「阿部大樹」声優インタビュー&ミニグラビア【声優図鑑】

アニメ部

2017/9/22

阿部大樹"

 編集部が注目する声優に、仕事に向き合う気持ちからプライベートまでをじっくり伺い、撮り下ろしのミニグラビアを交えて紹介する人気企画「声優図鑑」。

第175回となる今回は、「ようこそ実力至上主義の教室へ」の池寛治役、「スタレボ☆彡 88星座のアイドル革命」の大熊結役などを演じる阿部大樹さんです。

――外の撮影はいかがでしたか?

阿部:楽しかったです! ふだんから休みの日なんかに外に出ることは多いので。

――外でどんなことを?

阿部:最近はトレーニングで夜走ったりしてます。役者として演技を磨くためにも、体を鍛えたいので。この前はクロスバイクで海に行きました。

――海というと、ずいぶん遠くまで?

阿部:お台場の海を目指して、時間で言うと40分くらい。ただ、朝早かったので、レインボーブリッジの歩道がまだ開いていなくて、それなら水平線が見える海に行こうと迂回をして。結局は舞浜の手前まで、トータルで100キロくらい走りましたね。時間にすると7時間くらい(笑)。

――ちょっとしたアスリートですね(笑)。クロスバイクにハマッたきっかけは?

阿部:特にないんです。通学で自転車には乗ってましたけど、友だちがクロスバイクを買ったのをきっかけに、なんとなく。まだ遠くに行っていなかったから、夏だし海に行こう!と。今思えば電車とか車で行けばよかったですけどね。途中で7回、足がつりましたから(笑)。坂道に入ると両モモがつるんですよ。一度自転車を降りて、歩いて坂を越えて、しばらくしたら回復して…っていうのを7回繰り返しました。

――なかなかの運動量ですね。

阿部:ざっと計算して、3000キロカロリーくらい消費しました(笑)。自転車に限らず、ずっと体は鍛えてきたんですよ。小学校から高校生くらいまで、テニスでジュニアの選手としてプロを目指していて。そのころ、コーチから教わった「つらいときには、もう一歩つらいことに踏み込む」っていう教えは、今でも体に染み付いています。つらいときは自分で限界を決めちゃうんですけど、それを踏み越えたときに新しい自分に出会えるという。

――自分で限界を決めない。

阿部:当時は「鬼かっ!」としか思えませんでしたけど、今は生きるうえでの指針になってます。お芝居でもくじけることは多々ありますけど、もう一歩だけがんばろうというのは、ありがたいメンタルの持ち方だなと。同時に、人生の呪縛でもあるんですけどね(笑)。

――必ず思い出してしまう言葉なんですね(笑)。ツイッターではよく「毎日楽しい」とつぶやいていますが、ポジティブなほうなんですか?

阿部:ポジティブですし、それを心がけているっていうのもあります。じつは、メンタルがくだけやすいほうなんです。よく言うのは、理科の授業で顕微鏡をのぞくときのプレパラート。あんな風にメンタルがバリバリ割れちゃうんですよ(笑)。でも、ストックはいっぱいあるので。マイナスに引き込まれやすいからこそ、自分の中のプラスの面を出すようにしてます。

――なるほど。ツイッターはそのプラスのイメージがすごく強いです。

阿部:もちろん、弱い面も僕のパーソナルとして見ていただきたいんですけど、ツイッターはみなさんと楽しい空間を共有している場なので。僕自身も、その場を楽しみたいという気持ちは強いですね。

――「ようこそ実力至上主義の教室へ」では池寛治役を演じられています。このキャラクターに感じている魅力は?

阿部:頭脳戦などのシリアスなシーンが多い中、池くんは明るくて女の子が大好き!っていう愛すべきキャラクター(笑)。周りにクールでかっこいいキャラが多いので、別作品と思えるほどのテンションの高さで演じてますね。

――「明るい」という一面は、阿部さんと共通点があるのかも!?

阿部:そうですね。僕も楽観的で、そこまで深く考えませんから(笑)。彼にも課題はいろいろあるんですけど、それにめげることなく、その先を見つめていく。そういう部分は共通点かなと思ってます。

――周りのクールなキャラに流されず、明るく演じていくことに難しさは感じますか?

