ダ・ヴィンチニュース編集部員が本をベースにダイエットチャレンジ! コロナ太りを解消した方法は?

暮らし

更新日:2020/7/27

 ここ数カ月、新型コロナの流行によりリモートワークに移行する企業が増えた。ダ・ヴィンチニュースの編集部も今年の3月から完全リモート(テレワーク)へ。移動時間の節約やオンラインでの効率的なやり取りが良い効果を生んでいる一方、生活習慣が一変した編集部はそれぞれ気づいた…。
「あれ、体重が増えてる…?」

 巷で囁かれる「コロナ太り」は、編集部も無縁ではない。以前よりも運動量が減った上に、好きなときに好きなだけ食べられる環境。このままでは後戻りできなくなってしまう…。というわけで、編集部員全員で、各々が選んだ「ダイエット本」で減量するという企画を立てて挑戦してみることに。目標は「4週間でマイナス2kg」

 編集部員計5名に、選んだ書籍と4週間後の結果、そしてダイエットの感想について聞いてみることに。果たしてその結果は…?

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30日書くだけで「痩せる癖」が身につくノート

 まずは編集N。お酒好きでなんでも三日坊主になりがちだという彼女が選んだのは、『“太るクセ→ヤセるクセ”たった30日書くだけで変われる! キレイをつかむDietNote』(本島彩帆里/主婦の友社)。結果は、1.2kgの減量に成功!

 記録系のダイエットを選んだ理由は「動くより、書く方が楽だから」と語るNさん、果たしてどのように「書く」ことで減量に成功したのでしょうか?
 
編集N「まず、数あるレコーディング系の中からこの本を選んだ理由は、著者の本島さんがダイエットの界隈では“部分痩せ”で有名な方だったことと、ノートを開いてみたときにルールが明白で書きやすそうだと感じたから。
 
 内容ですが、ノートには普段の食事をすべて記録します。穀物や野菜をどれくらい食べたかその量までチェックしていくのですが、お酒や麺類、インスタント食品などダイエットには良くないとされている食品(本書でいう「老フード」)もチェックする欄があります。これを毎日やっているうちに、自然と身体に良いものを食べよう、とか、甘い飲みものやお菓子を食べるときに罪悪感が湧いてきたりするようになりました。平日の晩酌をノンアルコールのものにしたり、朝ごはんをパンではなくてお米にするようになったり、ラーメンや揚げ物も控えようとか、カロリーを意識して生活する習慣がつきましたね。

▲6月24日の記録例

 左ページは食事を記入、右ページはその日実践した運動やマッサージの記入欄があって、家でできる「部分痩せ」を目的としたストレッチ、マッサージ、筋トレのメニューも載っていて、天候に左右されないし、この自粛ムードの時期にはピッタリでした。ただ、食事だけではなくて便の大や小の回数も細かく書く欄があったりと、ちょっと面倒臭いと感じることも…。
 
 ノートを1カ月書いてみて一番変わったのは、野菜を食べる量が増えたこと。毎日同じページを見ていると、頭にも身体にも健康的な食生活の意識は定着するので、このノートを使い終わったあとでも効果は感じていますね」

特製ドリンクで脂肪“だけ”を落とすプチ断食

 次は編集S。あまりヘルシーな食事に興味がなく、自炊もほぼしないという彼女が選んだのは、『4日間で脂肪だけをキレイに落とす本』(坂田武士/学研プラス)。選んだ理由を「4日間食べずにドリンクで置き換え、というのがズボラな自分に合ってるかな…」と語るSさん。結果は1.7kgの減量に成功! “特製ドリンク”がポイントのこのプチ断食はどのように行われたのでしょうか?
 
