「佐伯伊織」声優インタビュー&ミニグラビア【声優図鑑】

アニメ

公開日:2018/6/15

佐伯伊織

 編集部が注目する声優に、仕事に向き合う気持ちからプライベートまでをじっくり伺い、撮り下ろしのミニグラビアを交えて紹介する人気企画「声優図鑑」。

 第189回となる今回は、「ラピスリライツ ~この世界のアイドルは魔法が使える~」のアシュレイ役、「温泉むすめ」の下呂美月役などを演じる佐伯伊織さんです。

――これまでNU-KO名義で歌手として活動されていましたが、今年に入ってから声優のお仕事が続々と決定。声優に興味を持ったことは?

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佐伯:もともと声優さんになりたかったんですよ。NU-KOとしての活動は、2012年に「WE LOVE ポップンミュージックみんなでつくって20~アーティストはキミだっ!~ 」というオーディションのボーカリスト部門に受かったことがきっかけ。それからフリーで活動して、高校の頃にあきらめてしまった声優への想いをやっぱり断ち切れずに、今の事務所の養成所で1年間勉強させていただきました。在学中に受けたオーディションでいくつか役が決まったので、そのまま所属させていただくことに。

――そういう経緯でしたか。声優に興味を持ち始めたきっかけは?

佐伯:小学校6年生くらいのとき、エヴァンゲリオンがすごく好きで、碇シンジ役を演じていた緒方恵美さんに憧れてたんですよ。碇シンジくんが大好きで大好きで…見た目も好きですけど、ちょっとヘタレなところが可愛いですよね(笑)。その後に水樹奈々さんのことを知って、歌も演技も上手な奈々様のような声優アーティストになりたい!と思うようになりました。

――演技だけでなく、声優アーティストを目指そうと。

佐伯:将来は曲も作れるようになりたいので、今から曲や歌詞を書きためています。

――小さい頃はよくアニメを見ていたほう?

佐伯:お母さんがゲーム好きで、ゲームとともに育ちました! 家族みんなではまったのは、聖闘士星矢の格闘ゲームです。星矢がやられて倒れてしまったときに、沙織さんが「星矢、星矢…」って呼んでくれるんですけど、そのシーンがすごく面白くて(笑)。あのゲームは神ゲーだと思います!

――楽しそうなご家庭ですね。では声優の出演作について伺います。はじめてレギュラーで演じた役は「ラピスリライツ ~この世界のアイドルは魔法が使える~」のアシュレイ役?

佐伯:そうです。見た目はクールなんだけど、内面はすごく乙女チックな女の子です。ぬいぐるみや可愛い服が大好きで、自分で服を作っちゃうくらい。性格的には真面目すぎて…そのギャップが面白いキャラクターですね。

――佐伯さんにも乙女チックな一面はありますか?

佐伯:私も小さいころからずっと一緒にいるパンダのぬいぐるみがいて、今でも一緒に寝ているので、そういうところが似てるのかな…。恥ずかしいですね(笑)。

――可愛いです(笑)。いくつかあるグループの中で、アシュレイが所属するLiGHTsの特徴は?

佐伯:曲も衣装も王道で、みんなが好きになれるようなグループ。とても元気で、光のような明るさを持っているなと思います。歌いながら踊るのは私にとって新たな挑戦なんですよ。小さいころからヒップホップダンスとジャズダンスを習っていて、ダンスが好きなので、とても楽しいです!

――「ウマ娘 プリティーダービー」ではキングヘイロー役を。どんなウマ娘ですか?

佐伯:お嬢様で、ときどき意地悪をしちゃうウマ娘。早く走りたい想いは強いのに、一番になれないからズルッ子をしちゃったりする。でも本当は努力を怠らず、いつでも一生懸命な健気な子です。もしかしたら何か1番になりたい理由があるのかも…?知れば知るほど好きになるキャラクターだと思います。

――もともと競馬には興味ありました?

佐伯:全然知らなかったんですけど、実際のキングヘイローの歴史を調べて知っていくうちに競馬にも興味を持ちました。そういうところがわかると、より楽しめるし、よく再現されている作品なんだなと思いました。馬同士の駆け引きも面白いんですよ! 最初から最後まで走り抜けていくのか、最初は失速していても最後に追い抜いていくのか…とか。奥が深くていいですよね!

