新日本プロレスの「ROPPONGI 3K」ことSHO&YOHのフォトブック発売! 新規プロレスファンの獲得なるか!【後編】

エンタメ

2018/5/3

 新日本プロレスの注目タッグチーム「ROPPONGI 3K」のフォトブックが、4月23日(月)に発売になった。SHO&YOHの二人にフォトブッグ刊行のねらいと、2018年の今後の試合についての意気込みを訊いた。

感情の伝わるおもしろい試合で、会場を味方につける

――お二人が、いまいちばん戦ってみたいタッグは誰ですか?

YOH やっぱり、金丸&デスペラード。雪辱は晴らさないと。

SHO BUSHIとヒロムもね。あと、個人的にはゴールデン☆ラヴァーズ。「やるなら他所でやってくれる?」って思うんですよね。

――おお。それ、書いても大丈夫ですか。

SHO いいですよ。いや、二人がすごいレスラーなのはわかってるんです。でも、もともとは他団体でやっていたタッグじゃないですか。自分たちのファンのところに行けば?って。

YOH 僕も大分ひねくれてるので、気持ちはわかりますね。ヤングバックスとも、またやりたいです。あいつらは、エリートなので。

SHO 戦ったとき、お前らは先輩の荷物を運んでりゃいいみたいなこと言われましたけど、「おまえら先輩の荷物も運んだことねーくせに!」って思いました(笑)。

YOH やっぱり泥臭いんですよ、僕ら。でも勝ちましたからね、彼らには。アメリカ時代は、全然歯がたたなかったけど、日本に帰ってきてから、勝てた。確実に成長している。

SHO しかもタイトルマッチで。勢いはちゃんとつかんで、頑張っていきたいですね。

――観客としてこれまでに心に残っている試合には何がありますか。

SHO さっき(前編)言った、中西さんの復帰試合はやっぱり当時の印象に残ってます。リングにあがった姿だけで、プロレスラーはやっぱりすごいって改めて思わされたので。

YOH 僕は、2012年の石井智宏VS田中将斗戦。後楽園ホールで行われたやつですね。

SHO ああ、あの。お互い死ぬんじゃないかってくらい激しかった。

YOH 意地の張り合いがすさまじかった。あと石井智宏VS本間朋晃戦。2015年の、仙台サンプラザホール。2014年、大阪府立体育会館でやった石井智宏VS内藤哲也戦もすごかったです。

SHO 石井さん推しますね。

YOH ストレートな試合を見せてくれるからですかね。

SHO 飛んだり跳ねたりはしない。わかりやすくゴツゴツした試合ですよね。

YOH 感情がむき出しになるおもしろさ。僕らもそういうところがあるので、余計に気になるのかも。あとは、これは石井さんじゃなくて、プリンス・デヴィットと戦った時の外道さん。2013年の後楽園ホールだったと思います。

SHO 覚えてる。IWGPジュニアヘビー級選手権だ。

YOH そう。外道さんはほんとに天才だなと思わされた。

SHO プリンス・デヴィットが所属していた頃のバレットクラブって、セコンドが介入して試合をめちゃくちゃにすることが多かったんです。でも外道さんはそれを逆手にとって、レフェリーに見えるところで殴らせようと挑発していた。そうすれば向こうの反則負けになりますからね。そういう勝ち方もあるんだ、という。

YOH 派手なことはしないのに、すべての試合の中で一番おもしろかった。それって、すごくないですか。僕らもそういう試合をめざしたい。ストレートで、一番おもしろいっていう。あとは、中邑(真輔)さんがボマイェをかける前にたぎるパフォーマンスがあるじゃないですか。僕らも、3Kをかける前にやってるんですけど、それが客席に浸透してくれればもっと沸き立つんじゃないかなと思いますね。

――会場を味方につけるのは大事ですね。

YOH そのためにどこの会場でも、ひとつひとつ気を抜かずに。

SHO 全力全開ハイボルテージで。

YOH 時間がかかるとは思うんですけど、今回フォトブックを出したのも、少しでも僕らに興味を持ってもらえたら嬉しいなという思いがあるんです。プロレスファンも、ROPPONGI 3Kファンも、あわせて増やしていきたいですね。

フォトブックをきっかけに新規プロレスファンを開拓したい

新日本プロレス SHO&YOHフォトブック「3K」(東京ニュース通信社刊)