編集S「プチ断食の内容としては、4日間のうち初日の朝と昼は和食を食べて、今までのジャンクな食べ物に侵された胃腸を整えてから夜ドリンクを飲む、という形で始まります。2、3日目は朝昼晩ドリンクのみ。お腹が空いたらもう1杯ドリンクを増やします。4日目の朝に果物や野菜、お昼におかゆを食べて、夜にもう一度ドリンクを飲んだらフィニッシュです。
 
 オリジナルのドリンクの材料は、甘酒と豆乳とプロテインです。ここで私は自分の選択の間違いに気づきました。というのも、実は私は甘酒の匂いを嗅ぐのも辛いくらい苦手で…。「4日間」という言葉に釣られて、ドリンクの内容までちゃんとみていなかったんです。実際に作ったものを飲んでみましたが、甘酒感が辛くて飲むたびにしんどかったです。
 
 ただ、このドリンクが辛い人向けに、プロテインをココアやバニラ味のものに変えてもいいということも本に書かれていたので、次に飲むときはそれを試してみたんです。そしたらココアがいい具合に甘酒と戦ってくれて、だいぶ楽になりました。むしろこの味なら、今後もお腹が空いたときとかに飲むドリンクとしていいかもと思うくらい。

▲ドリンクは混ぜるだけで簡単…

 ファスティングを終えてみると、たしかにスッキリした気分になります。それに「あなたの身体を綺麗にリセットしましたよ」といわれると、いい意味で洗脳されるというか、再びジャンクなもので汚したくないな、と自然と思うようになるんですよね。今まではラーメンだけとか、パンだけとか、栄養が偏るからと本で禁止されている“だけ食べ”をついしていたのですが、最近は極力自炊を心掛けて主菜と副菜を用意してみたり、和食にしてみたり、明らかに食事に対する意識が変わりました」

レンチンだけで作れるのに美味しい。スープ置き換えダイエット

 編集Eが選んだのは、野菜ソムリエの著者による『#モデルがこっそり作っている魔法の楽やせレンチンスープ』(Atsushi/宝島社)。結果はなんと、2.2kgの減量に成功で目標達成です! 具材を切ってレンチンするだけで簡単に美味しいスープができるレシピブック、Eさんはどのように活用したのでしょうか?
 
編集E「この本を選んだ理由は、自炊のレパートリーを増やしたかったから。リモートワークが始まって3食全部作ろうと思うと、意外と自分の作れる品数って少ないことに気づいたんですよね。おまけに、私はもともと食べる量が多いのに、在宅仕事になったせいで運動量が減って、当然体重は増加…。せっかくだから置き換えダイエットをしつつ、自炊の幅を広げようと思いました。
 
 この本には4つの出汁を基本としたスープのレシピが66種類載っているのですが、どれも具材を切って、材料をお皿に入れて、レンチンをするだけ。だいたい15分くらいで出来上がります。著者が旨味成分を考えてレシピを考案しているので、お鍋で煮込んだような豊かな味の美味しいスープができたのが予想外にうれしいことでした。
 
 大変だったのは、材料を準備することですね。ミックスシーフードとか鮭とか、普段調理が面倒だと思って買っていなかったようなものも用意しないといけない。また外出自粛で買い物に行く機会も減っている中で、わざわざスープのために買い出しに行くのか、といった精神的な負担もありました。
 
 ただ、材料が揃ってしまえば、あとは簡単なんです。むしろその材料を使うためにスープを作る、という感じでうまく回りだす。お気に入りで何度も作ったのは、もずくとツナのスープ。これは、マグカップにもずく酢ひとパック、ツナ缶ひとつ、みじん切りのネギ、出汁、すりごま、水などを入れて3分チンすればできます。
 
 ご飯の置き換え用には、厚揚げなど腹持ちのいい食材を使っているものを選びました。この「厚揚げとろろ昆布のスープ」は満足度が高くて、材料もシンプルだけど味が豊かでお気に入りです。

▲「厚揚げとろろ昆布のスープ」の素材
▲スープとして完成!

 これはダイエット本というよりレシピ集なので、普通のおかずや時短アイデアとしても使えます。普段食べないような食材が簡単に美味しく食べられて、レシピのレパートリーも増えたのがよかったです」