きじゃなくて。小学校の時はずっと図書館や図書室で本を読んでる子でした。

――どんな本を読んでましたか?

稲川:有名どころだと、江戸川乱歩さん。小学校1年から5年くらいまでに、図書室にある児童書バージョンを全部制覇するくらい、大好きでした! あとはミステリー少女だったので、「シャーロック・ホームズ」シリーズ、「名探偵ポワロ」シリーズと有名な作品は大体読みましたね。

――最近読んでいる本はある?

稲川:今は、ジェフリー・アーチャーの「クリフトン年代記」シリーズの最新作を読んでいて、同じ作家さんの「ケインとアベル」や「誇りと復讐」も好きです。気に入った作家さんの作品は処女作から読んでしまいますね。好みがコロコロ変わるので、いろんな作家さんの本を読みあさりながら。

――となると、その他にもハマッた作家はいた?

稲川:いましたね。中学生のときは文豪の作品にハマッて。志賀直哉さん、夏目漱石さん、太宰治さん、芥川龍之介さんの作品を読み、特に気に入ってたのは、志賀さんの短編小説と、夏目さんの初期作。それから、太宰さんの女性視点で描かれている短編作品が、芥川さんは短編より長編のほうが個人的には好きですね。

稲川英里

――小学生時代の乱歩から、中学生時代の文豪作品へ。その後は?

稲川:中学の後半から高校にかけては、日本のご存命でいらっしゃる作家さんのミステリーやサスペンスを中心に読みました。ハマッていたのは東野圭吾さんの初期作品で、「変身」や「殺人の門」。ほかにも、石田衣良さんの「ブルータワー」とか。

――ひと回りしている感じですね。本棚に本が納まりきらないのでは(笑)。

稲川:そうなんです! 一時期、本を積みすぎて床がのめりこんでしまって……。本棚を移動させる時に困難だったので、これはまずい!と思って断捨離しました(笑)。

――自分で物語を書いたこともある?

稲川:いわゆる中二病のときに書きました(照)。私、夢を詳細に見るタイプでして、中には物語みたいなものもあるんですよ。1から10まで覚えていることが多くて、その度にメモに書き写して文章に起こしてたんですけど、やっぱり最後まで書き上げるのがむずかしくて。途中で飽きちゃうんですよね。小説家や脚本家の方はすごいなぁと思います(笑)。

――どんな夢を見てたのか気になりますね(笑)。誰かに披露したことは?

稲川:いや〜ないです〜。もう黒歴史ですから(笑)! 小学校高学年くらいの時に一太郎で打ち込んでたんですけど、1年くらいでリタイアしちゃいました(笑)。

――絵を描くこともよくあるんですか? Twitterのアイコンは似顔絵のイラストですが。

稲川:あれは200%美化しました(照)。コミカルな似顔絵を描いていたら、だんだん自分の顔がわからなくなってしまって。最後はへのへのもへじに落ち着いたんですけど、これじゃ出せないな〜と(笑)。髪型は似てると思います(笑)。お披露目した時に笑ってくださる方がたくさんいたので、よかったなと。やったった! って感じです(笑)。

稲川英里

――ふだんよく聴く音楽は?

稲川:基本的にはピアノジャズとクラシック、ピアノのちょっと物哀しげな曲などが好きですね。元気づけたいときは「SHOW BY ROCK!!」の明るめの曲を聴いたりします。「プラズマジカ」のCDは自分でも買って、朝テンションを上げたい時に。ガンガン盛り上がりたい時は、大先輩の谷山(紀章)さんがクロウ役を演じているシンガンクリムゾンズの曲とか。植田真梨恵さんの曲も好きです。ロックは、お仕事をきっかけに聴くようになりました。

――稲川さんといえば「SHOW BY ROCK!!」のシアン役! 今振り返ると、どんなキャラクターだったと思いますか。

稲川:じつは、アニメのシアンはいまだに掴めていない部分があるんです。アプリの時から長く演じていますが、アニメになった時に悩みに悩みました。引っ込み思案なシアンが、少しずつ自分を出せるようになる過程を演じるのがむずかしかったです。それまでは感情を前に出してしまうタイプの役を得意としていましたし、自分と共通点が多すぎるのが理由だったのかもしれません。アニメの第6話と最終話は彼女の感情を絞り出したという感じで、すごく印象に残っています。

――「アイドルマスター ミリオンライブ!」の大神環(おおがみ・たまき)役は、稲川さんから見てどんな女の子ですか?

