つらい性交痛はどうしたら? 痛みの場所によって異なる対処法を解説

健康・美容

2019/3/13

 女性特有のからだの不調やトラブルで悩んでいませんか。「お医者さんに行くほどではない…」「デリケートなことなので人には聞きにくい…」そんな体の悩みを、All Aboutガイドであり、ポートサイド女性総合クリニック・ビバリータ院長の清水なほみ先生に聞きました。自分のからだと向き合い、健やかに過ごす手助けとなってくれることでしょう。

性交痛

 性交痛は、性行為の時に起きる何らかの痛みのことです。痛みを感じやすい場所は、外陰部や膣の出入り口などの「挿入時の入り口になる部分」と、子宮周囲や膣の奥の方つまり「深く挿入すると刺激される部分」に分けられます。

 入口の痛みは、主にうるおい不足によるものです。また、皮膚の伸びが追いつかないうちに急いで挿入しようとした場合も痛みを感じる場合があります。特に、閉経後は女性ホルモンの低下によって皮膚や粘膜に「萎縮性変化」が起きます。萎縮性変化とは、簡単に言うとホルモン不足によって皮膚や粘膜が硬くなり伸びが悪くなることです。ちょうど古いゴムが硬くなって伸びにくくなるように、皮膚や粘膜もホルモンの恩恵を受けなくなると縮こまっていくのです。

 うるおい不足によって痛みやひりひり感が出てしまう場合は、挿入前のスキンシップを充実させて十分に潤ってから挿入を試みたり、ジェルやローションで潤いを補うとよいでしょう。医療用として発売されている潤滑ゼリー(リューブゼリーやメノケアモイストゼリー)は、刺激がなく、デリケートな部分にも安心して使えます。ドラッグストアや通信販売で簡単に入手できますので、試してみるといいでしょう。閉経後や病気の治療などで女性ホルモン不足になっている場合は、膣内だけに女性ホルモンであるエストロゲンを補う方法もあります。小さな膣剤(膣の中に入れる錠剤)を毎日又は数日に1回膣内に挿入することで、女性ホルモンを局所だけに補って、萎縮性変化を改善させることができます。

 膣の奥や下腹部、またはお尻の周囲が、性行為の刺激によって痛む場合、クラミジアなどによる感染で炎症が起きていたり、内膜症がある可能性が考えられます。これらの症状がある場合は、婦人科で超音波検査や感染症の検査を受けることをおすすめします。特に婦人科的病気がないけれど、深く挿入したり特定の体位で挿入すると痛みが出るという場合は、子宮が動くことによる痛みであったり、便やガスがたまった状態で腸が刺激されることによる痛みの可能性が考えられます。挿入の深さや角度を調整したり、性行為前の食事量を控えめにしたりすると痛みが軽減する場合もあります。

 性交痛を繰り返していると、性行為自体が憂鬱になり、性行為の頻度が減ることでますます痛みが出やすくなるという悪循環に陥る場合もあります。症状が気になる場合は、まずは婦人科で相談してみましょう。また、痛みを我慢するのではなく、どうしてほしいのか、何はしてほしくないのかをパートナーにきちんと伝えることも大事です。