渡辺麻友「舞台を初めて観る方にも、一発で“舞台って面白い!”と思ってもらえるように」

あの人と本の話 and more

2018/4/6

この春、舞台『アメリ』でミュージカル初挑戦・初主演を果たす、渡辺麻友さん。本誌の記事では、愛読書である『キッチン』(吉本ばなな)のヒロインと、自身が演じるミュージカルのヒロインとの共通点を語ってくれた。どうやら今は、すべての興味や関心が『アメリ』に向かっているようで……。

渡辺麻友さん
渡辺麻友
わたなべ・まゆ●1994年3月26日生まれ。埼玉県出身。2007年からAKB48の3期生として活動を開始。2017年末のNHK紅白歌合戦を最後に同グループ卒業。女優としての出演作に、フジテレビ系『戦う!書店ガール』、テレビ東京『さばドル』、テレビ朝日『サヨナラ、えなりくん』などがある。
ヘアメイク:本岡明浩  スタイリング:米原佳奈 衣装協力:ブラウス6万9000円、スカート8万4000(マヌーシュ/マヌーシュ 代官山店TEL03-3476-2366) *価格は税別です

舞台は1、2年前に上演スケジュールを決めるのが通例だ。渡辺さんも一昨年の秋に、今回のオファーを受け取っていた。

「その直後からボイストレーニングのレッスンを受けてきました。AKB48の曲を歌う時と、ミュージカルの発声はまったく違いますから。お芝居の稽古に入る前に、“歌稽古”もあるんですよ。ミュージカルは初めてなので不安もありますが、ひとつひとつ積み重ねていったものを、舞台上で思いっきり発揮できればと思います」

東京公演は5月18日(金)~6月3日(日)、天王洲・銀河劇場にて。大阪公演は6月7日(木)~6月10日(日)、森ノ宮ピロティホールにて。上演期間は約1ヶ月にわたる。毎日ブレないリズムを刻むことも重要だ。

「もともと体が弱かったんです。毎公演しっかり舞台に立てる強い体を作りたいなと思って、ジム通いを始めています。AKB48時代の私を知っている人は、驚くかもしれません(笑)。体力作りと、体質改善も意識しています」

そこまで気合いを入れている理由のひとつは、渡辺さん自身が舞台(演劇、ミュージカル)を愛しているからだ。

「きっかけは2011年の秋に観た宝塚の舞台です。映像では観ていたんですけど、ナマで観たら迫力がまったく違ったんです。そこでハマって他のミュージカルも観に行くようになり、ストレートプレイのお芝居や、下北沢の小劇場の舞台なども観に行くようになりました。ナマの舞台って毎日毎公演、同じことを繰り返しているって思うけれども、客席の空気感も毎回違うし、役者さんの気持ちによって台詞も微妙に変わってくる。映画やドラマとは違って“その時だけのもの”っていう感覚が大好きなんです」

観客としてその感覚を知っているからこそ、いざ自分が舞台に立つ側に回ったならば、必死になる。

「AKB48の頃から応援してくださっているファンの方が、観に行くってってくれているんです。その方達の中には、舞台を初めて観る、という方も少なくないんじゃないかと思うんですね。一発で“舞台って面白い!”と思ってもらえるように、頑張らなきゃなと思っていますね。もし私が次の舞台に出演させてもらうとなった時も、また観てみたいなって思ってもらえるように、全身全霊で毎公演に臨みます!」

(取材・文=吉田大助 写真:藤原江理奈)

 

ミュージカル『アメリ』

ミュージカル『アメリ』

出演:渡辺麻友、太田基裕ほか 演出:児玉明子 東京公演:5月18日(金)〜6月3日(日)天王洲 銀河劇場 S席1万1000円、A席8500円 大阪公演:6月7日(木)〜6月10日(日)森ノ宮ピロティホール 9500円(いずれも税込/全席指定/前売・当日共通)
●コミュニケーションが苦手な少女・アメリは、妄想の世界が一番の遊び場だった。しかし、ある出来事をきっかけに、他人を幸せにすることに喜びを見出し始め、彼女なりの方法で“小さなイタズラ”を繰り返すが……。
(c)ミュージカル『アメリ』製作委員会 2018