目指せ、高得点! 佐藤すみれのビームライフル体験記

マンガ

更新日:2020/5/14

『ライフル・イズ・ビューティフル』 10月13日(日)より毎週日曜23:00~ TOKYO MXほかにて放送
(C)サルミアッキ/集英社・千鳥高校射撃部

『ライフル・イズ・ビューティフル』著:サルミアッキ 集英社「となりのヤングジャンプ」 「ヤンジャン!」 「少年ジャンプ+」にて連載中 (C)サルミアッキ・集英社

最新5巻発売中
著者:サルミアッキ/発売元:集英社/価格:600円(税抜)
連載:https://tonarinoyj.jp/episode/13932016480028985966

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 現在TVアニメが放送中の、『ライフル・イズ・ビューティフル』。原作は集英社「となりのヤングジャンプ」「ヤンジャン!」「少年ジャンプ+」にて連載中の4コマ漫画(著:サルミアッキ)で、ライフル射撃が大好きな高校1年生の主人公・小倉ひかりと友人たちが、ライフル競技に打ち込む姿と、彼女たちの楽しい日常を描いた作品だ。

 ひかりたちが作中の競技で使用しているのが、射撃競技用の光線銃「ビームライフル」。射撃に馴染みのない方は初めて聞く名前かもしれない。でも、実は東京都内でもいろいろな場所で体験できる、とのこと。ダ・ヴィンチニュースもぜひ体験してみたい!ということで、AKB48卒業後はライターとしても活躍している佐藤すみれさんとともに、中央区立総合スポーツセンターで行われている、ビームライフル体験会に参加してきました。以下、佐藤さんのレポートをお届けします。

 建物の地下を奥に進むと、今回の射撃場がある。取材陣5名の他には、数名の学生たちと講師、男女比率は5:5くらいで、中には今回初めて参加するという方も。基礎知識や簡単なルールを聞いて、早速講習スタートです。

 ビームライフルは約5Kgで、片手じゃとても持ち上げられないくらいの重さと大きさである。椅子に座って練習をし、慣れてきてから立ちの体勢でも実践してみるという流れ。最初は見事に0点を連発し、構え方のコツや重心の掛け方、呼吸のしかたなどの指導を受け、やっと安定した体勢で一発撃つことが出来ました。アイピースから正確に前方を見つめるのが大前提で、少し斜めから覗いたり目を細めると的外れな場所に飛んでしまうため、余計な箇所に力が入り手腕や肩がつりそうになったり、普段使わない神経がかなり刺激されているのがわかります。

 なお、あくまでもビームライフルは光線銃であるため、実弾が発射することはなく大きな衝撃も感じません。撃った感じがしないため、いつのまにか得点が出ていて驚くこともしばしばあり、ゲームのような感覚もあります。そういった意味では、女性でも怖がらずに挑戦できる競技と言って良いでしょう。実際にコーチが教えてくれたのは、全国的な得点の平均は女性のほうが上ということ。今回5名で取材に伺い、本射で合計20発の射撃を行った際、合計の得点が一番高かったのは唯一女子である私でした! 成長過程が自分でもわかるので、コツを掴み10点が連続で取れる喜びは大きく、達成感があります。

 本射では、一連の動作(①呼吸、②据銃、③照準、④撃発、⑤フォロースルー)を安定したリズムで繰り返し行い、その中で何かひとつでも乱れが出れば高得点は狙えない。本番の緊張感で本来の力が発揮できないこともあるらしく、そういったハプニングも想定した上でのトレーニングが必須であるため、コーチたちは選手の特徴や弱点・性格を理解した上での指導を行っているそう。

 後半は私も射撃ジャケットをお借りして、より本格的に挑戦してみましたが、得点が一気に上がり、撃ちやすさは格段に変わりました。姿勢が固定されて、上達していくのが目に見えてわかる。ただ、本当に暑い……! 重さもあるため、学生たちは持ち運ぶだけできっと大変でしょう。ひとりで脱ぐのも難しいくらいの硬さがあり、初心者の私たちは皆で協力しながら順番に着替えました。あっという間に4時間もの時間が経ち、講習は終盤へ。

 ビームライフル競技に最高のコンディションで臨むには、十分な睡眠、適度な休憩、こまめな水分補給やエネルギーのある食事がとても重要とのこと。実際に経験してみて、より一層実感した。射撃プロセスを支える2つの基盤はメンタルとフィジカルなので、基礎体力の健康はもちろん、感情のコントロールがもろに影響される面白さもあり、メンタリティが良くも悪くも評価されてしまう。結果からある程度の人間力が分析できるのは面白い。

 参加者がみんな口を揃えて話していたのは、射撃の知識がまったく無い初心者でもこうして十分に楽しめるということ。運動が得意ではない自分も、時間を忘れて必死になっていたし、練習に訪れていた学生たちが夢中で取り組む様子は、カッコよく頼もしかったです。特に、射撃ジャケットを着てライフルを構える姿は美しくも可憐で、『ライフル・イズ・ビューティフル』というイメージにもぴったりの光景でした。余韻に浸りつつ漫画をもう一度読み返してみると、キャラクターたちの会話やシーンをリアルに想像することができて、より一層深みが増し、共感することができて嬉しかった。ビームライフルの楽しさが純粋に広まり、親しみのある身近なスポーツとして浸透していけば良いな、と思います。

取材・文=佐藤すみれ

ビームライフル射撃を体験してみませんか?
今回、取材にご協力いただいた「中央区総合スポーツセンターB1Fエアライフル場」では、定期的に体験会を開催しています。詳しくはこちら

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