書店員・新井見枝香さんが選ぶ「仕事に悩む人に効く本」

文芸・カルチャー

2019/11/10

 本の世界には、あなたの今の悩みを軽くしてくれたり、生き方のヒントになる作品が数多くあります。今回は、「HMV&BOOKS HIBIYA COTTAGE」の書店員・新井見枝香さんに、自分の仕事に納得がいかず悩んでいる人におすすめの本を紹介していただきました。

お悩み:自分の仕事に納得がいっていない

■選書したのは…

■処方した書籍は?

 街の書店で契約社員として働く女性が、「本人は敏腕だと思い込んでいるけれど全く敏腕ではない店長」に散々振り回される。

 給料は安く、仕事はハードで、正社員になれる見込みもない。本が好きだから就いた仕事とはいえ、さすがにもう我慢の限界に近い。

 そこへ、憧れていた先輩の突然の退職というショックが重なり、いよいよ辞表を…と心が一気に傾く。

 しかし、そういう時に限って、後輩から打ち明けられたりするのだ。自分に憧れて書店員になったのだ、と。

 働く限り、使えない上司や難しいお客さんのせいで「もう辞めてやる!」と思うことは何度でもある。どんなにやる気があっても、正しく評価されていないと感じれば、ここは私のいる場所ではないと思えてくる。

 でも、ちょっとだけ報われることがあって、まああと1日くらい続けてみようかな、と思えるなら、自分にとって大事な物が、まだその職場にあるのかもしれない。

『店長がバカすぎて』(早見和真/角川春樹事務所)