「岩橋由佳」声優インタビュー&ミニグラビア【声優図鑑】

アニメ部

2019/9/6

岩橋由佳"

編集部が注目する声優に、仕事に向き合う気持ちからプライベートまでをじっくり伺い、撮り下ろしのミニグラビアを交えて紹介する人気企画「声優図鑑」。
第222回となる今回は、7月からテレビアニメが放送されているアプリ『Re:ステージ!』の本城香澄役や、『温泉むすめ』の別府環綺役などを演じている岩橋由佳さんです。『温泉むすめ』ではユニット・AKATSUKIに所属し、今年の2月には単独ライブも!

――『Re:ステージ!』でラジオや歌にも挑戦している岩橋さんですが、最初に声優になりたいと思った理由は?

岩橋:高校の放送部で経験したラジオドラマの影響が大きいです! それまでは、具体的な夢は決めていなかったんです。でも、ラジオドラマで初めてお芝居の面白さを知って、声で演じる声優っていう仕事を意識しました。あまりにも突然だったから家族に猛反対されて、ケンカもしましたけど(笑)。

――ラジオドラマも声で表現しますよね。アニメやゲームにふれることも?

岩橋:ディズニー作品とか、アニメをよく観ていました。小学校低学年くらいまで体が弱かったから、家にいる時や入院中に。

――ちなみに、高校の放送部にはどんな理由で?

岩橋:小学校の頃、放送部に憧れていたんです。「○○組の○○さんは〇〇教室まで来てください」みたいにちょっと澄ました感じというか、大人びた雰囲気でアナウンスする様子がすごくキラキラしていて。機械を操作している姿とかもかっこよかった。高校に放送部があると聞いて、すぐに入部しました。実際は、キラキラしたイメージとは違ってハードな体育会系でしたけど(笑)。

――放送部がハード? 体育会系?

岩橋:室内で静かに活動していると思ったら、何時間も発声練習をしたり、筋トレをしたり。地道な努力と、耐え忍ぶことを学びました(笑)。

――鍛えられましたね(笑)。高校卒業後に専門学校に進んでいますが、本格的に演技を学んでどうでしたか?

岩橋:そこでも理想と現実は違いましたね(笑)。しっかり声を出す練習とか、地道な努力が必要で。コツコツやるのは嫌いではないですが、演技はむずかしくて、今思うとあんまり優秀な生徒ではなかったと思います(笑)。担任の先生にお付き合いいただいて、毎日放課後に残って練習してました。

――専門学校でも地道な努力が…。

岩橋:なんとしてでも声優になりたいという気持ちが強かったですね。でも、いざ東京の養成所に進もうとなった時、自分に自信が持てなくて。ギリギリまで迷っていたら、先生が背中を押してくださって、今の事務所の養成所に入ることができました。

――声優になってからも、コツコツと努力を続けているんでしょうか。

岩橋:上京して親元を離れたから、毎日生活するだけでも大変で。コツコツ頑張ることだけが私の唯一の強みだったのに、どんどん周りが見えなくなって…。そんな時、養成所の恩師が大切なことをもう一度思い出させてくださって、それからは毎日のトレーニングを欠かしていません。

――毎日とは、こんなことを言うと失礼かもしれませんが、さすがはプロですね。

岩橋:先輩方もやられていることだから、自分も努力しないと同じ場所にはいけないだろうなと。どんなに忙しい日でも、お風呂で滑舌トレーニングを一通りしてから上がるっていうルールを決めたりして。だけど、先輩のみなさんはもっと色々やられているかも。

――そんな毎日の中で、つらい時ってあると思うんですよ。どうやって自分を奮い立たせるんですか?

岩橋:やっぱり家族ですね。これまで、いろいろ支えてもらっているので、家族のためにもがんばらなきゃって。それが原動力になっているかもしれません。

――以前はケンカをしてまで声優を目指したんですもんね。では、お仕事についてもうかがいます。『Re:ステージ!』がついにテレビアニメ化されましたが、本城香澄役へのこだわりは?

岩橋:最初のオーディションで「少年のようなキャラクターでお願いします」と言われたので、みんなが思い浮かべる王子様のような、それでいて中学2年生らしさを大切に演じています。香澄ちゃんってまだ中学2年生なのに、色々な経験をしていて芯の強さを感じる子。そういう部分を大切にしています。

――なるほど。そして2018年からは『温泉むすめ』で別府環綺役を。

岩橋:環綺ちゃんは、一度セリフを読んだだけですぐにフィーリングが合う女の子でした。最初のオーディションで出会った時、設定やセリフの量が限られていたのに、こういう風にしゃべるのかなってイマジネーションがわいてきて。

――共通点があるんでしょうか? 環綺はミステリアスな女の子だそうですが。

岩橋:ミステリアスというか、あまり本心をみせないという面では、波風を立てるのが苦手というか、ギスギスした雰囲気を好まないところは、私も幼少の頃にそういう生き方をしていたから、環綺ちゃんの気持ちがわかったような気がしてスッと入れました。

――2月に開催されたAKATSUKI単独ライブの思い出は?