――今回のフォトブック、知らない人がみたら「プロレスラーなの?」と疑問を抱きそうになるほど、かっこいい仕上がりですね。

YOH あえて道場やコスチュームを着ている写真は外しているんですよ。僕たちが海外遠征に出る前に比べて、今、プロレスは確実に女性ファンが増えてる。僕らのジャケットを着てくれたり、ボードを持ってくれたりする人も多いですし。

SHO 嬉しいですね。

YOH 力道山さんの時代は、お茶の間のみんながプロレスに夢中になった。そこからだんだんマニアが観るものになっていって。今はポップになってきているのを感じます。だからこそ余計に、プロレスの新規ファンをさらに開拓していきたい。

SHO リング上の俺たちを知っている人には意外性を楽しんでいただきたいですし、プロレスを知らない人には「こんな普通に見える人たちが戦ってるんだ!」ってリング上に興味を持ってもらえたらいいなと思いますね。

YOH 背負わないと言いつつ、そこはやっぱり「ROPPONGI 3K」なんで(笑)、六本木でも撮影したりして。夜遊び帰りのイメージですね。ホテルでのシーンは、夜に繰り出す前。

SHO 楽しかったね。

YOH 池田屋でも撮影できたしね(笑)。新日本プロレスの道場近くにある酒屋さんなんですけど。

SHO コンビニみたいな感覚で、若手の時はしょっちゅう行っていました。

YOH 帰ってきたな、って感じがしました。池田屋のおじいちゃんにもプレゼントしなくちゃ。あとはハウススタジオで、ルームシェアをイメージしたり。

新日本プロレス SHO&YOHフォトブック「3K」
(東京ニュース通信社刊)

――実際に、アメリカでも同じ部屋で暮らしていたんですよね。喧嘩もしないということでしたが、「いてくれてよかった」と思うのってどんなときですか?

YOH SHOくんはいてくれるだけでいいですね。笑顔がかわいい。

SHO わかりました。笑ってればいいんですね(笑)。

YOH 発想が奇天烈なんで。よくわからない造語をしゃべったりするし。最近だと、三日くらい前から「完全にNEXT」っていうのが口癖で。

――どういう意味なんですか?

YOH わからない(笑)。

SHO 絶好調のときとか、口にします。

YOH わからないんですけど、なんか耳に残るんです。

SHO 俺はけっこう緊張するタイプなんですけど、YOHさんは全然なんですよ。いつも余裕。その姿を見ていると、自然と自分もほぐれてくるんですよね。まあ、大丈夫かって。あと、僕らは3人でチームなんで、試合前はロッキーさんの存在もでかい。「お前らならできる、大丈夫だ」って何の根拠もなく励ましてくれるんですけど、その言葉に助けられる。

――シングルでは、一人で戦うわけですが、不安はありますか?

SHO いや、すごく楽しみですね。早くやりたい。プロレスラーはみんなライバルなんで、YOHさんにも勝ちたい。ヤングライオン時代は、負け越してばかりだったんで。

YOH 最初は勝ったり負けたり、引き分けが続いていたんですけどね。

SHO 20回くらいは試合したかなあ。

YOH いや、もっとでしょ。

SHO 30回くらい?

YOH いやいや。2年もやってたんだから(笑)。

SHO じゃあ50回はやってるか。

YOH (笑)。

――お二人は下積み時代が長かったですが、焦りはなかったんですか?

SHO ありました、ありました。

YOH 海外にいるときは常に焦ってました。遠征に行くまでに時間がかかって、行ったはいいけど30歳までに帰れるんだろうかって。

SHO 結果、2年で帰って来て、俺ももうすぐ30歳。年齢を踏まえて元気でいられるのはあと10年くらいかなと思うと、1秒も無駄にしたくないなと思いますね。焦るからこそ、全力で頑張るにはどうすればいいかを考える。いつ大怪我するかもわからないし、予期せぬタイミングで引退しなきゃいけなくなるかもしれない。そうなったときに、もっと頑張ればよかったと思いたくないから。完全にNEXTで、すべてを全力で生きていきたい。

YOH 出た(笑)。

SHO この言葉も浸透するといいな(笑)。

YOH でも気分屋だから、浸透したころには飽きてるんじゃない(笑)。

新日本プロレス SHO&YOHフォトブック「3K」(東京ニュース通信社刊)

お客さんを楽しませるためにも1秒も無駄なく、
やりたいことは全部やる

――『ダ・ヴィンチ』は本の情報誌なんですが、お二人は、読書はしますか?

