宇垣美里の「次にくるマンガ」は? 「いつ寝てるんだろって思うくらい、ほぼ毎日マンガをチェックしてます」

マンガ

公開日:2020/9/10

 ダ・ヴィンチとniconicoが共催する、読者参加型のマンガ賞「次にくるマンガ大賞」。6回目を迎えた今年、「コミックス部門」と「Webマンガ部門」をあわせたエントリー数はなんと4768作品に! 投票数は約33万票にも及んだ。8月19日に結果が発表され、『ダ・ヴィンチ』10月号(9月4日発売)では「次にくるマンガ大賞2020」を特集。ずらりと並んだ旬の注目作をチェックしてみてほしい。(本記事は『ダ・ヴィンチ』10月号より転載)

ほぼ毎日、発売されたものをチェックしています

Q マンガの入手方法・読む時間・好みは?

A 電子書籍でスマホかタブレットで、移動中やお風呂、寝る前などに。あまり絵がキレイだとリアル書店で紙も買います(保管用)。本当に何でも読みます。少年マンガ、青年マンガ、少女マンガ……。いつ寝てるんだろって自分でも思うくらい。とにかく物語が好き。

Q 特に好きな作家・作品は?

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A ヤマシタトモコさん、水城せとなさん、おかざき真里さん、よしながふみさん、好きです。言葉にできない人間の感情や人生の機微を鮮やかに切りとっていて、純文学じゃん!って思います。

Q 新しいマンガの見つけ方は?

A ラジオ『アフター6ジャンクション』のスタッフさんからおすすめを聞くことが多いです。あとはほぼ毎日、発売されたものをチェックして気になるものを探しています。

Q すばらしいマンガに出会ったら?

A 生きててまじよかったー。って思います。秒でラジオのスタッフさんに布教して、実際にラジオで話すこともあります。マンガのコラムを連載しているのでそこでも紹介します。

Q おすすめの「次にくるマンガ」は?

A 『月と金のシャングリラ』(表紙がキレイすぎて即ポチりました)。チベットの文化や美術、宗教の描写の細かさというか密度に圧倒された。『セブン・イヤーズ・イン・チベット』くらいでしか知らなかったチベットの様子が生き生きと描かれていて、うっとりほっこり。恋愛マンガとしてもすばらしく、彼らの間の深い絆が美しいが故に、この後に予想される苛酷な運命から目が離せない。巻末の参考文献量がすさまじい。同じく表紙買いした『バクちゃん』。私がもしバクちゃんと会えたら何ができるのかなってずっと考えています。まだ正解はわからない。皆さんにも読んで考えてほしいです。

うがき・みさと●1991年、兵庫県生まれ。TBSアナウンサーを経て、2019年よりフリーに。週刊文春で『宇垣総裁のマンガ党宣言!』、ダ・ヴィンチニュースで『愛しのショコラ』を連載中。11月に自身初の美容本『宇垣美里のコスメ愛(仮)』を発売予定。

宇垣さんが選ぶ 次にくるマンガ

構成・文:波多野公美