岩橋:朗読劇で初めてAKATSUKIを深く知れたことを、今でも思い出します。AKATSUKIって、SPRiNGSのライバルグループっていう設定はありますけど、3人がグループ活動を始めたきっかけは私たち自身もよく知らなかったんですよ。それが朗読劇をきっかけに知ることができて、私個人としても3人をもっと好きになれたし、これからも応援したいなって思えました。

朗読劇の後に環綺ちゃんがセンターで歌うっていう流れもあって、お客さんが「キャラクターと同じ気持ちになれた」と言ってくださったんです。みなさんと気持ちがひとつになれた素敵なライブだったなと思います。

――あらためて感じた、AKATSUKIの魅力って?

岩橋:ひとりでも活動できるポテンシャルを持っているとは聞いてましたけど、3人が集まった時にその才能が大爆発するというか、最強の3人が集まったら最強でしかないっていうのが、キャラクターにも曲にも現れていて。圧倒的って言葉が似合うし、強い! だから、私自身が沈んでいる時にも“ついてきな!”って助けられるんです。自信を持ってチャレンジしようってポジティブな気持ちになれるし、女性としての強さを教えてもらっています。

――人としても尊敬できるところがあるんですね。次に、プライベートについてもうかがいます。プロフィールの趣味には「ガーデニング、映画・海外ドラマ鑑賞、ゲーム、物作り(ガンプラなど)」といろいろ並んでいますが、最近はどうでしょう?

岩橋:LEGOみたいな小さなものをコツコツ組み立てるのが好きで、上京したばかりの頃は友だちもいなかったから、お休みの日はひとりで遊んでました(笑)。でも最近は、みんなと遊べるようなボードゲームをすることが多いかな。

――どんなボードゲームを?

岩橋:「ボブジテン」っていうカタカナ語を日本語で説明するようなゲームとか、好きなJ-popソングを流して札に書かれた単語が歌詞に登場したら取る「狩歌」っていうカードゲームとか。声優の先輩が誕生日にボードゲームをくださったんですよ。帰郷した時に実家で遊んだら、すごく盛り上がって! お父さんやお姉ちゃんと3人でゲームをすることはありましたけど、ボードゲームならお母さんも一緒にできるんですよ。

――先輩に感謝ですね(笑)。

岩橋:先輩がみなさん本当に優しい方ばかりで。私、仲良くなってからじゃないとなかなか自分から誘えないほうなので、誘われるたびに新しい経験ができて、自分だけの狭かった世界が広がるんです。まだまだ自分の知らない世界があるんだなって感動します。

――最近はどうですか。自分の世界を広げる経験はありましたか。

岩橋:サバゲーをやりました! 『Re:ステージ!』の香澄ちゃんがやっているから興味はあったんですけど、危ない遊びって思ってたから(笑)。実際にチャレンジしたら、みなさんすごく優しいし、的に弾を命中させるのも意外とうまくできて! どんどん闘争本能がわいてきて、4時間くらい夢中になってました。食わず嫌いだったみたいです(笑)。

――では、これから声優として演じてみたい役を教えてください。

岩橋:これまでも、本当にいろんな役を演じさせていただいているんですよ。子どもの役から、妖怪のキャラクターまで。逆に、自分に近いキャラクターを演じたことがないので、機会があれば等身大の役も演じてみたいなと。意外と少年役が多いので、可愛い女の子も! 天然ドジっ子とか可愛くて憧れがあります(笑)。

――そんなキャラクターを見る日を楽しみにしています!

岩橋:この業界で長く活躍されている大先輩たちのように、私もおばあちゃんになるまで声優を続けていきたいです。そのためにも、演じさせていただく役をひとつひとつ大切にして、また次も呼んでもらえるような声優でいたいと思います!

【声優図鑑】岩橋由佳さんのコメント動画【ダ・ヴィンチニュース】

――ありがとうございました!

次回の「声優図鑑」をお楽しみに!

岩橋由佳

岩橋由佳(いわはし・ゆか) ぷろだくしょんバオバブ所属

岩橋由佳(いわはし・ゆか) twitter

◆撮影協力

撮影=山本哲也、取材・文=吉田有希、制作・キャスティング=吉村尚紀「オブジェクト