田中音緒「一人じゃ生きられない…そんなツンデレキャラに惹かれます」【声優図鑑】

アニメ部

2019/10/4

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キャラクターの裏に隠された自分自身をありのままに語る、ダ・ヴィンチニュースの恒例企画『声優図鑑』。第225回目に登場するのは、『ゴシックは魔法乙女』のカレン役や、『温泉むすめ』の日田絢芽役を演じ、ゲーム情報生放送&動画チャンネル『ゲーがくTV!』にも出演中の田中音緒さん。「趣味が同じで話が合うゲーム仲間は最高」と明言するほど、誰にも負けないゲーム好き! さらに、元気いっぱいの笑顔で過去を振り返り、「自分を守るために強く見せようとしたこともあった」と意外な一面があることも打ち明けてくれました。

――撮影はどうでしたか?

田中:こういう撮影は初めてだったので緊張しました。自然でいいよって言われたんですけど、なかなか。自然にカメラ前に立てる方ってすごい(笑)!私も少しずつ慣れていきたいです!

――さて、『温泉むすめ』などで活躍されている田中さん。そもそも声優になりたいと思ったきっかけは?

田中:小さい頃、将来の夢がたくさんあったんです。警察官とか丸の内OLとか、魔法使いとか。私の両親は芸能関係で、姉も女優をしていたので、興味があるならやってみる?と言われたんですけど、言われるがままにやるのもな〜と。でも、やりたいことはたくさんあるし、欲張りな私の夢をなんでも叶えられるのは声優しかない!と思っていました。

――丸の内OLから魔法使いまで…って幅広い(笑)。好奇心が旺盛というか、想像力が豊かだったんですね。

田中:想像力は豊かなほうかもしれないです。今でも、公園の石ころで一時間くらい遊べます (笑)。雨の麻布十番を、傘を差さずに歩きたいって思いますし。この感じ、わかりますか?

――なんとなく…いや、どうかな。

田中:かっこいいなと思って。椎名林檎さんのPVみたいな感じで(笑)!

――物語の主人公になったような感じ(笑)。それで声優を本格的に目指したのはいつ頃?

田中:本気でなりたいと思ったのは中学くらいからです。その頃、深夜にテレビをつけたら『けいおん!』が放送されていて、なんだこれは…と。私、幼稚園から大学までの一貫校だったので、そのまま大学まで進む人生だと思ってたんですよ。でも中学まで通ったときに、この学校を出たいと思って。アニメに興味を持っていたから、クラーク記念国際高等学校の声優学科に進むことにしました。

――在学中に最初の事務所に所属していますね。声優学科での3年間はどうでしたか?

田中:楽しかったです!学校内でオーディションがあったりもしたので、嫉妬したりぶつかったりもしましたが、3年間一緒に過ごすうちに、そんな次元を超えるくらいの仲になって。その頃の友だちは今でも連絡をとっています!

――思い切って、行ってよかったですね。

田中:3月に入学するのに、ギリギリの2月に受験したんです。声優という仕事に対して今みたいな強い気持ちはなかったので、迷いがあって…。でもそのおかげで、今の自分がいるんだなって思います。

――声優を始めたばかりの頃の思い出は?

田中:ゲームアプリ『ゴシックは魔法乙女』で、いくつかの役を担当させていただいていたのですが、「この役は田中さんに合うと思う」って初めて名前のある役を指名していただいたときに、風邪で声が出なくなってしまい…。結局演じることができず、泣きながら帰りました。

――それは悔しいですね…。

田中:体調が理由で役を逃してしまったのはとてもつらかったです。それ以来、喉のケアはしつこいくらい気をつけています。いつどんなチャンスが転がっているかわからないから。

――今では同じ作品でカレン役というメインキャラを演じていますが。

田中:見た目も性格も私と似ています!意地っ張りで負けず嫌い。自分が正しいって思うことに猛進しすぎちゃうんです。でもカレンちゃんは、良い友人に恵まれて、友だちを導くこともできる女の子なので、そういうところは見習いたいです。この作品は、15歳の頃から今まで、ずっとお世話になっているんですよ。最初の頃に演じていたボイスを今聴くと本当に恥ずかしい(笑)!でも、まだ短い私の声優人生の1から100までが詰まった作品だと思っています。

――素敵な作品にめぐりあえましたね! 現在は『温泉むすめ』で日田絢芽というキャラクターを演じていますが。これがまたワイルドな役で。

田中:演じたこともないし、演じようと想像したこともないようなキャラで、最初は本当にびっくりしました! 共通点を挙げるとしたら…ロマンティストなところかな!? 後輩に慕われていて、“人類みんな友だち”って言っちゃうような姉御タイプだから、演じながら私がひっぱってもらっているような感じですね。

――そういった演じ方もあるんですね。イベントの多いコンテンツですし、これからの活動で楽しみにしていることは?

田中:やっぱり大分の日田温泉に行きたい! 絢芽ちゃんは屋形船のお手伝いをしている子なので、屋形船ライブとかもいいですね(笑)。最初の挨拶で「本日はお足元の悪い中…」とか言ってみたいです!

