松岡禎丞、『デビルズライン』の演技で限界を超えた!?【インタビュー】

エンタメ

2018/3/23

「モーニング・ツー」で連載中の漫画『デビルズライン』。同作のテレビアニメが4月より放送される。主人公である鬼の安斎結貴は、大学院生の平つかさに恋心を抱くが、人種が異なる者同士の恋には大変な苦しみが待ち受けていて…。恋愛あり、イケメン要素あり、さらには鬼という存在をめぐるサスペンスやアクションもあって、さまざまな視点から心を鷲掴みにされる作品だ。

 安斎に関していえば、鬼へと姿を変えるときの“変異”や、つかさとの大胆なラブシーンなど、演者のテンションがブンブンと振り回されそうなシーンが多数ある。そのキャスティングに期待が高まっていたが、唯一無二の演技力とその振り幅に定評がある松岡禎丞さんが抜擢された。苦悩の塊ともいえる安斎を演じるにあたって、松岡さんにも悩ましい想いがあるようで…。


松岡禎丞 まつおか・よしつぐ
1986年9月17日生まれ。北海道出身。『ソードアート・オンライン』のキリト役、『食戟のソーマ』の幸平創真役など数多くの主人公を演じる一方で、『Re:ゼロから始める異世界生活』で狂気に満ちた敵役・ペテルギウスを演じるなど、幅広い演技力に定評がある。ベル・クラネル役で主演する人気作『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』は、劇場版とテレビアニメ第2期の制作が決定。アイムエンタープライズ所属。

■我を忘れるお芝居って、けっこう難しいんです

――第10巻まで発行されている原作漫画をすべてお読みになったそうですが、読んでみた感想は?

松岡禎丞さん(以下、松岡) ヒトと鬼とのいわゆる恋のお話ではあるんですが、その間にある溝が深すぎて…。相容れないんじゃないかなと思うんですけど、できればお幸せになっていただきたい、というのが最初の感想でした。

――鬼である安斎結貴と、ヒトであるつかさの恋愛ですね。その恋がうまくいくにはどんなに大変か、それは原作に描かれていて…。

松岡 鬼といっても、普段はヒトと変わらないんですけどね。外見も、目の下にクマがあるくらいで。だけど、“変異”すると“吸血欲”に駆られて、ヒトと同じではいられなくなる…。しかも、普段の安斎はクールなので、テンションの差が激しいんですよ。吸血欲っていうのは、それだけきついんだろうなと、演じながらひしひし感じています。

――現実には絶対に体感できない変異という状態を、どのように想像されたんですか?

松岡 限界のラインを超えた状態、だと思うんですよね。“興奮している”ではなくて、興奮した先にある状態というか。意識としては途切れる寸前かなと。

――“意識が途切れる寸前”を声で表現するというのは…なかなか想像しづらいですね。

松岡 そうなんです。我を忘れるお芝居って難しいんですよ。どう演じよう…って考えている時点で、我を忘れていないじゃないですか。だから、どうしても想像になっちゃうんですけど…。血を吸うときに出るような音も、あえてリアルに出すようにしています。

――それは監督のディレクションがあったんですか? リアルにいきましょうというのは。

松岡 いえ、こちらから提示させていただきました。というのも、生々しい場面もしっかり描かれた作品だけに、映像の作り方がリアルなんですよね。アニメーションを観ているというより、ドラマを観ている印象にも近いのではないかと。他のキャストのみなさんも生っぽいお芝居をされているので、アニメファンの方には新鮮な仕上がりになるんじゃないかと思います。


■李ハンスが気になる! 結貴にとってどんな存在になるのか…?

――安斎にはどんな魅力を感じていますか?

松岡 クールに見えて、意外と義理がたいんですよね。だから、いつも1人で考え込んでいて…。たぶん男性から見たら、“そこでもう一押し!”ってもどかしいところもあると思うんですけど、同時に“そこで一押しできないの、わかるわー”という感じもあって。あとは、強い!鬼としての肉体的な強さだけじゃなくて、吸血欲に必死に抗おうとする姿が精神的にも強いですね。

――アニメ化で楽しみにしていることは?

松岡 ありがたいことに、絵コンテではなく、フルカラーの映像を観ながら収録させていただいているんですよ。音声がついたら、さらにそこから絵を調整することもあるみたいで。ものすごくきれいな絵だし、アクションシーンなんかはすごい迫力ですね。血はブシャブシャしますけど(笑)。

――かなりリアルな絵なんでしょうね(笑)。作中では、恋愛やアクションのほかに、サスペンスといえる展開もあって、たくさんのキャラクターが登場します。松岡さんが気になる存在は?

松岡 いちばん気になるのは、李ハンスですね。本当に謎が多いんですよねえ。今後の展開で安斎にとってどんな存在になるのか…。

――木村良平さんが演じるハンスに触れて、どうですか?

松岡 ゾクゾクします。良平さんの声色も相まって、いかにも“やべえヤツきたな…”って感じにはならないんです。いい人っぽいけど、実際のところは敵なのか味方なのか、よくわからない。あぁ、やっぱり先輩すごいなって思います。

■つかさは優しすぎる!?  でも一緒にいたら楽しい

――作中では、つかさとの大胆なラブシーンもありますが…。石川由依さん演じるつかさの印象は?

松岡 石川さんが演じるつかさは、すごく守ってあげたくなるし、でも芯はちゃんと持っている子に思えるんですよね。“石川さん=つかさ”説もあります(笑)。

――なるほど(笑)。そもそも、つかさにどんな印象をお持ちでしたか?

松岡 安斎に対して、ちょっと優しすぎる部分があるのかなって、僕は思ったんですよね。でも、一緒にいたら楽しい女性だなと思います。

――原作では、安斎がつかさのマンションのベランダから部屋に入っていくシーンがたびたび描かれますが、松岡さんにとって“心が安らぐ場所”とは?

松岡 オフの日は、家にいると仕事のことばっかり考えちゃうので、外に出ることが多いです。いちばん安らぐなっていう場所は、水族館ですね。本当に好きで、都内の水族館にはほぼ全部行ったんじゃないかな。

――水族館で何を見るのが好きなんですか?

松岡 場所によって違いますけど、スカッとしたいときはアクアパーク品川でイルカショーを見ます。初めて見たときは本当に感動しましたね。なぜか落ち着くのは、すみだ水族館。なんでしょうねえ…なぜか家みたいな存在です。特に好きなのは、砂の中からニョロニョロ出ているチンアナゴ。うっわーこいつら、体どんだけ長いんだろうっていう(笑)。それと、飼育員さんが館内でアザラシを連れて歩いてるんですけど、その叫び声が「おおぅ! おおぅ!」って、おっさんくさくて笑えるんですよ(笑)。

――では、最後に放送を楽しみにしている方にメッセージを!

松岡 『デビルズライン』は、ダークファンタジーではありますが、“嘘でしょ?”っていう伏線もたくさん張られていて、すごく深い作品です。アニメではそこに臨場感が加わって、アクションも、一つ一つの会話も、すべてのカットが見どころになっています。原作から応援されている方、アニメから観る方、どちらも楽しんでいただけると思いますので、ぜひ1話の放送を楽しみにしていてください。


取材・文=吉田有希
撮影=神谷美寛

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(2018年4月23日まで)



デビルズライン
レーベル:モーニング・ツー
出版社:講談社
著者:花田陵