生理が来ない!? 知っておきたい「無月経」の原因と危険性

健康・美容

更新日:2020/5/8

 無月経になる原因は次のようなものがあります。

 *脳から卵巣に命令が出ていない
 *卵巣でホルモンが作られなくなっている
 *プロラクチンや甲状腺ホルモンなどほかのホルモンに異常がある
 *多嚢胞性卵巣症候群
 *染色体異常などによる早発卵巣機能不全(早く閉経すること)

 例えば、ダイエットをして月経が止まるというケースでは、急激な影響・カロリー不足を脳が「生命の危機」であると認識して卵巣への命令を差し控えた状態になります。脳から命令のホルモンが来ないので、卵巣もお休み状態になるのです。また、「高プロラクチン血症」と言って、プロラクチン(お乳を作るホルモン)が出すぎて卵巣の働きを抑えてしまうことがあります。高プロラクチン血症の原因として多いのが、飲んでいる薬剤の副作用か脳腫瘍です。これらの、原因をはっきりさせるには、婦人科でホルモンの検査を受ける必要があります。ホルモンのどこに異常があるのかによって、ホルモン療法を行ったり、別の病気の治療を行ったりしていきます。

 原因が何であれ、月経が来なくなるという現象は体の中で「放置してはいけない何か」が起きているというサインなのです。月経が来ない方が楽だと考える人も少なくありませんが、せっかく体が出してくれているSOSを見逃さず、早めに婦人科を受診してくださいね。

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