津田大介2011年を振り返る 「メルマガ」

スペシャルインタビュー

2011/12/13

未曾有の大震災に見舞われた2011年。
震災を機に、さまざまなモノの在り方が見直されたのは言うまでもない。
今年もツイッター、ニコ動、メルマガ、ラジオなどで情報を発信し続けた、
津田大介さんは2011年をどのように過ごし、何を考えていたのだろうか。
10のキーワードとともに、津田大介の2011年を振り返る。(全4回)

※その1 「政治メディア作り」はこちらから


 

来年の政治メディア作りのために
はじめた「メルマガ」

――今年、「メルマガ」を始められましたね。

津田:メルマガはマネタイズの手段であり、いまお話ししたように政治メディアのスタートに向けての投資という意味合いではじめました。
でも、読者の方から「内容は良いんだけれど、長文なのでメールだと読むのが大変」という声が寄せられたんですね。(※毎週発行される「メディアの現場」は有料メルマガとして異例のボリュームがあり、毎回4~5通のメールに分割されて購読者に届いている)そしたら、それを受けて、神戸の大久保さんというフリーの技術者の方がEPUB変換サービスを作ってくれたんです。

僕も早速使ってみて、その読みやすさに衝撃を受けたんです。これは革命だとすら感じました。これは長文のメルマガにこそ向いている。途中まで読んでしおりを挟んでおくこともできる。iPhoneやiPadのようなデバイスであればEPUBが標準の状態で読むこともできるわけですから、これは大きいなと。とにかく毎号変換したものを提供することにしました。

 

――あくまで読みやすさにこだわって、というわけですね。
メルマガと電子書籍の境界が非常に曖昧になる面白い事例とも感じましたが。
Webzine(ウェブジン=雑誌のように様々な情報を英際するWEBサイト)という考え方があったり、あるいはKindleが備える定期購読の仕組みなども念頭にあったりしますか?

津田:まずは読みやすさ、ですね。そして、EPUB化を通じてメルマガこそ電子書籍に合っているなという手応えを感じています。あと、例えばiOSのアプリでの定額課金では毎月の契約更新の時にその都度確認のダイアログが表示されてしまうんです。あれがあると、継続率が大きく下がってしまう。それはマネタイズという観点からは困るんですよね……。

iモードや、いま使っている配信サービスの「まぐまぐ」であれば、特にそういった手続き無く自動更新される。そこはやはり大きいと思うんです。そういう意味では、まもなく日本にも上陸するとされているKindleがどうなるかとても気になります。