懐かしツッパリゲームが11本も入って対戦もし放題!『くにおくん熱血コンプリート ファミコン編』なめんなよこのやろう!

アニメ部

2017/2/8

熱血硬派くにおくん

 2017年にもなると“ツッパリ”なんて言葉は死語としても扱われることすら少ない。しかし1980年代には確かにツッパリが存在したのだ。

そんな時代の空気をプンプンと漂わせたのが、1986年に生まれたアクションゲーム『熱血硬派くにおくん』。アーケードで展開された同作は、当時全盛期を迎えていたファミコンに移植される。その後、シリーズはファミコンへとその主戦場を移し、主人公の正義の不良であるくにおくんは、持ち前の運動神経を活かし、ドッジボールにサッカー、はてはホッケーやバスケなど、なぜか色んなスポーツに挑戦していく。

『くにおくん熱血コンプリート ファミコン編』は、その名の通りファミコンの『くにおくん』シリーズを1本にまとめたソフトだ。当時、少ないお小遣いでやりくりしていた子供にはプレイしたことのないタイトルもあるはず。この機会にやるっきゃない!

レアソフトも収録されているのに1本辺り500円以下! 安すぎる!

本作に収録されているゲームは、ファミコンで発売された『熱血硬派くにおくん』から『熱血!すとりーとバスケット』までの11作。本作の希望小売価格が5,184円なので、1本辺り471円となる。ソーシャルゲームでガチャを1、2回ほど回すのと同じ感覚で、昔、熱狂したゲームが1本遊べるのだ。

<『くにおくん熱血コンプリート ファミコン編』収録作>
熱血硬派くにおくん
熱血高校ドッジボール部
ダウンタウン熱血物語
熱血高校ドッジボール部サッカー編
ダウンタウン熱血行進曲 それゆけ大運動会
ダウンタウンスペシャル くにおくんの時代劇だよ全員集合!
いけいけ!熱血ホッケー部「すべってころんで大乱闘」
びっくり熱血新記録! はるかなる金メダル
熱血格闘伝説
くにおくんの熱血サッカーリーグ
熱血!すとりーとバスケット

白ランにリーゼントのくにお。由緒正しいツッパリの彼が、その後に数々のスポーツをすることになるとは……。

1992年発売の『びっくり熱血新記録! はるかなる金メダル』はバルセロナ五輪に合わせたゲーム。懐かしいはずだ。

収録作品で注目したいのは、ファミコンの後期(スーパーファミコン発売から2年半以上後!)に発売され、これまで配信などもされたことのなかった『くにおくんの熱血サッカーリーグ』『熱血!すとりーとバスケット』の2作品。特に後者は中古で探しても1万円以上することもザラで、これまで手が出なかった人にとっては貴重なチャンスだろう。

バスケブーム中に発売された『熱血!すとりーとバスケット』。3on3ならぬ2対2のケンカバスケを勝ち抜いていく。

久々の“ファミコン”な難易度が歯ごたえあり! 懐か楽しい!

それぞれのゲーム内容やプレイフィーリングはファミコン版そのもの。ファミコンのAボタン、Bボタンは横並びだったが、ニンテンドー3DSでは斜めの配置という点もプレイを始めて10分もすれば慣れることができた。そもそもAボタン+Bボタンでのジャンプは多くの作品での共通操作のため、自然と慣れるはずだ。

ただ、筆者のような「20年ぶりに『くにおくん』プレイするか!」という人間にとっては想像していた以上に難しいかもしれない。『熱血硬派くにおくん』では最初のボスであるりきにすらコテンパンにされ、『びっくり熱血新記録!』の400mハードルもビル越え棒幅跳びでは、金メダルどころかゴールにすら辿り着けない!

のちのシリーズではくにおの親友兼ライバルとなる“りき”も、『熱血硬派くにおくん』では非常なボスキャラだ。

これは難易度が高くなっているわけではなく、もちろん自分の腕が落ちているだけ。「あの頃はよくこんなに難しいものをやり込んで、簡単にクリアしてたな~」と遠い目をしつつ、筆者が一番好きな『びっくり熱血新記録!』は悔しさのあまり時間を忘れてプレイに没頭。3時間ほどかけてコツを思い出し、各種目で金メダルを獲得できた。これは子供の頃とは違う、懐かしい楽しさ!

「そんなにプレイ時間取れないよ!」という人に便利なのが、ファミコンにはなかった中断セーブ機能。これは全作につき1本のセーブなので、中断中に別の作品をプレイすると消えてしまうがネックだが、それでもひとつの作品をプレイする限りはいつでも再開できるのはやはりうれしい。

長時間プレイ必須の『くにおくんの時代劇だよ全員集合!』では、もちろんファミコン版と同じくセーブに対応している。

友達とのプレイも超手軽! オリジナルのやりこみ要素も◎

『くにおくん』シリーズの思い出を振り返ると、そこに友人の姿を思い出す人も多いだろう。ドッジボールをぶつけ合い、クロスカントリーで足を引っ張り合い、ホッケースティックで殴り合い……と、なぜかあわやリアルファイトになりかけた対戦のことばかり思い浮かぶが、やはり『くにおくん』シリーズにとって共闘や対戦といった要素は大きな魅力だった。

本作でも2~4人でのプレイは可能。しかも誰かが『くにおくん熱血コンプリート ファミコン編』を持っていれば、残りのメンバーはソフト不要という太っ腹仕様だ。なお、各ゲームごとに設定されたミッションや、そのミッションクリアに合わせて解放されていくギャラリーといったやりこみ要素もあるので、友達がいないなんて人も存分に遊べるだろう。

ゲームごとに5つのミッションが設定されており、条件を満たすと達成できる。

ギャラリーでは、収録作品のイラストや設定資料などが閲覧できる。

ひとりでやり込んでも、友人と久々にエキサイトしても、やはり面白いと思わされた『くにおくん』。特に筆者にとって初プレイとなる『熱血!すとりーとバスケット』は、バスケ要素もそこそこに相手をタコ殴りにするハチャメチャっぷりに「これが『くにお』だよな!」と初見ながら懐かしさを感じてしまった。そうなると気になるのが、ほかのハードで展開されたシリーズ作品。また未知の作品ばかりながら『くにおくん』テイストを味わえるであろう、スーパーファミコン編、そして他機種編の登場にも期待したい。

「くにおくん熱血コンプリート ファミコン編」PV

くにおくん熱血コンプリート ファミコン編

『くにおくん熱血コンプリート ファミコン編』公式サイト
http://www.kuniokun.jp/famicom/

くにおくん熱血コンプリート ファミコン編 収録ソフト

文=はるのおと