これって生理じゃないよね…? 心当たりのない出血=不正出血は少量でも見逃さないで

健康・美容

2019/3/28

 女性特有のからだの不調やトラブルで悩んでいませんか。「お医者さんに行くほどではない…」「デリケートなことなので人には聞きにくい…」そんな体の悩みを、All Aboutガイドであり、ポートサイド女性総合クリニック・ビバリータ院長の清水なほみ先生に聞きました。自分のからだと向き合い、健やかに過ごす手助けとなってくれることでしょう。

不正出血

 不正出血とは、月経以外の何らかの出血のことを指します。月経のような流れるような出血が出ることもあれば、おりものがピンク色や茶色くなる程度のごく少量のこともあります。不正出血は量の多い少ないで重症度や悪性の有無を判断することはできません。たとえ、拭いたらちょっとつくという程度の出血が一度あっただけでも、それが悪いものからの出血である可能性も考えられるのです。

 不正出血の原因は多岐にわたります。
  *排卵期出血(中間期出血)
  *月経不順に伴う不定期な出血
  *膣部びらんからの出血
  *子宮頚管ポリープ
  *子宮内膜ポリープ
  *子宮内膜増殖症
  *クラミジアや淋菌による頸管炎
  *膣炎
  *子宮頸がん
  *子宮体がん
  *妊娠
  *流産

 不正出血が見られた場合は、受診してこれらの異常がないかをチェックする必要があります。多いのは、排卵期出血と呼ばれる月経と月経の間に起きる少量の出血や、月経不順に伴う不定期な出血です。もともと月経不順だったり無排卵周期の場合は、月経量もまちまちで周期が決まっていないことも多いため、どれが月経でどれが不正出血なのかを判別しにくい場合もあります。閉経後は、まったく出血がないのが正常ですから、ごく少量でも何らかの出血があった場合は、直ちに受診した方がいいでしょう。

 基本的に、その出血が「様子を見ていい出血」なのか、大きな病気のサインなのかは、検査を受けてみなければわかりません。閉経後に1回ごく少量の出血が下着についただけ、という理由で受診なさった方が、実は子宮体がんだったというケースもあります。半年以内に子宮がんの検査を受けている場合は、少し様子を見てもよい場合もありますが、自己判断せずに一度は受診するようにしましょう。

 不正出血の治療は原因によって異なります。排卵期出血の場合は、何もせずに様子を見たりピルで治療します。ポリープがある場合は切除したり、そのまま様子を見ることもあります。感染症であれば、ばい菌に対する治療を行いますし、単純な膣炎の場合は膣剤で治療することが多いでしょう。

 一口に不正出血と言っても、原因は非常に多岐にわたり、中には見逃してはいけない異常のサインである場合もあります。たとえ少量でも、いつもの月経とは異なる出血があったら、早めに婦人科で検査を受けるようにしましょう。