稲川:ハツラツとしていて、いい意味でちょっと野生児。最近は少し女の子度が増してきたかなと。子供らしい素直さや無邪気さもありつつ、周りの人たちを明るく照らす太陽のような存在で、将来お嫁さんにしたらいい子なんだろうな〜って思います。一度だけライブに出させていただいて。すごくありがたかったのは、みなさんが私の姿を通して環を感じてくださっていたこと。私自身より、ステージ上にいる環を見ていただきたかったので、それがとても嬉しかったです。

――そして、「Tokyo 7th シスターズ」(以下、ナナシス)の夜舞サヲリちゃんは、まだ14歳なのに苦労が多そうな女の子ですね(笑)。

稲川:本当にすごい不幸少女で(笑)! もし私がサヲリちゃんだったら、ケガしたくないから外に出ませんもん(笑)。でもサヲリちゃんは、ケガもみんなを笑顔にするためのひとつのスパイスだと思っていて、不幸もプラスに変える力を持っているポジティブな女の子。へら〜って笑う顔がかわいいんです! じつはオーディションの時からすごく演じやすいキャラクターでした。素直にはしゃげるというか。自分なりにこうしたらおもしろいかなっていうお芝居を出せるキャラクターなので、演じていて楽しいですね。他のキャストさんを見ていても、みなさんナナシスへの愛情が深いなって思います。

――稲川さんご自身もプレイするそうですね。ナナシスのおもしろいところや、気になるキャラクターは?

稲川:個人的には、同じ事務所の末柄(里恵)さんが演じているシサラちゃんがすごく好きです! 透明感とか、しゃべり方とか、あの儚い感じがたまらない(笑)。いや〜、いいっ! 美少女が大好きなんです(笑)。リズムゲームも楽しくて。でも、ハードモードが結構難しいんですよ〜。く〜、なかなかパーフェクトが出ない!と思いながらプレイしてます(笑)。

稲川英里

――ほかのリズムゲームもよくプレイするんですか?

稲川:します! ゲームセンターではjubeat、ポップンミュージックあたりを。高校生の時はハマりすぎて、バイト代をつぎ込んでいました(笑)。

――これからどんな声優になりたいですか?

稲川:キャラクターがちゃんと作品の中で生きていて、観てくださる方がキャラクターに自分を投影できるようなお芝居ができる役者でありたいです。それに、ジャンルを問わず、私にしかできないキャラクターを演じたいですし、共演者の方に「この人と掛け合うとおもしろいな」って思ってもらえるような演者になりたい。将来的には、子供向けのアニメやゲーム、吹き替えでもお芝居ができたらいいなと思います。

――ゲームについては想いが強そうですね(笑)。

稲川:もう、個人的に好きで出させていただきたい作品はいっぱいあります! 「ファイナルファンタジー」のオンラインゲームの最新作にはめっちゃハマッてますし、テイルズシリーズ、シャイニングシリーズ、スターオーシャンシリーズ、サモンナイトシリーズなど、たくさんありすぎて……。「キングダム ハーツ」は終わってしまう前に一度でもいいから出たいです! 洋ゲーなら「アサシン クリード」「レインボーシックスベガス」「ボーダーランズ」。本当にもうどんな役でもいいので(笑)。もしメインで出させていただけるなら、も〜パッケージを家の壁に釘打ちして、ずっと飾ります(笑)!!

――製作スタッフさんも喜びそうです(笑)。

稲川:出演したゲームはハードがある限りプレイしてます。でもハマりすぎて、たまに自分の出ているルートを考えずにプレイしちゃうんですよ。あ、通過しちゃった!って気づいて、ムービーを見直したりします(笑)。はぁ。本とゲームのことになると止まらなくて。アツくなりすぎちゃいました(笑)。

【声優図鑑】稲川英里さんのコメント動画【ダ・ヴィンチニュース】

――ありがとうございました!

次回の「声優図鑑」をお楽しみに!

稲川英里

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稲川英里(賢プロダクション)

稲川英里 Twitter

◆撮影協力
magic tone studio(マジックトーンスタジオ)

取材・文=麻布たぬ、撮影=山本哲也、制作・キャスティング=吉村尚紀「オブジェクト