(土屋礼央)曲づくりの秘作は「幽体離脱」!?

あの人と本の話 and more

更新日:2013/12/19

毎月3人の旬な有名人ゲストがこだわりのある1冊を選んで紹介する、ダ・ヴィンチ本誌の巻頭人気連載『あの人と本の話』。今回登場してくれたのは、1stソロアルバム「humour」とソロ活動を記録した本「TTRE YEAR BOOK 2011-2012」をリリースする土屋礼央さん。TTREとしてソロ活動を開始してから9カ月、「毎日が楽しい!」という土屋礼央さん。テレビ、ラジオ、執筆、と多岐にわたる活動の「軸」となる曲作りの、意外な秘策とは……。

職業=おもてなしであり、人を喜ばせることが基本、と話す土屋さんの曲づくりに欠かせないのが、「お客さん」の存在。

「僕の曲づくりの基本は、
人と向き合って作ること。
楽器とじっくり向きあったりはしません。
人=お客さんに喜んでほしいから、
この曲がどう聴こえるか、
どう見えるかを知りたいと思う。
自分のことをお客さん側の目で、
客観的に見ないといけないですよね。

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それで僕、“幽体離脱”できるようになったんですよ(笑)。
自分を外から見ることができるんです。
ちゃんと練習法がありまして……
ニュースを日本語だと思わずに聴けるように
訓練してみてください。
ただの音として聞くように意識を持って行く。

ずっとやっていると、日本語を理解しない人の目で、
ニュースを見られるようになってくるんですよ。
それを、自分にもあてはめるんです。
今も僕、取材を受けている自分のことを、
そのへんから見てますよ」

では今の自分は、どんなふうに見えていますか?

土屋礼央という人間を紹介する、
という意味では、100点。
ただちょっと、
アルバムのプロモーションという意味では
言葉が足りてないかもしれないです(笑)」

(取材・文=門倉紫麻 写真=川口宗道)

土屋礼央

つちや・れお●1976年東京都生まれ。2001年RAG FAIRとしてデビュー。2010年の活動休止後、ソロ音楽プロジェクト「TTRE(Today Tsuchiya Re-invent Entertainment)」を立ち上げる。「ボイストレーニングも始めて、自分の声を武器としようと思えるようになりました」(土屋さん)。web「ダ・ヴィンチ電子ナビ」にてエッセイ「レオナルホド・ダ・ヴィンチ」を連載中。過去の連載をまとめた書籍「なんだ礼央化シリーズ」も好評発売中。

 

紙『グラゼニ』(1〜3巻)

森高夕次・原作 アダチケイジ・漫画/講談社モーニングKC/570〜580円

「グラウンドには銭が埋まっている」。実在する野球選手の、この名言を地で行く、中継ぎ投手・凡田を中心に、プロ野球界の実情をユーモアたっぶりに描く。選手名鑑を読みふけり、自分の年俸(1800万円)より低い選手には強気で投げることができる凡田に共感必至! 監督、二軍選手、新聞記者、解説者など野球界全般への考察が興味深い。「悪者が出てこない、というのもいい! そういうエンタメが僕の理想です」(土屋さん)。

※土屋礼央さんの本にまつわる詳しいエピソードは
ダ・ヴィンチ4月号の巻頭記事『あの人と本の話』を要チェック!

 

アルバム『humour』TTRE

IVY Records 初回限定盤3300円、通常盤2800円(写真は初回限定盤)
7カ月連続で配信してきた自信作を中心とした全11曲を収録したアルバム『humour』が3月21日発売。サウンドプロデューサー・近田潔人、作詞のパートナー・ヤマダヒロシは、土屋さんたっての希望で参加が決定。「聴いた途端に明るくニヤニヤしてもらえる作品」(土屋さん)。ツアー“humour live”も3月23日、渋谷O-EAST、3月25日、大阪AKASOにて決定。また、ライブ会場とTTRE公式サイト(http://ttre.jp/)でのみ発売する豪華本『TTRE YEAR BOOK 2011-2012』(TTRE)は、3月上旬から公式サイト内で予約開始予定。アルバム制作秘話や撮り下ろしグラビアなど、土屋さん本人が細部に至るまで全面監修!

『TTRE YEAR BOOK 2011-2012』
土屋礼央(TTRE)

TTRE 4100円