AKB48柏木由紀も認めた! シュールすぎる『おほまんが』がじわじわ面白い! 芸人・おほしんたろうさんインタビュー

アニメ・マンガ

2015/12/14


『おほまんが』(おほしんたろう/KADOKAWA)

 九州を拠点に活躍するお笑い芸人の、おほしんたろうさん。彼の描く1コママンガが今、Twitterを中心に爆発的な人気を集めている。「おほしんたろうさんおもしろすぎるー!!!!」「面白すぎて撮影止まった」とHKT48指原莉乃さんやAKB48/NGT48柏木由紀さんといったアイドルたちからも注目される彼が、このたび初の作品集『おほまんが』(KADOKAWA)を上梓。全304ページと長編小説並みのボリュームで、1ページに1コマをぜいたくに使いながら、厳選した作品を掲載している。

 おほさんのマンガの魅力は、ほんわかとしたイラストからは想像もできないシュールな設定。たとえば「牛丼屋の店員がキレた!」は、「つゆだくつゆだくうるせえなあ!」と寸胴鍋に入った牛丼のつゆを客にぶっかけている。また「窓のない観覧車」という、暗い室内で向き合う男女だけを描いたSFチックな作品もぐっとくる。マンガを見て、タイトルで納得しつつも、心の中で盛大に「いやいやありえないって!」とツッコミながら、どんどんページをめくってしまう。

 唯一無二の世界をつくるおほさんとは、一体どんな人物なのだろう? そんな疑問を抱えながら、ご本人にインタビューを敢行。謎に包まれた創作の裏側が明らかに!

――お笑い芸人でありながら漫画家でもあるおほさん。絵はもともと得意だったんですか?

「はい、小さなころから絵を描くのが好きで、美術の成績も良かったです。ノートの端とかテストの裏とかに、ずっと落書きしているような子どもでした。高校時代は、雑誌『ファミ通』の投稿ページ『町内会』のハガキ職人をやっていまして。今でも、ファミ通町内会投稿者のとがわKさんの4コママンガと、同じくファミ通で知った漫画家、和田ラヂヲさんの作品には、かなり影響を受けています」

―――10代ですでにお笑いの才能を開花させていたんですね!

「大学では落語研究会に入って漫才やコントをやっていたんですけど、同じころにNHKの『着信御礼!ケータイ大喜利』に参加してレジェンドになりました。大学卒業後、今の事務所が主催するオーディション番組に参加して、お笑い芸人デビューすることになったんです」

―――それからTwitterで1コママンガを載せるようになったキッカケは?

「事務所の先輩、パラシュート部隊の斉藤優さんに『せっかく描けるならマンガたくさん描いたら?』と言われて、毎日のように描き始めました。ただ描くだけだとモチベーションが上がらないので、Twitterにアップしようと思って。最初のころはあまり反響がありませんでした」

―――今では10万人のフォロワーを抱えるおほさんですが、ブームのキッカケを作ったのは指原さんだそうですね。

「そうなんです! 1年くらい前に指原さんが『おもしろいー!』って僕のマンガをいくつかリツイートしてくれたんです。そのとき一気にフォロワー数が2万人くらい増えて、めちゃくちゃ反響がありました。そこからたくさんお仕事もいただき、今回の出版にもつながりました。僕はこの現象を“さっしーバブル”って呼んでいます」

―――ネタはどんなときに思い浮かびますか? また、ネタを考えるために日頃からしていることはありますか?

「何となく考えながら別のことをしているようなときに、浮かぶことが多いです。歩いているときによく浮かぶ気がするので、家まで一時間くらいかけて歩いて帰ることもあります。何も浮かばずに『バス乗れば良かった』と後悔することも多いです」

―――漫画を描く上で心がけていることがあれば教えてください。

「自分がちゃんとおもしろいと思えるものを描こうと心がけています。『自分にウソをつくのは良くない』といろんな人が言っていますしね!」

―――『おほまんが』では、写真ネタや文字ネタもあり内容盛りだくさんですが、特におすすめしたいところは?

「今回、描き下ろしの作品もたくさん入っているのですが、中でも6ページの短編マンガをぜひ読んで欲しいです。これは、コントのネタとしてライブでやったものをマンガにしています。僕が一番お気に入りのマンガは、『豆腐との距離感を間違えちゃう男』です。こういうバカバカしいものが好きなので、こんな雰囲気のマンガやネタをこれからもやっていきたいです」

―――おほさんが次に漫画の題材にしたい、最近気になっている人はいますか?

「大学の落研の同期に、留年しまくった挙句に職を転々としている男がいるのですが、たまに会って近況を聞くとすごくおもしろいので注目しています。この前も、得体の知れないおじさんと一緒に映画のプロジェクトを立ち上げて、速攻で頓挫したらしいです」

―――「おほ展」開催、LINEスタンプ発売と多方面に活躍の場を広げていますが、今後の目標を語ってください!

「お笑いのネタに積極的にイラストを取り入れていこうと思っています。そして賞レースで勝てるようなネタを作りたいです。ぜひご期待ください!」

―――活躍の場が広がっても、日々更新されるマンガも楽しみにしています。ありがとうございました!

文=松本まりあ