「飯野美紗子」声優インタビュー&ミニグラビア【声優図鑑】

アニメ部

2017/5/17

飯野美紗子

 編集部が注目する声優に、声優を目指したきっかけや、初めてのお仕事、そしてプライベートなことまで、気になるあれこれについてインタビューを行い、さらに撮り下ろしのグラビアも交えて紹介する人気企画「声優図鑑」。

第160回となる今回は、声優ユニット・NOW ON AIRのメンバーであり、声優として8月公開の劇場アニメ「きみの声をとどけたい」に浜須賀 夕役で出演する飯野美紗子さんです。

――NOW ON AIRや「きみの声をとどけたい」で声優活動をするきっかけとなったのが、新人声優発掘・育成プロジェクト「キミコエ・オーディション」での合格。このオーディションを受けようと思った理由は?

飯野:高校1年生のときから、アニソン歌手や声優を目指していろんなオーディションを受けていたんですけど、結果が振るわず…。上京して大学生になってから、ハタチの区切りで最後にがんばろうって決めて受けたオーディションでした。歌手としてデビューもできるし、賭けてみよう!と思って。

――アニソン歌手や声優に興味をもったのはいつごろ?

飯野:小学校6年生のときの卒業アルバムには「歌手になる」って書いてありました。「BLEACH」がすごく好きで、その主題歌を歌っているYUIさんにとても憧れていて。導入はアニソンだったんですよね。かっこいい歌手になりたくて。「ハレ晴レユカイ」とか「もってけ!セーラーふく」の踊りをみんなで覚えて、お昼休みに教室で踊ってました。

――まさに今、夢がかなっているんですね。ほかに、影響を受けたアニメやアニソンは?

飯野:声優に興味をもつきっかけになったのは「Angel Beats!」。天使役の花澤香菜さんの演技をみて号泣して…劇中にバンドが出るところとか、挿入歌も全部好きで。「ローゼンメイデン」も好きで、ALI PROJECTさんにどハマりしました(笑)。

――6月17日(土)には「YATSUI FESTIVAL! 2017」への出演も決定して、歌を披露する機会も増えていますね。初めてファンのみなさんの前で歌ったのは?

飯野:3月に発売された「この声が届きますように」のデビューイベントです。この曲は「きみの声をとどけたい」のイメージソングで、オーディションのときの課題曲でもあるので思い入れが強くて。みなさんがどう聴いてくださるのか不安もありましたけど、オーディションから私たちを見てくださっている方もいて、「いい曲だね」って言ってもらえたのがうれしかったです。

――ふだんからレッスンをしているということで、練習の成果があったんですね。

飯野:はい。特に、2人ずつで歌っているDメロをライブではハモるんですけど、そこの声がすごく揃っていて上手だったって言っていただいて、とてもうれしかったです!

――劇場アニメ「きみの声をとどけたい」の浜須賀 夕役として注目してほしいことは?

飯野:私が演じているのは気の強い女の子で、考えていることをストレートに言っちゃうから、それが原因でうまくいかないこともあるんです。でも、本当はみんなのことをすごく考えている優しい子なので、言い方がきつくなりすぎないように演じました。監督からも「この子はいい子なんだよ」ってずっと言われていて。むずかしかったけど意識したので、注目してみてほしいです。

――自分とは違うタイプのキャラクターだった?

飯野:それが、けっこう似てる部分もあって。気が強いところとか、思ったことをすぐ言っちゃうところとか(笑)。でもちゃんと考えてるんだよっていう部分も通ずるところがありました。

――映画には、NOW ON AIRのメンバー全員がメインキャラクターとして出演していますね。

飯野:6人ともアニメの出演は初めてなので、メンバーの間でアドバイスしあうこともよくありました。このキャラクターはこう言ってるけど、本心はこうなんじゃないか…とか。むずかしいことがあっても、みんなで支え合えながら道を作っていく感じで。お仕事が終わった後はみんなで反省会をしました。

――NOW ON AIRは、ファミリー劇場「キミコエTV」にも出演中。どんな番組なのか紹介をお願いします。

飯野:新人声優である私たちが、第一線で活躍する様々なプロの方々から、最新の“声優業界”の秘密を学ぶ番組で、音響監督さんにお話を聞いたり、アニメの制作現場に行ったりしています。アニメや声優に興味を持っている人にぴったりの番組だと思います。

――もう1つ、文化放送超A&G+「NOW ON AIR の LOVE!おんえあ〜」は、メンバーのパーソナルな魅力も楽しめるラジオ番組。

飯野:“ラブ”にまつわるコーナーを、6人が個性を出しながら楽しくお送りしてます。ラブなセリフを言ったり、恋愛シチュエーションについてメンバー同士で講義したり。いつもの私たちがそのままお喋りしているので、気軽に聴いて楽しんでもらえると嬉しいです!

――恥ずかしいセリフやトークも出てきそうですね(笑)。

飯野:私は楽しみながらできているほうだと思いますけど…。あ、この前の公開録音で妹キャラを演じたときは恥ずかしかった(笑)。コーナータイトルを妹キャラで言うんですけど、本番で突然振られるので、緊張するんですよ!