――これから演じてみたい役は?

田中:ツンデレの女の子です! 『とらドラ!』というアニメが好きなんですけど、釘宮理恵さんの演じている主人公の大河ちゃんがツンデレで。大河ちゃんで“萌え”を知ったので、私の中の“ザ・萌え”はツンデレなんですよ。背が低くて貧乳で、自分の好きなタイプのツンデレを、好きなだけ演じてみたいです。ツンデレに対する愛が強いので頑張れると思うし、演じるからには愛されるキャラにしていけたらうれしいです!

――ちなみに、大河ちゃんのどんなところが好き?

田中:強いところ! ちっちゃくて可愛いのに強くて、でも本当は一人じゃ生きられないところ。本当は弱いのに、ハリネズミみたいに着飾って相手を攻撃しちゃうんですよ。共感できるってほどではないかもしれないけど、私も以前、自分を守るために強く見せようとしてしまうところがあったので、大河ちゃんの気持ちがわからなくもないなって思います。

――プライベートについても伺います。一日お休みがあったら何をしたい?

田中:それはもう、寝る間も惜しんでゲームをしたい(笑)!スマホMMOがいいですね。『黒い砂漠』とか好きなんですよ。基本的にボイスチャットをつなげているので、24時間ゲームの世界に身を置いていたいですね(笑)。

――気に入ったゲームは長くプレイするほう?

田中:課金するゲームはいつも決めてますね。浮気しないで、本妻のみです(笑)。でも、息抜きでプレステ4の『Dead by Daylight(デッドバイデイライト)』とか、モンハンもやります。一人でやるのが得意ではなくて、みんなでプレイできるゲームが好きです!立場も年齢も関係なく、趣味が同じで話が合うなんて最高じゃないですか!

――その表情からも楽しさが伝わってきます(笑)。同じ高校だった飯塚麻結さんとは、今でも連絡を取っているんですよね。

田中:麻結とは、ツイッターのアイコンとヘッダーをお揃いにするくらいの仲なんですよ。これなんですけど…(とスマホを見せてくれて)カップルみたいに(笑)。これはもう、ツイッターを始めた時からそうで。この前はディズニーに遊びに行ったので、ヘッダーの写真を新しく撮りました。毎年ディズニーに行って、スマホの待ち受けとヘッダーの写真を撮るのが恒例みたいになっています。

――本当のカップルみたい(笑)。

田中:最初のヘッダーは背景とポーズだけを揃えていたんですけど、今回は思い切って2ショットにしました。そろそろいいかなって(笑)。出会った当初は、そこまで仲が良かったはわけではなく。麻結は学校のマドンナみたいな存在だったけど、私はどちらかというと男の子と一緒にスカートめくりとかしながら遊んでるタイプ。友だちからも「麻結ちゃんはみんなのお姫様だから、音緒ちゃんは近づいちゃダメ」って言われていて(笑)。

でも、私が入部していた軽音部をもっと盛り上げたいと思ったとき、麻結はギターが趣味だと知ったので、誘ってみたら入ってくれて。それからはずっと一緒にいますね。

――そんなきっかけがあったとは…! ちなみに、特技に書かれたベースは軽音部で始めたもの?

田中:そうです。隣の席の子がドラムをやっていて、軽音部に部員が少ないって聞いたので。まったく触ったこともないベースを選んだのは、低音が好きだからだと思います。ライブで音楽を聴くと、ベースの音が体の芯に響くなって。

――ベースでよく弾いていた曲は?

田中:一番よく弾いたのは初音ミクの『千本桜』。大学に入ってからはあんまりベースを弾かなくなったけど、それでも弾けるくらい体に染み付いています!ポルノグラフィティさんの『メリッサ』も、この前久しぶりに弾いてみたら、意外とまだ弾けるなって。

――楽器をやっていただけに、音楽へのこだわりもありそうですね。

田中:幅広く聴くっていうよりは、気に入った曲ばかり聴くほうですね。アーティストで好きなのは、星野源さんと関ジャニ∞さん。どちらも本当に歌が好きなんだろうなと思えるところが好き。星野さんでよく聴く曲は『Friend Ship』かな。

――音楽方面のお仕事も広がりそうで楽しみですね。これからどんな声優を目指したいですか?

田中:声優を目指していた頃は、マルチになんでもできる人になりたいと思っていたんです。でも今は、個性を磨いて唯一無二の声優になりたい。まだ探している途中ですけど、こういう役なら田中音緒っていう分野を見つけていきたいですね。もっともっとみなさんに声を聴いてもらえる機会を増やしたいです!

――ありがとうございました!

【声優図鑑】田中音緒さんのコメント動画【ダ・ヴィンチニュース】

次回の「声優図鑑」をお楽しみに!

田中音緒

田中音緒(たなか・ねお) オブジェクト所属

田中音緒(たなか・ねお) twitter

◆撮影協力

撮影=山本哲也、取材・文=吉田有希、制作・キャスティング=吉村尚紀「オブジェクト