――そして「温泉むすめ」の下呂美月役も。キャラクターの印象は?

佐伯:二次元への愛が深いコアなオタクで、自分が好きなものにムフムフしているところや、メガネっ子なところが可愛い女の子です!おうち大好きなところは特に似ていて、『うん…わかる、わかるよ!下呂ちゃん!!』ってとこが凄く多いので、きっと自分にとても似てるんだと思います(笑)

――事務所の先輩でもある遠藤ゆりかさんの役を引き継ぐ形ですが、プレッシャーを感じることは。

佐伯:遠藤さんは先日の温泉むすめ3rdライブにいらしていて、終わった後に「本当に良かったよ~!下呂ちゃんがいるって思った!お疲れ様!」と私に言ってくれました。 いつも明るくて、優しくしてくれる後輩思いの素敵な先輩。プレッシャーが完全にないわけではありませんが、先輩が積み上げてくださった美月ちゃんの可愛い部分をできるだけ失わないようにしながら、私なりに新しい美月ちゃんを見つけていきたいと思っています。

――もともとNU-KOとして活動していた音楽ゲーム「pop’n music」についても教えてください。このシリーズで歌を担当したきっかけはオーディションでしたね。

佐伯:小さいころからずっと歌が好きだったのと、お母さんとずっと一緒に遊んできたゲームだったから、受けたオーディションでした。参加できることになったときは本当にうれしかったです。

――ゲームに出てくるキャラクターにあわせて、かなりたくさんの曲を歌われています。特に気に入っている曲は?

佐伯:「恋愛観測」はデビュー曲なので、やっぱり思い入れが強いですね。「ポチコの幸せな日常」は、「わー、ご主人!散歩に連れて行ってほしいです!」っていうセリフが入っていて可愛い曲です。曲によって声を変えて歌い分けているので、いろんな曲を聴いてもらえるとうれしいです!

――お話を聞いていると、歌が本当に好きなんだという気持ちが伝わってきます。歌のどんなところが楽しい?

佐伯:スーッと歌の世界に入って没頭できるところです。つらいことがあっても、それを忘れさせてくれるというか。つらい時につらい歌が一緒に落ち込んでくれたり、楽しい時に一緒に楽しくなってくれたり、自分に寄り添ってくれるところがいいですよね。

――普段はどんな歌を聴いていますか?

佐伯:自分が歌った曲ですけど「オトカ♥ドール」をよく聴いてます(笑)。他のアーティストさんでは、Aimerさんの「花の唄」とか、「少女終末旅行」のOP・EDが気に入ってます。音楽は常に聴いてますね。

――休日の過ごし方は?

佐伯:最近は「モンスターハンターワールド」をやっています。モンハンが好きで、シリーズ総プレイ時間は約2000時間くらい!ヘタなんですけど(笑)。 あとはゲームセンターで音楽ゲームをしに行ったりもします。絵を描くのも好きです。クリップスタジオっていうアプリで、最近はア自分か演じさせていただいているキャラクターたちを描いたり、「pop’n music」や「オトカドール」のキャラクターとか、「東方Project」の女の子も可愛くてよく描いてます。

――家で必ずやっている習慣はありますか?

佐伯:ほぼ毎日、腹筋と背筋をやっています。腹筋ばっかりだと猫背になるらしいので、両方をバランスよく。

――声優アーティストを目指しているだけはありますね。では最後に、声優として今後の目標を教えてください。

佐伯:将来は歌も歌っていけるような声優さんになりたいです。だから、まずはお芝居を磨いて、キャラクターにしっかりと命を吹き込めるようになりたい。演技でも歌でも、みなさんを元気にできるような声優を目指していきたいです!

【声優図鑑】佐伯伊織さんのコメント動画【ダ・ヴィンチニュース】

――ありがとうございました!

次回の「声優図鑑」をお楽しみに!

佐伯伊織

佐伯伊織(さえき いおり) スワロウ所属

佐伯伊織(さえき いおり) Twitter

◆撮影協力
BC WORLD STUDIO

取材・文=吉田有希、撮影=山本哲也、制作・キャスティング=吉村尚紀「オブジェクト