内田理央「マンガ探しは絶対に書店で。気になる表紙を見かけたら、必ず買って読むのが私のこだわりです」

あの人と本の話 and more

2019/1/7

毎月3人の旬な有名人ゲストがこだわりのある一冊を選んで紹介する、ダ・ヴィンチ本誌の巻頭人気連載『あの人と本の話』。今回登場してくれたのは、1月5日からWOWOWで放送スタートのドラマ『連続ドラマW 盗まれた顔 〜ミアタリ捜査班〜』にするの内田理央さん。自他ともに認めるマンガ好きの彼女に本への熱い思いをうかがうとともに、本格アクションに挑んだドラマの裏話を語っていただきました。

内田理央さん
内田理央
うちだ・りお●1991年、東京都出身。2014年、『仮面ライダードライブ』で女優デビュー。雑誌『MORE』の専属モデルとしても活躍。また、ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』に出演し、注目を集める。近年出演作に、ドラマ『おっさんずラブ』、映画『あのコの、トリコ。』、『ここは退屈迎えに来て』など。
ヘアメイク:渡嘉敷愛子 スタイリング:後藤加奈枝

 内田さんは公式プロフィールに[趣味:マンガ]と書いているほどの漫画好きだ。今回本誌で紹介してくれたのも、施川ユウキの『銀河の死なない子供たちへ』だった。

「マンガは本屋さんで買うことが多いですね。シリーズ物を買い続けることも多いんですが、表紙を見て、面白そうだなと思ったらとりあえず買って読みます。最近は数巻で完結しているものを一気買いしたり、短編集を買うことが多いです。それで気に入ったら、その作家さんのほかの作品も揃えていく。勘だけが頼りですが、あまり大きく外したことがないのが自慢です(笑)」

 毎月、どのくらい買うのかを聞いてみたところ、「先月は少なかったですよ」と前置きをしつつ、「20冊ぐらいだったと思います」と驚きの答えが。

「欲しいものがあると、ためらわずに買ってしまうんです。やっぱり読まないことには何も始まりませんから(笑)。思えば、私の人生はマンガとともにあったと言っても過言ではないです。初めて買ってもらったのは『GALS!』(藤井みほな)という作品で。『カードキャプターさくら』(CLAMP)と『神風怪盗ジャンヌ』(種村有菜)と『GALS!』は私の原点。その後、毎月『なかよし』と『りぼん』を欠かさず買って読んで。作者の方に感想のお手紙もマメに書いて送ってました(笑)」

 今では少年マンガを含め、ノンジャンルで読んでいるそうだ。

「主人公たちの思いがけない行動を見て人生観を変えられたりと、マンガから本当にいろんなことを教わりました。『銀河の死なない子供たちへ』もそうですが、新しい世界を見せてくれたマンガと出合うと、本当に嬉しくなりますね」

 さて、そんな内田さんは、1月5日から放送スタートの『連続ドラマW 盗まれた顔 ~ミアタリ捜査班~』(毎週土曜よる10:00~ ※第1話無料放送)に出演。羽田圭介原作のこの作品で、文字通り、体当たりの演技で刑事役を熱演している。

「アクションは一番苦労した部分でした(笑)。見るのは好きですし、これまで経験したこともありますが、今回は柔道経験者という役だったんです。“道”の文字がつく格闘技は見よう見まねでできるものではなく、やはりしっかりと型を表現しないと偽物っぽく見えてしまう。そのため、何度か道場に通い、稽古を付けていただきました」

 初挑戦だったのはアクションだけではない。顔を記憶し、街行く人々から容疑者を見つけていくという“見当たり捜査”で事件を解決する手法にも新鮮さと驚きを感じたそうだ。

「“そんなことできるの?”っていうのが最初の印象でした。私が演じた安藤や玉木宏さん演じる白戸をはじめ、捜査員のメンバーはみんな人の顔を覚える能力が高く、数百人という指名手配書の顔を記憶していくんです。その記憶を頼りに、雑踏の中に立って、容疑者を探して当てていくんですが、私には絶対に無理ですね(笑)。また、捜査員たちは記憶力がいいだけに<顔に溺れていく>という体験をするのですが、その感覚も最初はピンとこなかったです。でも、ある時、渋谷の交差点に立っていたら、“確かに世の中はこんなにも顔であふれているんだ”ということを実感して。当たり前のように生活をしている日常にも、気づかないだけで、たくさんの情報が目の前にあるんだと感じましたね」

 撮影はすでにすべて終えている。振り返っていただくと、「熱量の高い現場でした」と話す。

「新しいタイプの刑事ドラマだったこともあり、現場には“いままでにないものを作りたい”というスタッフさんたちの熱い想いであふれていました。それこそ、1シーン、1シーンを映画のようなこだわりを持って撮影していましたし、私もその熱意に負けないように、先輩方に支えられながら役に向き合っていきました。サスペンス要素のあるストーリーの面白さはもちろんですが、安藤の視点で見ていただくと、新人捜査員の彼女の成長記としても楽しんでもらえると思いますので、ぜひいろんな角度から見ていただきたいですね」

(取材・文:倉田モトキ 写真:干川 修)

 

『連続ドラマW 盗まれた顔 〜ミアタリ捜査班〜』

『連続ドラマW 盗まれた顔 〜ミアタリ捜査班〜』

原作:羽田圭介(『盗まれた顔』幻冬舎文庫) 脚本:足立 紳 監督:武 正晴 出演:玉木 宏、内田理央、町田啓太、渋川清彦、伊藤 歩ほか 1月5日スタート 毎週土曜日 夜10:00〜 *第1話無料放送 WOWOW 
●警視庁捜査共助課では、記憶した指名手配犯の顔だけを頼りに容疑者を捕まえる「見当たり捜査」を行っていた。ある日、白戸(玉木)は4年前に謎の死を遂げた先輩刑事・須波(渋川)を見かける──。