高級ジムに行かなくても、月たった2万円の自炊ダイエットでマイナス10キロ!

健康・美容

公開日:2019/8/22

 秋篠宮家長女・眞子様のお相手、小室圭さんが書店で購入されたということもあり、大ヒットした『月たった2万円のふたりごはん』(幻冬舎)の著者でイラストレーターの奥田けいさん。

 お金も時間も労力もかけず、とにかく簡単で美味しいごはんをイラストで紹介し、小室さんきっかけで本を購入した人も、「安い・早い・美味い」のレシピに大満足。話題が話題を呼び、気がつけば10万を超える大ヒットとなった。そんな彼女が最新作となる『月たった2万円のダイエットふたりごはん』(KADOKAWA)というダイエットレシピ本を発売した。

『月たった2万円のダイエットふたりごはん』(奥田けい/KADOKAWA)

——目の前にいる奥田さんは、スッキリされていてダイエットとは無縁のように思えるのですが…

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 実は、『月たった2万円のふたりごはん』のときに登場していた彼と結婚をしたのですが、ふたりとも美味しいものや食べ歩くことが大好きなんです。

 テレビで見た美味しそうなごはんをアレンジしてみたり、外食で印象に残った味を家で再現したりして楽しんでいたところ、気がついたら10キロ太っていたんです。

——それはかなりの増量ですよね…。

 そうなんです。しかもイラストレーターという仕事柄、座りっぱなしの姿勢が多くて。かといって短期間で痩せるダイエットジムに通うお金もないですし、どうしようかなあ、と。そうなるとやっぱり自分で作るごはんでなんとかするしかないと思ったんです。「自炊ダイエット」ですね(笑)。

——奥田さんと言えば、「月2万円」という食費を守ってレシピを作られていましたが、今回もそのルールの中でダイエットレシピを作られたんですね。

 ダイエットと考えると、ついコンビニで「サラダチキン」や「ゆで卵」を買えばいいやって思ってしまいがちですよね。でも、サラダチキンって大体200円くらいするんです。

 でも、お家で鶏のむね肉を買ってきて、数分塩麹に漬け込んで鶏ハムにすれば100円以内でできちゃうんです。しかも添加物は入っていないから身体にも優しいですし。甘い物が欲しいなと思ったときも、自宅で作ればお砂糖の調整もできるし、実は自炊ダイエットをすると食事のバリエーションも楽しめるし、お金の節約にもなるんです。

 テレビコマーシャルでやっているような月何十万円も払うジムに行かなくても痩せることはできるんですよ。

——とはいえ食事のコントロールだけで痩せるんでしょうか?

 本作は1カ月がんばることを目標にした本なので、ごはんを食べる人が飽きないように、そして身体がマンネリを覚えないように1週間ごとにテーマを決めて、身体が痩せやすくなるように工夫はしました。

 例えば、最初の1週間目は「燃焼期間」ダイエットということで、運動もしていなくて代謝が悪い体を少しずつ燃え体質にするために、「生姜」「唐辛子」「たんぱく質」を多めに摂るレシピにしました。生姜や唐辛子は代謝を高めてくれますし、鶏肉やお豆腐などのたんぱく質は脂肪燃焼を助ける筋肉を作ってくれるのでダイエットには最適です。

 もちろん、ダイエット中の1カ月は間食も禁止です。でも、どうしても甘い物って食べたくなりますよね? そういうときはお餅の替わりにお麩を入れた「ほうじ茶ぜんざい」やレンジで作れる甘さ控えめのプリンを作って、甘みへの欲求を抑えました

——甘い物が食べられるのはうれしいですね。しかもこの本は1カ月(30日分3食)のレシピが載っているので、考えずに、とにかくレシピ通りマネをするだけですね。そう考えると気軽にダイエットに挑戦できそうな気がします!

 今回、1週間分のレシピで使用する食材も週の頭に掲載しているので、スーパーに行って何をどれくらいの量買えばいいのか悩むこともないと思います。

 とにかく簡単に洗い物が少なく済むようにレシピを考えているので、忙しいお母さんや、仕事帰りの会社員の方にも手軽に作ってもらえるとうれしいですね。

<たんぱく質多めで燃える身体を作るレシピ>

■おからオムレツ(2人分合計160円)

<材料>
えのき…1/2袋
(A)
 卵…3個
 とろけるチーズ…30g
 おから…大さじ4
 麺つゆ…大さじ2
 水…大さじ2
サラダ油…小さじ2

<作り方>
①えのきは細かく切っておく。
②①と(A)を混ぜ、サラダ油をひいたフライパンに投入する。
③中火にし、生地がふつふつとしてきたら半分に折り、30秒ほど焼いて完成。

※えのきがなくても冷蔵庫にある余った野菜(火が通りやすいものがおすすめ)を細かく切って入れてもOK。チーズを入れるとコクが出ます。

■鶏むね肉の大葉&梅ロール(2人分合計189円)

<材料>
鶏むね肉…400g
塩…2つまみ
梅干し(大)…1〜2粒
大葉…4〜5枚

<作り方>
①鶏むね肉を均等な厚さの1枚にのばし、フォークで穴をあけておく。
②①に塩をすり込んでおく。
③梅干しの種を取り、包丁でたたいたものと、大葉を鶏むね肉で巻く。
④③をシリコンスチーマーなどに入れてレンジで3分ほどチンし、上下をひっくり返して、さらに2分程度チンして完成。

※シリコンスチーマーがない場合は、お皿にふんわりラップをかけて対応できます。また、お肉を均一に切るのが面倒な人は、そのまま梅と大葉を巻いても大丈夫です。ただ、火の通りも均一ではなくなるため、きちんと加熱されているかどうかはご自身でご判断下さい。

取材・文=知野美紀子(SUPER MIX) 撮影=内海裕之

奥田けい(おくだ・けい)
1990年7月29日生まれ。三重県出身。AB型。
大阪樟蔭女子大学学芸学部インテリアデザイン学科卒。
卒業後、地元で就職するが、イラストレーターになることを諦めきれず、絵を描きInstagramに投稿し続ける。2015年に上京し、各所で個展を開きつつ、お菓子のパッケージ、音楽イベントのグッズ、書籍のカバー、挿し絵、CDのジャケット、企業パンフレットなどを手掛ける。
自身初の書籍『月たった2万円のふたりごはん』(幻冬舎)が10万部のベストセラーに。その後、『恋する、ぬり絵。』(講談社)、『マンガ月たった2万円のふたりごはん』(幻冬舎)も出版。『ミステリーチェイサー原田龍二の謎のいきものUMA大図鑑』(宝島社)ではイラストを担当。
Instagram @diet_futari_gohan @kei__okuda