中村勘九郎「『鬼滅の刃』は戦闘シーンの描き方が好き。今も毎週『週刊少年ジャンプ』買っているんです」

あの人と本の話 and more

2020/5/17

 毎月3人の旬な有名人ゲストがこだわりのある一冊を選んで紹介する、ダ・ヴィンチ本誌の巻頭人気連載『あの人と本の話』。今回登場してくれたのは、中村勘九郎さん。『火の鳥4 鳳凰編』に加え、今連載中の好きなマンガについてお話を聞いた。

中村勘九郎さん
中村勘九郎
なかむら・かんくろう●1981年、東京都生まれ。86年、『盛綱陣屋』の小三郎で初お目見得。翌年『門出二人桃太郎』の兄の桃太郎で二代目中村勘太郎を名乗り初舞台。2012年、『土蜘』の僧智籌実は土蜘の精、『春興鏡獅子』の小姓弥生後に獅子の精などで六代目中村勘九郎を襲名。映画やドラマなどでも幅広く活躍。

「マンガ、好きです。趣味といえばマンガ」という中村勘九郎さん。本誌では『火の鳥4 鳳凰編』を紹介してくれた。

「初めて読んだのは小学生の頃。現在まで繰り返し読んでいますが、どんどん面白さが増すように感じますね。子どものときは、善人として描かれている茜丸に感情移入するんだけど、大人になるとやはり我王に惹かれます。自分がおじいちゃんになってから、この人の生死と輪廻転生の物語を読んだらどのように感じるんでしょうか。楽しみですね」

 連載しているマンガの中で、勘九郎さんがハマっているものは?

「僕、ジャンプ世代なので、今も毎週『週刊少年ジャンプ』買っているんですよ。中でも好きなのが『鬼滅の刃』。連載始まったときから面白いと思っていて。戦闘シーンの描き方も特徴があって、そういうところも好きなんですよね。キャラクターもかわいいし。僕の長男と次男もすごくハマってるんですよ。アニメ、一緒に観ています。でもまだ小さいので、たまに少しグロテスクなシーンもあるから、気をつけなくちゃと思ってるんですけど(笑)」

 マンガは趣味とは言っても、歌舞伎とは切り離せない。

「どうしても、これ芝居にできるかなと思いながら読んじゃうんですよね。マンガは日本が世界に誇る文化でしょう。表現者として、マンガから学ぶことはとても多いです。例えば、『ONE PIECE』のエースが死ぬシーン。“愛してくれて ……ありがとう!!!”。そう言うエースの表情。役者としてあんな顔できたらいいなと思いますね」

(取材・文:松井美緒 写真:干川 修)

 

赤坂大歌舞伎『怪談 牡丹燈籠』 *公演中止。詳細は公式HPまで

原作:三遊亭圓朝 脚本・演出:源 孝志 出演:中村獅童、中村勘九郎、中村七之助、山口馬木也、木場勝己ほか ●十八代目中村勘三郎の呼びかけで2008年に始まり、親しみやすい演目で人気を博してきた赤坂大歌舞伎。13年からは勘九郎、七之助兄弟が遺志を継いで公演を続けてきた。今年は7年ぶりに中村獅童も加わり、三大怪談噺と呼ばれる「怪談 牡丹燈籠」に挑む予定だった。