高田純次スペシャルインタビュー Vol.1「読書」

スペシャルインタビュー

更新日:2013/6/24

昨年、「ダ・ヴィンチ電子書籍アワード」で特別賞を受賞した高田純次さんの『適当日記』。

審査員からは「高田さんの本は電子書籍で読んだほうがおもしろい」「ミスター電子書籍」と言われ、高田さんの適当ぶりと電子書籍特有の気軽さが相乗効果となりダウンロード数も記録的なものとなった。そして、今回電子ナビ1回目のスペシャルゲストとして満を持して登場! 4回にわたり「読書」「恋愛」「仕事」「人生」についてお話いただきました。

文庫本の良さはね、活字が小さいこと。
目が疲れて眠くなるのよ。それが喜びだよね。

編集者から日記を書いてくれと頼まれて、
しぶしぶ書いた、適当な日記があるんですよ。
それが『適当日記』という、
またまた適当なタイトルで書籍になったのね。
それでもって、その本が、
『ダ・ヴィンチ電子書籍アワード2010』特別賞なんて
リッパな賞をいただいちゃって。
いやいや、ありがとうございます。
最近では、出版界では僕のことを
“ミスター電子書籍”なんて呼んでるんだって?
すごいよね。
俺、電子書籍、使ったことないのに。
この本が電子書籍として売れたのは、
ひとえにスタッフの努力です。
でもさ、ホントのところの真相は、
きっと俺の本なんて、
レジに持って行って買うまでもない
ってことなんじゃない?

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高田純次さんの電子書籍

電子書籍は未体験だけど、本はよく読むよ。
おもに文庫本を、寝るまえに。
文庫本の良さはね、活字が小さいこと。
目が疲れて眠くなるのよ。それが喜びだよね。
あと、万が一、『ネプリーグ』に出ることになったときのために
本を読んで、漢字を覚えているんだよ。

近ごろは、時代劇にハマっちゃって。
百田尚樹さんの『影法師』がきっかけになって、
佐伯泰英さんの『居眠り磐音』のシリーズに、
上田秀人さん、藤沢周平さん、山本一力さん、鳥羽亮さん……。
今年は8月までに100冊くらい読んじゃった。
人生の一冊を選ぶとしたら?
やっぱり『影法師』だね。これは感動したなあ。
もう30回は読んだよ。
この本にはね、男の美学が描かれているんですよ。
男のあるべき姿っていうかなあ。
僕は平凡だから、非凡な人に惹かれるんだね。
無責任な男が、無責任な主人公の本を読んでもおもしろくないしな。

高田純次さんがハマッた本