「大下菜摘」声優インタビュー&撮り下ろしグラビア【声優図鑑】

アニメ

公開日:2015/11/27

大下菜摘

編集部が注目する声優に、声優を目指したきっかけや、初めてのお仕事、そしてプライベートなことまで、気になるあれこれについてインタビューを行い、さらに撮り下ろしのグラビアも交えて紹介する人気企画「声優図鑑」。

第95回となる今回は、PSVita「英国探偵ミステリア The Crown」(2016年2月11日発売)のエミリー・ホワイトリー役などを演じる大下菜摘さんです。

——ガーリーな洋服を着ているイメージが強かったのですが、今日の衣装もかわいいですね。

大下:この撮影のために用意しました! リボンがついていて、エプロンみたいになってるんですよ。Ank Rouge(アンクルージュ)っていうブランドの服です。ほかにも、Secret Honeyとか、イメージ的には乃木坂46の子たちが着てるフリルがついたワンピースみたいに、清楚だけどかわいらしい洋服が好きなんです。

——ファンの方に「こんな風に呼んでほしい」っていうあだ名はある?

大下:あだ名はけっこういろいろあって。「ヤカラナイトラジオ」では「にゃーちゃん」って呼んでくださいっていうときもあるんですけど、ふだんの活動として推していきたいのは「なっちゃん」です。覚えてもらいやすいし、小さいときからそう呼ばれてきたので。「なっちゃん」って気軽に呼んでくれると嬉しいです!

大下菜摘

——PSVita「英国探偵ミステリア The Crown」(2016年2月11日発売)では、主役のエミリー・ホワイトリーを演じられますね!

大下:そうなんです! エミリーって、英国淑女って感じですごくかわいいですよね〜。最初の印象は髪や服がフワフワしてて、ウサギみたいな小動物のイメージだったんですけど、意志の強いところがあるし、案外親しみやすいフツウの女の子に近いところもあって。ある事件を解決していく中で、だんだん成長していく過程をちょっとずつ出せたらいいなと思いながら収録しました。

——以前はPSP版もあった作品。どうしても意識してしまうことはあった?

大下:そうですね。やっぱり前回のほうがよかったっていう方も当然いらっしゃると思うんです。でも、自分は自分なりにゲームの世界観とキャラクターに向き合いながらお芝居することができたので、今は早くお届けできたらいいなって思います。いまは、不安やドキドキもあり、ちょっとだけ期待もあり……。ホントは不安のほうが大きいんですけど……。でも、この作品で、私もエミリーと一緒に成長できたのかなって思います。

——エンディングテーマ「ピカデリィ・ジュエル」では歌唱の披露も!

大下:初メインに、初エンディングと初めて尽くしで! 歌が大好きなので念願はかなったんですけど、初めて聞いたときはアワワワ〜ってなっちゃいました(笑)。エンディングってすごく大事じゃないですか。このレコーディングのためにボイトレに通って、当日はストーリーやキャラクターのことを考えながら、技術というより気持ちで歌ったんですけど、あまりにもメロディがキレイで、ストーリーに沿った歌詞だったから、歌いながら胸がしめつけられて、ウルッとして……。だから、しっとりとした曲に仕上がっているのではないかと思います。

——ご自分でもふだんはゲームをしますか?

大下:しますよ! 「ペルソナ」シリーズとか「ダンガンロンパ」シリーズとか謎解き系が好きですね。「英国探偵」は乙女ゲームでしたけど、全部のルートを収録したので、自分も一緒にゲームをプレイしたみたいでおもしろかったです。

——ゲームをはじめたきっかけは?

大下:ポケモンが好きで、アニメをずっと観ていたんですけど、小学校3〜4年まではゲームを買ってもらえなくて。でも、どうしてもポケモンを自分でつかまえたい! という気持ちが強かったから親に頼み込んで、DSの「アルファサファイア」を買ってもらいました(笑)。

大下菜摘

——先ほど話に出ていたラジオ「ヤカラナイトラジオ」(ニコニコ生放送にて、毎週月曜21:00〜放送中)は7月からスタートしたばかりですが、今村彩夏さんとはほんっっっとに仲がいいですね(笑)。

大下:大阪の専門学校でも同級生だったので、もう付き合いも4年目になるんですよ。だから、お互いの顔を見ただけで考えていることやテンションの高さがなんとなく感じ取れるくらいには、仲がいいです(笑)。ラジオ終わりにもオールでダーツに行くし、猫カフェやご飯にも行きます。洋服も一緒に買いに行くので、色違いの服を持ってるんですよ。

——じゃあ、初めての出会いは関西の専門学校で。

大下:同じ声優科で。2年とも隣のクラスだったんですけど、学校に生徒会みたいな制度があって、そこで一緒だったんです。第一印象はよくなかったんですけど、話しているうちに「あ、こいつおもろいやん。意外といけるやん」みたいになって(笑)。

——第一印象がよくなかったのはナゼ(笑)?

大下:なんでだろう(笑)。勝手に、自分とは違う気がしてたんです。でもそれは勘違いでした。初めて喋ったときにそれがわかって、たぶん今村もそう思ってくれたみたいで。2年生のころには、今村の誕生日にみんなで誕生会を計画するくらいには仲良くなってました(笑)。

——今村さんと声優への夢について語ることはあった?