――妹キャラは恥ずかしい(笑)?

飯野:自分はグループの中でもリーダーだし、実生活では弟がいて面倒をみるほうなので…(照)。

――パーソナルなお話も伺います。好きなものを3つ挙げるとしたら?

飯野:漫画とアニメ。おいしいもの。それから、最近はよくお散歩をします。

――「散歩」のどんなところが好き?

飯野:私は姿勢が良くないのでいつもお母さんから怒られていて、歩いているときに上を見よう!って思ったのがきっかけだったんですけど、東京っていろんなものがあって楽しいんですよね。キョロキョロしながら歩くと、おもしろい看板を見つけたりして。でも、東京は空が狭いなって感じます。長野では山を眺めながら学校に行くのも好きだったから。

――よく行く場所はある?

飯野:渋谷近辺をずっとウロウロしてますね。そのまま代々木公園まで歩いたりとか。2駅くらいだったらお仕事先まで歩いちゃいますし。知らないところに行くのも好きなので、フラッと電車を降りて歩くこともあります。

――長野の魅力はどんなところ?

飯野:やっぱり山に囲まれているので、山に守られていたんだなって、東京に来てから気づきました。実際に、山のおかげで台風からも守られてたんですよ。

――次に、最近食べた「おいしいもの」は?

飯野:大学の友だちと京都に行ったときに食べた、湯葉御膳! 全部、湯葉なんです。以前はあんまり食べられなかったんですけど、せっかくの京都だからと思って、自分でお店を調べました。甘いものもめちゃくちゃ好きなので、1人でスイーツ食べ放題にも行きますね。上京して1人暮らしをするようになってからは、1人で映画にも行きますし、遊園地とかも行けるんじゃないかな〜。

――「漫画やアニメ」について。特に好きな作品は?

飯野:漫画は「北斗の拳」がいちばん好きなんです! お父さんが好きで全巻家にあって、小学校1年生の頃から毎日のように読んでいたので、好きというより常に身近にあった作品ですね。でも、なかなか語り合える人がいなくて、いつも寂しい想いをしてます(笑)。

――ぜひここで「北斗の拳」の魅力を語ってください!

飯野:いいんですか? 私はレイがすごく好きなんですけど、レイの死にざまの美しさといったら…。切ない! けっこう切ないシーンも多くて、読み返せないんですよ。サウザーが死ぬところなんて、もう読めませんね(笑)。シュウとサウザーの場面もかっこよすぎて感動するし。「北斗の拳」っていろんな愛が描かれていて、親子愛も兄弟愛も男女の恋愛も、男同士の真剣な気持ちのぶつけあいもあって。愛ゆえに間違えた道を選んだり、愛ゆえにすれちがったりするのが切ないんです。

――そんな「北斗の拳」について、お父さんとは語り合う?

飯野:お父さんの前では、ちょっとしか出てこないようなマニアックなキャラクターのセリフを言ったりしますね(笑)。とにかくセリフをたくさん覚えてるから、無意識に喋ってることもあるかな(笑)。

――最近のアニメで好きな作品は?

飯野:「ハイキュー!!」が私の生きがいです! 部屋中「ハイキュー!!」だらけ(笑)。月島蛍が好きで、誕生日にはタペストリーを飾ってケーキで祝いました(笑)。ちょっとイヤミなところがあるんですけど、じつは負けずぎらいなキャラで。3期は“月島蛍、覚醒期”とも言える作品で、まるで主人公のように登場していたのがうれしかったです。

――「ハイキュー!!」にはまったきっかけは?

飯野:大学受験が不合格で落ち込んでいたときに、弟が録っていた録画を観たのがきっかけです。バレーに打ち込む高校生の青春を観て、私もがんばろう!って。最初の出会いが大きかったから、いまだに大好きなのかも(笑)。

――最近、テンションが上がったことを教えてください!

飯野:4月に、地元の長野でライブが決まったときはうれしかったですね。大好きな地元に認められたっていうことが。地元のアニメイトで、自分のサインを飾ったコーナーを作っていただいたときは、“こ、これは夢か!”って思いました(笑)。

――これから、どんな声優を目指していきたいですか?

飯野:最近、吹き替えのお仕事にも興味があります。ゼロからキャラクターを作るアニメに対して、吹き替えは演じている人にあわせてセリフを喋るんですけど、それもまた楽しくて。幅広いジャンルで活動できたらいいなと思います。まだ走り出したばかりで、未熟な面も多いですが、目に映ったものすべてを吸収しながら勉強していきますので、見守っていただけたらうれしいです!

【声優図鑑】飯野美紗子さんのコメント動画【ダ・ヴィンチニュース】

――ありがとうございました!

次回の「声優図鑑」をお楽しみに!

飯野美紗子

飯野美紗子(オフィスPAC)

飯野美紗子 Twitter

◆撮影協力
BC WORLD STUDIO

取材・文=麻布たぬ、撮影=山本哲也、制作・キャスティング=吉村尚紀「オブジェクト