30歳以上の女性3~4人に1人が発症!? 経血が多い、月経期間が長い…原因は子宮筋腫の可能性

健康・美容

2019/4/5

 女性特有のからだの不調やトラブルで悩んでいませんか。「お医者さんに行くほどではない…」「デリケートなことなので人には聞きにくい…」そんな体の悩みを、All Aboutガイドであり、ポートサイド女性総合クリニック・ビバリータ院長の清水なほみ先生に聞きました。自分のからだと向き合い、健やかに過ごす手助けとなってくれることでしょう。

子宮筋腫

 子宮筋腫は、子宮の筋肉から発生する良性の「こぶ」です。良性なので、基本的に筋腫のせいで命に関わるような状態になることはまれです。ただ、筋腫のせいで多量出血がおきると、急激に重度の貧血になって緊急の輸血や手術が必要になるケースもあります。筋腫のできている場所や大きさによって、何もせず放置しておいてよいのか、何らかの治療を行った方がよいのかが異なってきます。

 子宮筋腫は、30歳以上の女性の3~4人に1人は発生していると言われるほどありふれた子宮の病気です。自覚症状がなく、筋腫があることに気付いていないケースも多いので、正確な発生頻度は分かりません。また、なぜ子宮筋腫が発生するのかも分かっていません。

 子宮筋腫によって引き起こされる症状は、筋腫の場所と大きさによって異なってきます。主な症状は次のようなものがあります。

 *過多月経(月経量が多い)
 *過長月経(月経期間が長引く)
 *月経痛
 *月経時に血の塊が出る
 *頻尿や排尿困難
 *便秘
 *下腹部に「こぶ」が触れる
 *貧血

 月経量が多くて、ナプキンが2時間持たない場合や月経期間が8日以上ある場合、健診などで貧血を指摘される場合は、婦人科で超音波検査を受けた方がいいでしょう。

 子宮筋腫の有無は、超音波検査をすればすぐにわかります。性交経験がない方の場合は肛門から、ある方の場合は膣から、細い棒状のものを挿入して、子宮や卵巣を映し出す検査です。痛みはそれほどなく、検査時間も1~2分で終わります。超音波検査で子宮筋腫が疑われ、もっとくわしく見た方がよいと判断された場合は、MRIや子宮鏡検査を追加することがあります。

 子宮筋腫があっても、何も症状がなくてサイズも小さい場合は、6~12カ月ごとに超音波検査をして、サイズの変化がないかどうかを定期的に見るだけで問題ありません。毎年検査をしても大きさがまったく変わらず、閉経したら小さくなっていくという経過をたどる方も多いのです。

 治療が必要なケースは、妊娠を希望していて筋腫が妊娠の妨げになっている場合・サイズが大きく頻尿などの圧迫症状が強い場合・サイズの変化が急激な場合・過多月経や過長月経で貧血になっていく場合、などです。治療が必要なのか、また、どのような治療が適切なのかはケースバイケースなので、主治医としっかり相談するとよいでしょう。

 子宮筋腫は、比較的頻度の高い子宮の病気です。筋腫があっても治療が必要ないケースも多く、また、症状があっても投薬治療や手術で上手にコントロールすれば問題ありません。筋腫を疑う症状がある場合は、早めに婦人科で検査を受けることをおすすめします。