大下:お互いに負けず嫌いだし、プライドもあるので、学生のころはお芝居について考えていることをぶつけあうことはあまりなかったですね。でも今村は、このころから先生の評価がよくて。ちゃんと頑張ればいいところまでいけるんじゃないかっていう可能性は感じてました。お芝居の話や、オーディションの話をするようになったのは、ラジオが始まってからかもしれませんね。凄くいい関係を築けてるんじゃないかなと思います。

大下菜摘

——コントが披露されることもありますけど、本来どちらがボケで、どちらがツッコミなんですか(笑)?

大下:その日の気分やテンションによっても違いますけど、基本的には今村がツッコミのほうが多いかな。コントは普段からしてるんですよ。道を歩いているときに車がヒュンって通ると、今村が「あぶないよ(男声)」って言ってくるので、私も「ありがとう♡(女声)」って感じで始まって(笑)。私は岡山県出身ですけど、学校ではコテコテの大阪の子が多かったので、まぁ染まっちゃいましたよね(笑)。会話のなかで「〜からの?」「〜つまり?」みたいなムチャブリもあったし、会話のテンポも早くて、早口になっちゃいました。でも岡山のココロは忘れていません!

——じゃあ、収録はふだんの2人のまま。

大下:そうですね。このラジオは今村が相手だからできている部分が大きいと思います。お互いに触れちゃいけないギリギリのラインもわかっているし。収録後に「今日は言い過ぎてごめんね」とか、2人で反省会をすることもあるんです。まだまだ足りない部分が多いので、2人で話し合いの時間をもうけながら続けていけたらいいなって思います。

——ふだん、お休みのときは何をしてますか?

大下:最近はビリヤードやダーツをすることが多いです。でも、ヘタなんですよ。ビリヤードで白い球を入れちゃうくらい(笑)。カフェ巡りは大阪時代から好きで、特に中崎町にはよく行ってました。1〜2分歩くごとにカフェにぶつかるくらい“家カフェ”が多くて、そこで1日中、文庫本を読んだりしていました。東京に来てからも時間があれば、銀座のカフェや代官山のチョコレートが美味しいカフェを開拓したりします。お話するのが好きなので、友だちと2〜3時間しゃべったりしてます(笑)。

——おすすめの文庫本はある?

大下:注目されていてアニメ化しそうな作品とかライトノベルを読むようにしてますね。活字にはなるべく触れたほうがいいと思うので。ライトノベルでは、浅草の和菓子屋さんを舞台にした「下町和菓子 栗丸堂」が好きです。京都や和菓子が好きなので、京都が舞台になったり、舞妓さんが登場したりする話はよく読みます。大阪時代は電車で1時間くらいで京都に行けたので、ひとりでよく通ってました。

大下菜摘

——いま、声優になりたかった時期を振り返って、望んだ通りの道を進めていると思いますか?

大下:そうですね。私、声優になろうと思ったのが早いほうではなかったんです。高校2年生くらいで、母との2人暮らしだったから、そのことでケンカもしました。でもどうしてもアニメが好きで、専門学校に通うためにアルバイトを始めて、体験入学も申し込んで。今考えるといろいろあったなって思います。ありがたいことに今は少しずつ声優の仕事ができています。浮き沈みの激しい職業ですし、想像していたより大変なこともあるけど、やっぱりお芝居をしているときってすっごく楽しいんですよ。好きなことをお仕事にできているのは、やっぱり良かったなって思います。

——声優という職業で楽しいのは、どんなところ?

大下:自分ではない何かになれることかもしれません。動物とか、自分とは真逆の人間とか。でも同じ役を長く演じるとなると、新たに挑戦しなきゃいけないことが出てくるんだろうなと思います。

——どの現場でも、お芝居で心がけていることはある?

大下:演じるキャラクターの妄想をするのが好きなんですよ。その子の生い立ちから始まって、その根本にあるものは何だろうって。キャラクターの好きなものを実際に食べたりもしますよ。収録のときは、技術的なことをあんまり考えすぎず、キャラクターを自分に寄せながら、バンッてお芝居をするほうです。自分に寄せすぎないように、バランス感覚が難しいんです。

——これからどんな声優になっていきたいですか?

大下:とにかく今は、どんな役にも挑戦したいです。私にしかできないようなお芝居をしたいなって。歌も歌いたいし、やりたいことを1つには絞れないけど、役者としてエンターテイナーとして「大下だからできるんだよ」って言われるようになりたいです。まだまだ新人ですけど、ちょっとでも私のことを知ってくれたら嬉しいです。応援よろしくお願いします!

【声優図鑑】大下菜摘”さんのコメント動画【ダ・ヴィンチニュース】

――ありがとうございました!

次回の「声優図鑑」をお楽しみに!

大下菜摘

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今村彩夏と大下菜摘のヤカラナイトラジオ Twitter

◆撮影協力
magic tone studio(マジックトーンスタジオ)

取材・文=麻布たぬ、撮影=山本哲也、制作・キャスティング=吉村尚紀「オブジェクト