Cover Model TEAM NACS 2012年2月号

Cover Model 紹介

更新日:2012/12/28

Cover Model TEAM NACS

僕たちのしあわせのかたち。

3年ぶりの本公演となる
TEAM NACS ニッポン公演「WARRIOR~唄い続ける侍ロマン」』。
パーソナルインタビューでは、前回の特集から5年という歳月の中で、
それぞれが経験したこと、感じたこと、
そして、現在のおすすめの一冊について語ってくれた。
ここでは、それぞれのおすすめ本について紹介。
 

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森崎博之のおすすめの一冊
『くっついた』『くっついた』
三浦太郎
こぐま社 840円

ページをめくると、あひるさんがくちばしで、ぞうさんが鼻で、おさるさんが手で「くっついた」。そして最後は、赤ちゃんのほっぺたをはさんで、おかあさんとおとうさんが「くっついた」。そんなシンプルな構成と心地よいリズムが話題を集めた絵本。作者自身の子育て体験から生まれたというエピソードもほほえましい。

「ここ2、3年で一番読んだのが、ファンの方からいただいたこの絵本。離れていたきんぎょさんやぞうさんがページをめくるとくっつく、という話なんですが、「くっついた」という音の響きが楽しいのか、息子がページをめくるたびに笑うんです」(森崎 談)
 

 

安田顕のおすすめの一冊
『寄生獣 完全版』(全8巻)『寄生獣 完全版』
岩明 均
講談社アフタヌーンKCDX 各900円

高校生・新一の寄生に失敗し、その右手にとどまり新一と共生することになった「ミギー」。やがて新一とミギーは、互いの命を守るため人間を食べるほかの寄生生物と戦いをはじめる。人間と、人間を捕食する寄生生物との奇妙な友情が、さまざまな矛盾や歪みを浮かびあがらせ、生物としての「人間」の存在を問う名作マンガ。

「高校生の頃にちらっと読んで、なんておもしろいんだろうと思ったんですが、それ以降は読んでなかったんです。それを最近、ケータイコミックで読みだしたら止まらなくなって。何かが自分の中でズシッときたんです。第1話の頭をぱっくんって食べるシーンも、『13日の金曜日』的なものでも楳図かずお的なものでもない、岩明さんならではの表現でびっくりしましたが、ラストシーンがまたいい」(安田 談)
 

 

戸次重幸のおすすめの一冊
『金の空想科学読本』『金の空想科学読本』
柳田理科雄
メディアファクトリー 1260円

アニメや特撮番組でおなじみの風景は、科学的にどこまで正しいのか? 本当に実践したら、どんなことが起きるのか? 誰もが感じる素朴な疑問に、科学の知識を総動員して迫ったロングセラー。初刊行から15周年を記念したこのBEST版には、過去の全239本の原稿から人気投票で選ばれた上位25本が収録されている。

「最近、本の整理をしてたら、柳田理科雄さんの本が4冊くらい出てきて。久々に読んでみたら、やっぱりおもしろかったですね。この本の魅力は、誰もが知ってるアニメや映画の中の現象を、科学的にものすごく真剣に検証してるところ。少年の心を仕事にした成功者としても、尊敬してしまいます」(戸次 談)
 

 

大泉 洋のおすすめの一冊
『おおきな木』『おおきな木』
シェル・シルヴァスタイン/著 村上春樹/訳
あすなろ書房 1260円

いつも一緒にいた、少年と木。時は流れ、成長した少年の心が木から離れても、木は、惜しみない愛を少年に与え続けた。2010年、村上春樹の新訳により新たな命を得たロングセラー絵本。しあわせや悲しみ、与えることの喜び、奪うことの痛みなど、さまざまな感情を呼び起こすビターな味わいで、大人の読者にも愛されている。

「映画『しあわせのパン』の舞台となったカフェ「マーニ」に、いろんな本が小道具として置いてありまして。これは、そのなかにあった一冊なんです。(原田)知世さんももともとご存知だというので、どんなお話なんだろうと、待ち時間に読んでみたんです。そしたら、主人公の少年が子どもの頃からずっと一緒にいた木を最後には切ってしまうという、とても切ないお話で。衝撃でした」(大泉 談)
 

 

音尾琢真のおすすめの一冊
『英語は「やさしく、たくさん」中学レベルから始める「英語脳」の育て方』『英語は「やさしく、たくさん」 中学レベルから始める「英語脳」の育て方』
伊藤サム
講談社インターナショナル 1260円

これまでの日本の英語勉強スタイル「難しく少し」を離れ、「やさしい」教材に「たくさん」接すれば、脳に与える刺激が大きくなって「英語脳」を育てられる。そんな英語勉強法を、ジャパンタイムズ元編集局長でバイリンガル・ジャーナリストでもある著者が提唱。学習法とともに、CDや絵本などおすすめの教材も紹介している。

「アメリカに住みたいと思うようになって、少しずつ英語の勉強もはじめました。それで、たどり着いたのがこの本です。著者の伊藤サムさんが提唱するのは、ネイティブの子どもたちのように、簡単で、内容がわかる英語を、たくさん取り入れようということ。たしかに子どもたちは、単語を少しずつ増やし、ゆっくりゆっくり英語を覚えていく。これは僕も、負けるわけにはいかないなと」(音尾 談)