YOH 移動中とかに、たまに。奥田英朗さんの小説は好きで、だいたい読んでいますね。町田康さんも好きです。理解しようとしてもわからないことも多いんですけど、文章がおもしろい。あとは僕、土屋賢二さんのエッセイがめちゃくちゃ好きで。あの人もひねくれていますよね。でも、人の悪口は書かない。健全にひねくれてるところが好きです(笑)。

SHO 俺は、海外に行く前はマンガを読むことはあったんですけど、帰ってきてからはさっぱりですね。字は読んでない。それより第六感で感じていこうかなと。

――空き時間は何をしているんですか。

SHO 寝るかトレーニングですね。ジムには一日何時間でもいられる。あとは料理ですかね。肉に火を通すくらいですけど。だいたい自炊しています。

YOH 生活がしっかりしてるんですよ。

SHO がっちりトレーニングして、がっちり休みたいんです。リング上で常にベストコンディションでいるために。

YOH 酒もやめたもんね。

SHO うん。水は1日、1リットル以上飲まなきゃいけないけど、酒は1リットル飲むと死ぬじゃないですか。そんなものはいらないなって。でも大変です。お付き合いとかで飲みなよって言われたときに、どう断ろうかなって。「仕事でダメって言われてるので」とか、言い訳にしたいので何か企画やってくれませんか(笑)。SHOが酒をやめてどれだけ身体が変わるか検証、みたいな。どうですか。

――『ダ・ヴィンチ』で?(笑)

YOH まさに完全にNEXT。ダ・ヴィンチのNEXTステージ(笑)。僕は酒も飲みますし、外食が多いんですよね。居酒屋にもひとりで行きます。きのうは新宿二丁目で朝5時まで飲んでました。

SHO やばいな。俺がジムに行くからって抜けたあとに。

――一緒に外食することもあるんですね。

YOH 実は、3月にバンドを結成したんですよ。僕がボーカルでSHOくんがドラム。ほかにメンバーが3人いるんですけど。12月に、まずは知り合いだけを呼んでライブしたいなって。

――忙しいのに、すごいですね。

YOH ずっと体育会系だったんで、遅れてきた青春です(笑)。20代はあっというまに過ぎてしまったし、楽しんだもん勝ちだなって思ったんですよ。僕らが楽しんでないとお客さんにも伝わらないっていうのは、帰ってきて半年かかって気づいたことなので。

SHO 一秒も無駄なく、やりたいことは全部やる。

YOH 自己満足かもしれないけど、お客さんにあわせるのではなく、僕らの楽しさにお客さんを巻き込んでいきたい。

SHO それが俺たちの、完全にNEXT。

YOH 自分たちらしく、泥臭くまっすぐに。頑張っていきたいですね。

SHO●1989年、愛媛県生まれ。2012年2月に新日本プロレスへ入門。16年、小松洋平(YOH)とともに無期限海外修行へ。メキシコでは「雷神」を名乗り、9月からはアメリカでYOHとのタッグチーム「THE TEMPURA BOYZ」として活動。2017年、「ROPPONGI 3K」として凱旋帰国。

YOH●1988年、宮城県生まれ。3歳の頃よりプロレス観戦。2011年、プロレス学校(プロレス道場ヤングライオンクラス)に通い、2012年に新日本プロレスへ入門。田中翔(SHO)とともに遠征したメキシコでは「風神」を名乗る。「THE TEMPURA BOYZ」の由来はSHOとともに好きだった「銀杏BOYZ」。

『SHO&YOH フォトブック「3K」』
東京ニュース通信社 3000円(税別)
あえて“プロレスラーらしさ”はなくして、SHO&YOHの肉体美や素顔の魅力を引き出したフォトブック。恋愛観を語った直筆50問50答や、長い下積み時代や海外遠征中のエピソードを語ったロングインタビューを掲載するほか、撮影裏を追いかけたメイキングDVDも付録。「このフォトブックはめちゃくちゃエモい!」とYOH選手も語る会心の出来。

取材・文:立花もも  写真:海山基明