阿部:第1話、第2話あたりは、そちらに寄っていきそうになって、監督から「もっと明るくしていいんだよ」と言われました。池くんは、会話の中でも相手に合わせることなく、元気さマックスでしゃべる子。彼が登場するシーンは、他のキャラとテンションが噛み合っていないところが面白いと思います。

――キャラクターが確立されていますね。作品全体は、学園モノでありながら社会的な要素もあって、みどころが多いです。

阿部:社会の中では正解がなかったりするけど、結果は必ず出していかないといけない。それを、学校で決められたルールの中で見つけていくことが、この作品の面白さだと思います。Dクラスの劣等生と呼ばれる子たちの中にはスペックの高い子たちもいて、じゃあなぜDクラスにいるのか、どうしたらそれを解決できるのかと。

放送を見ていると、「え?もう30分終わった?」っていう疾走感があるんですよ。それだけスタッフのみなさんが最高のものを持ち寄っている作品だと思います。アニメとしての面白さもすごくあるので、まずは1話観てもらえたら、続きを楽しみにしてもらえると思います。

――声優を始めたばかりの頃で思い出深い作品は?

阿部:事務所に入ってから初めて出させていただいた「未来日記」ですね。いろんな役者さんの中でお芝居をするのは、思った以上に緊張感がありました。自分で思い描いているイメージが100%としたら、2%くらいしか出せなかったというか。OKは出していただいたので、作品としては成立していると思うんですけど、消化不良で。

監督に開いていただいた引き出しを、十分に理解できないままだったんでしょうね。やっぱり役者として表現するからには、監督から言われたことをしっかり理解して、自分ひとりでもその引き出しを開けるようになりたいですね。

――なるほど。では、これまでの転機になった作品は?

阿部:昨年出させていただいた初舞台です。お客さんの前で、相手の目を見ながら芝居するっていうのが初めてで。誰かがセリフを飛ばしたときに、誰がカバーする?っていうのを目配せしあったりとか。アフレコとはまったく違う、生だからこその面白い体験をさせていただきました。

――舞台役者に興味は?

阿部:もちろんありますけど、それよりも声優として舞台に立っている意識が強いです。声優は音としてはっきりセリフを伝えるけど、舞台役者さんは音というより空気感でお芝居を成立させるのが上手で、お芝居として別ものなんだなと。舞台で得たものを声優のお芝居に還元できたらと思います。

――「スタレボ☆彡 88星座のアイドル革命」での活動もこれから楽しみです。阿部さんがこの作品で楽しみにしていることは?

阿部:ありがとうございます!スタレボは僕もすごく楽しみな作品なんです。
今回演じさせていただくのは、大熊結くん。可愛い2キャラに囲まれた、イケメンお兄(ねぇ)さんです(笑)

歌も歌わせていただく予定ですが、可愛いキャラに囲まれた大熊くんがどう歌うのか…是非聞いていただきたいです!!今までやったことがない役なので、リリース後の反応がないとっても楽しみなんです!半面、新境地でもあったので ドキドキでした。

――声のお芝居の楽しさって、どんなことですか。

阿部:音声だけで相手の感情を動かせるところに、やりがいや楽しさを感じます。じつは、18歳からハタチくらいまで自分の外見が嫌いだったんです。声優になりたいと思ったのは、そういう理由もあって。

――これから、声優としての目標は?

阿部:歌が好きなので、お芝居と同時に歌を歌っていきたいというのが目標です。展望としては、宮野真守さんとか水樹奈々さん、女性なら同じ事務所の喜多村英梨さん。多方面で活躍をして、それを声の芝居に還元し、それによってまた成長していく。そんなエンドレスループを作っていけるといいですね(笑)。

【声優図鑑】阿部大樹さんのコメント動画【ダ・ヴィンチニュース】

――ありがとうございました!

次回の「声優図鑑」をお楽しみに!

阿部大樹

阿部大樹(あべ だいき)EARLY WING所属

阿部大樹(あべ だいき)Twitter

◆撮影協力
BC WORLD STUDIO

取材・文=吉田有希、撮影=山本哲也、制作・キャスティング=吉村尚紀「オブジェクト