天海祐希「ワールドプレミアで感動の対面をした、もうひとりの、かわいくて“無表情な主人公”」

あの人と本の話 and more

更新日:2013/12/19

毎月3人の旬な有名人ゲストがこだわりのある1冊を選んで紹介する、ダ・ヴィンチ本誌の巻頭人気連載『あの人と本の話』。今回登場してくれたのは、ロボット格闘技の世界を舞台にした最強のエンターテインメント映画『リアル・スティール』のワールドプレミアでの颯爽とした姿が話題を呼んだ天海祐希さん。レッドカーペットの先で待っていたのは――。

「頑張っている姿を見ると、もうダメです(笑)。
ぶわっと涙が出てきちゃって」

そんな天海さんの涙腺を突いたのが、
主人公の父子とともに夢を追いかける旧式ロボットATOM。

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「小さな身体で果敢に立ち向かう姿に泣けて、泣けて。
そしてまた、あの無表情さが逆に、
ないはずの感情を想像させてくれるんです。
喜んでいるんだろうな、哀しんでいるんだろうなって」

先頃、ハリウッドで開催されたワールドプレミアで、
主演のヒュー・ジャックマン、エヴァンジェリン・リリーらと
感動の対面をした天海さんだが、そこには――!

「いましたよ! ATOM。
感動しましたね。
かわいかった!
一緒に動いてくれるんじゃないかって、
錯覚しちゃいました(笑)」

(取材・文=河村道子/写真=高山泰之)

天海祐希

あまみ・ゆうき●1967年、東京都生まれ。女優。87年、宝塚歌劇団入団。93年、史上最短で月組の男役トップに就任。95年に退団した後はドラマ、映画、舞台、CMと幅広く活躍。出演作に映画「アマルフィ 女神の報酬」、ドラマ「離婚弁護士」「女王の教室」「Around40〜注文の多いオンナたち〜」「BOSS」など多数。ハリウッド映画実写版の声優は、本作が初となる。
メイク=林 智子 スタイリスト=えなみ眞理子 衣装協力=ドレス35万9100円(DONNA KARAN NEW YORK/ダナ キャラン ジャパン ☎03-5476-5340)、ネックレス69万3000円(ソルジェンテ/ソルジェンテ ☎03-5469-0887)

 

紙『ある日どこかで』

リチャード・マシスン/著 尾之上浩司/訳 創元推理文庫 1260円

1896年、あと半年足らずの命と診断された脚本家のリチャードは、旅の途中、サンディエゴのクラシカルなホテルで、75年前に撮影された女優エリーズ・マッケナのポートレイトを見つけ、ひと目で恋に落ちる。ひたすら彼女の資料を調べるうちに、ある不思議な事実がみつかり……。19世紀後半、まだ無名だった作曲家・マーラーなど、実在の人物を効果的なモチーフとして描く、時を越えた恋人たちの甘いラブストーリー。

※天海祐希さんの本にまつわる詳しいエピソードは
ダ・ヴィンチ1月号の巻頭記事『あの人と本の話』を要チェック!

 

映画『リアル・スティール』

原案/リチャード・マシスン『Steel』 監督/ショーン・レヴィ 製作総指揮/スティーブン・スピルバーグ、ロバート・ゼメキスほか 出演/ヒュー・ジャックマン、エヴァンジェリン・リリー、ダコタ・ゴヨ 配給/ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン 12月9日(金)より全国ロードショー 
●才能溢れるボクサーだったチャーリーは妻子と離れ、自分の夢だけに没頭してきた。だが、リングの主役はロボットに奪われ、自暴自棄に。そこに現れたのは息子のマックス。最悪な関係のまま暮らす父と子が見つけた旧式ロボットは、ある機能を装備していた。格闘技ロボットたちの熱い戦いが繰り広げられる中で奇跡が!
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