【ダ・ヴィンチ2017年3月号】Cover Modelは、坂口健太郎さん!

Cover Model 紹介

2017/2/6

【ダ・ヴィンチ2017年3月号】Cover Modelは、坂口健太郎さん!

Cover Model 坂口健太郎

2010年に『メンズノンノ』のモデルとして活動開始、
そして、その4年後の2014年6月号にて、
現役専属モデルとしては20年ぶりとなる
単独表紙を飾った坂口健太郎さん。
同年、役者デビューも果たし、絶え間なく人気作に出演し続けている。
瞬く間に人気俳優への道を駆け上った彼に、今の心境を訊いた。


未来を決めすぎてしまうと
そこにしか行けない気がする

役者歴は2年あまり。
そのわずかな期間に10本以上の映画に出演し、
月9ドラマや朝の連続テレビ小説への出演も果たした坂口健太郎さん。

役者業を始めたばかりの2014年、
「まだスタート地点で靴ひもを結んでいる状態で、
スタートしていない気がすごくする」(『坂道』)
と語っていた彼に、この2年で何がいちばん変わったかを尋ねてみた。

「変わらないんですよねえ……。
僕、あんまり取材に向いていないのかもしれない。
最近、坂口健太郎がキテます!みたいなこともないですし。
周りからそう言っていただけることがあったときに、
催眠術にかかるみたいに『へえ〜そうなんだ?』って
思うことはあるんですけど」

妙に飄々としている。
好きな言葉は「なんかいい」。
この〝なんか〞という曖昧さに坂口さんらしさがある。
「決めるのが好きじゃないのかな、自分のことも含めて。
どういう人間だ、とか、もちろんある程度認識していることはあるけど。
実際、夢とか目標とかもないし……って
言っちゃうと誤解を招きそうですね(笑)。
でもほんとに、そういうのもないんです。
よく、5年後にはどんな俳優さんになっていたいですか、とか、
訊かれるんですけど、その姿をあまりにも明確につくりすぎてしまうと、
その方向にしか進んでいかないような気がするんですよね。
道が一本しかなくなっちゃうというか。
靄がかかっていて先が見えないほうが手探りで進んでいける。
寄り道や回り道をしたほうが、いざ5年後がきたときに
きっと今よりずっとおもしろくなっているんじゃないかな」

 
■そんな坂口健太郎さんの選んだ一冊は……

宮本から君へ
『定本 宮本から君へ』(全4巻) 

新井英樹 太田出版 各1480円(税別)

大学卒業後、文具メーカーの営業として就職した宮本は、営業スマイル一つ作れず、取引先と衝突してばかり。唯一の支えだった美沙子にもあえなく玉砕し、ライバル会社にも卑怯な手で仕事を妨害される。奮起するたび苦難が降りかかる“幸せ貧乏人”の宮本だが、決して情熱を手放さなかった。すべての“諦めたくない”大人に贈る物語。

「これはドラマ『重版出来!』の共演者から薦められて読みました。舞台がマンガの編集部だったので、現場にたくさん作品が置いてあったんです。そのなかの一冊で、これおもしろいよって、2人くらいに言われたので、じゃあ読んでみようかなと。もしこの作品が映像化するとしたら、宮本役は絶対に僕には来ないでしょうね(笑)。僕はどちらかというと器用だし、したたか。感情もあまり表には出しません。対して宮本は器用でもなければ、暑苦しくて、いつでも感情が剥き出しというか、その渦が荒波みたいに描かれている。彼は120パーセント、僕ではありません。だからこそ、僕にはない彼の熱量に惹かれるのかも。憧れとは違うんですよ、『宮本のようになりたい!』とは思わないから(笑)。でも、彼を演じてみたいとは思います」(坂口健太郎 談)

取材・文=立花もも