【独占対談】i☆Ris茜屋&澁谷、初舞台でプリパラへの期待も!「後ろにずっちゃんがいたから安心できた」

アニメ

公開日:2016/1/9


 2月4日開幕のライブミュージカル『「プリパラ」み〜んなにとどけ!プリズム☆ボイス』を控えたi☆Risより、茜屋日海夏と澁谷梓希の2人が初舞台に挑戦している。

 アリスインプロジェクトの2016年初春公演『クォンタム・ドールズ』は、茜屋、澁谷の他に、Berrys工房の須藤茉麻、元SKE48の加藤智子、『ミルキィホームズ シスターズ』の伊藤彩沙たち総勢37名の女性キャストが集結し(一部Wキャストあり)、芝居はもちろん、アクションや殺陣の披露で注目されている舞台。1月6日に初日を迎え、11日に千秋楽。前売券はほぼ完売し、当日券のみ販売されている状況だ。


 先日、ダ・ヴィンチニュース『声優図鑑』の取材で、稽古が始まる前の澁谷に話を聞いたところ、「舞台にもアクションにも憧れていたから、全力でがんばりたい!」と意気込んでいたが、実際のステージはどうなっているのか——!? 初日の昼間に行われたゲネプロ(公開稽古)のレポートと、直後の2人のインタビューをお届けする。

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茜屋&澁谷が求めあう存在に。2人のシンクロ率の高さに注目!

 物語は、茜屋が演じる明里(あかり)を中心に展開していく。女子学生であり、世界の平和を守る戦士でもある明里は、世界を破滅に導く敵との戦いを余儀なくされるが、次第に「普通ってなんだろう…」と自分自身の存在に疑問をいだくようになる。

 茜屋は、セーラー服を模した衣装で登場。誰にでも明るく優しく接する明里の役柄は彼女自身のイメージとも近いが、敵と対峙したときに見せる肝の据わった表情や、剣や拳を振り落とすときの力強さには驚いた。


 戦いが軸となっている本作において、登場する武器はすべて“小女精霊”たち。そして、明里の持つ武器・八咫烏(やたがらす)の精霊を演じるのが澁谷だ。明里が八咫烏を使役するシーンでは、2人の動きがシンクロする。茜屋の思い切った殺陣はもちろん、茜屋を受け止めた上で、ぴったりと動きをあわせてくる澁谷のアクションも見応え十分!


 2人は、戦士と武器という関係でお互いの存在を求めあっていく中で、嬉しさや悲しさといった感情があらわに…。アクションと同様、声の芝居では見られない豊かな表情でも楽しませてくれた。キャスト全員によるダンスシーンでは、i☆Risとは異なるメンバーの中で踊るという新鮮味も!


 他のキャストたちも、キャラクター設定や衣装が丁寧に作りこまれている上に、個性にあわせた見どころが設定されているため、約2時間のステージに、それぞれが華を添え、ストーリーに深みを与えていた。なにより、女性キャストが芝居にアクションに切磋琢磨している様子を観るのは楽しい! これから観に行く人は、会場で販売されるオリジナルグッズもチェックを。

ゲネプロ直後の茜屋&澁谷にインタビュー!

——ゲネプロおつかれさまでした! 感想はいかがですか?

茜屋:とにかく初舞台なので緊張が(笑)。今日もすごい速さで衣装に着替えたんですよ。すこしでも早く気持ちを用意しておきたくて。でも、どんなに準備万端でも、ステージに立つとせりふが飛んだりして…。

——飛びましたか? 気づきませんでした。

茜屋:飛んでないように見せました(笑)! 今日のゲネプロでその対応力もついたと思うので、千秋楽までこの自信をもったまま演じていけたらと。

澁谷:私は逆に、通し稽古の時点ですごい緊張していたから、小屋入りしてから不安なところを全部確認できて。今日のゲネプロでは緊張しなかった。でも、ステージって本当にナマモノだよね。本番ではいろんなお客さんもいるから、ステージが毎回変わるんじゃないかと思っていて、今からワクワク(笑)。

茜屋:私は、稽古の間にもお芝居がすごく変わったかな。その時々で、掛け合いの役者さんとの感情の受け取り方が違うから、自然と。あらためてお芝居っておもしろいな〜と思った。

澁谷:役になりきれているのかもね。セットや照明もすごいから、あのステージに立つことで、八咫烏という役をより明確に表現できるんだと思う。


——衣装も新鮮でした。茜屋さんは、過去にセーラー服を着た経験は…?

茜屋:中学生がセーラー服だったんですよ。でもこんなに可愛らしい制服ではなかったから、すごく新鮮(笑)。

澁谷:私も自分の衣装をすごく気に入ってます! 私たちと同じで、スタッフさんも作品を愛しているんだろうなっていうのが伝わる衣装だと思う。

茜屋:一人一人の個性が生かされているから、演じているほうも楽しいよね。

——普段、声だけの演技では見られない表情や動きも楽しめました。

茜屋:明里の気持ちを考えたら自然と涙も出るし、表情はあまり決め込んでないんです。ただ、お客さんにどう見えているのかを知りたくて、鏡の前で表情を確認することはありました。

澁谷:ステージ裏に大きな鏡があるんだよね。そこで、立ち姿や表情を確認してからステージに立つ!と(笑)。動きながら出す声は、アフレコとも違うし…。今は楽しいけど、練習ではアクションも大変で。稽古でなかなか合わせる時間がなかったけど、合間を縫って一緒に練習したよね。

茜屋:私が動いているその後ろで、しっかり動きを合わせてくれて。ステージでも、後ろにずっちゃんがいてくれるから安心!

澁谷:いやいや(笑)。明里あっての八咫烏だから。私こそ、教えてもらうことばっかりだったよ! じつは明里って、剣がなくても強いんだけどね(笑)。

茜屋:そうそう(笑)。古武術も使えるっていう設定だから、素手でも戦ってます(笑)。


——この舞台で、また新たなファンが増えるのではないかと! 2月の「プリパラ」のミュージカルにも生かせることはありましたか?

澁谷:生かせることばっかりだよね!

茜屋:うん。もうばっちり(笑)。

澁谷:知らないことばっかりだったから。テキレジ(注:脚本や戯曲のこと)って何? って舞台用語についても一生懸命調べて(笑)。ひみちゃんは?

茜屋:私は、相手の役者さんだけじゃなくて照明さんとも動きを合わせるから、本当に一分一秒もムダにできないなって。この経験を生かして、「プリパラ」では主人公としてみんなを引っ張っていかないと!

澁谷:でもホントに2人で初舞台に出られて良かった。もう、ひみちゃんがいなかったらメンタル崩壊してたわ!ってくらい追い込まれてたし(笑)。

茜屋:年末とかはちょっと大変だったね(笑)。なかなか稽古に出られなくて殺陣の練習がギリギリだったけど、最後まで残っている私をずっちゃんが待っててくれて。本当にありがと〜。

澁谷:(笑)。本当にかっこいい舞台だから、みんなに観てほしいよね。当日券もありますので(笑)。特に千秋楽(1月11日)では、私たちの最終形態をお見せできると思います!

茜屋:自分で言っちゃいますが、見て損はありません(笑)! みなさん、ぜひ観に来てくださいね。


アリスインプロジェクト2016年初春公演『クォンタム・ドールズ』
◆当日券発売中!
http://aliceinproject.com/info.html

i☆Ris OFFICIAL WEB SITE
http://iris.dive2ent.com

「澁谷梓希」声優インタビュー&ミニグラビア【声優図鑑】
https://ddnavi.com/news/277001/

取材・文:麻布たぬ