新生活の強い味方「イケア」！ 2021年の人気商品と上手な使い方を“中の人”に直撃！

　春を迎え、新生活を始めた人、引っ越しをした人、心機一転のための模様替えを計画している人も多いのでは？

　そんなとき、強い味方となってくれるのが、おしゃれでお手ごろな家具や生活雑貨を数多く取り揃えるスウェーデン発のホームファニッシングブランド「イケア」。テレワークや在宅勤務も定着しつつある今、自宅の環境を整えることは、これまで以上にたくさんの人の関心を集めている。忙しい暮らしの中でも、“おうち時間”をもっと豊かにする方法は？ イケアの新しい試みとは？ お話をうかがった。

ステイホームで、“家”が今まで以上に大切な空間に

──“ステイホーム”が求められたこの1年。イケア製品の売れ行きに変化はありましたか？

イケア担当者（以下、イケア）　イケアは「より快適な毎日を、より多くの方々に」というビジョンを掲げています。この1年あまり、新型コロナウイルスの感染が拡大する中で、私たちはかつてないほどにこのビジョンに導かれながら、お客さまへの最善のソリューション（解決法）の提供に尽力しています。

　今回の危機的状況で、多くの人にとって、“家”が今まで以上に大切な場所となったのでしょう。長く座っても疲れにくい椅子や、可動式の机といったテレワーク用家具、アウトドア家具、一緒に過ごす時間が長くなった子ども用品などが、とくに注目されています。

　ご好評をいただいている具体的な商品は、作業中に姿勢を変えられ、気分転換もできて仕事がはかどる昇降式のデスク「BEKANT/ベカント デスク 昇降式」や、モニターを適切な高さに設置でき、デスクまわりの整頓も叶う「ELLOVEN/エロヴェン モニタースタンド 引き出し付き」、完成したレゴ作品をそのままディスプレイしつつ片づけができる「BYGGLEK/ビッグレク コレクション」などです。

　多くの方が、自分のライフスタイルに合った、楽しくて快適な空間づくりを進めていらっしゃるようです。

　

──イケアの製品は、「おしゃれでお手ごろ」というイメージがあります。デザインのコンセプトはあるのでしょうか？ また、なぜお手ごろな価格が実現できるのでしょう？

イケア　イケアでは、優れたデザインとは、「形、機能、品質、サステナビリティ、低価格」の5つの要素を組み合わせたものであると考え、これを「デモクラティックデザイン」と呼んでいます。イケアの商品はすべて、このデモクラティックデザインの理念に基づきデザインされています。私たちは、形の美しさはもちろん、機能的で長持ちし、環境にもやさしく、誰にでも手の届く価格であることが大切だと考えているのです。

　低価格を実現できるのは、大量生産、新素材の開発といった、さまざまな工夫とアイデアがあるからです。たとえば、イケアの商品がフラットパック梱包されているのは、コンパクトにすることで輸送を簡単にし、さらに、お客さまご自身にお持ち帰りと組み立てをお願いすることで、そのぶんのコストをカットできるからです。

　また、イケアでは、子どもたちをこの世界でもっとも大切な存在だと考えると同時に、すべての事業に「子どもの視点」を持つことを目標にしています。実用的で遊び心があり、安全で、想像力を刺激するような部屋を簡単に作りたい──それがイケアの願いです。

オンラインストアと実店舗、どう使う？ イケアの上手な使い方

──イケアの製品は、Webとストア（実店舗）のどちらでも購入が可能ですが、Webで買うかストアで買うかは、なにを基準に選べばよいでしょう？

イケア　IKEAオンラインストアは、日本全国どこでも、外出せずにお買い物を楽しんでいただけますので、お近くに店舗がない場合にもご利用いただけます。もちろん、店舗で実物を見て、購入はオンラインで行うというパターンもおすすめです。品揃えの点では、アソートカラー商品、布地、植物、食品など、IKEAオンラインストアでは一部ご購入いただけない商品がございますので、それらの商品をご希望の際には、ぜひストアにお越しください。

　コロナ禍において、とくにストアで多くの方にお買い求めいただいている商品には、1台でソファ、シングルベッド、ダブルベッド、収納の4役をこなし、狭いお部屋でもマルチに使用できる「HEMNES/ヘムネス デイベッドフレーム（引き出し×3）」や、マスク入れ、消毒用品入れなどの小物収納として大活躍する「ISTAD/イースタード フリーザーバッグ」などがあります。

　また、ストアのイケアレストランでは、スウェーデンのモダン料理や、季節に合った期間限定メニューなども取り揃えております。ストアにお越しの際は、オンラインでは味わえない食体験もぜひお楽しみください。

──原宿や渋谷のシティショップと、郊外のストアの違いを教えてください。

イケア　IKEA渋谷やIKEA原宿のシティショップは、都心に住むお客さまに、より快適でサステナブル（持続可能）な毎日をお届けすることを目指しています。忙しい毎日に、アクセスのよいロケーションにて、限られた時間でもイケア体験を楽しんでいただき、都心での暮らしに適応する省スペースなホームファニッシングのインスピレーションを受けていただける空間設計をしております。

　また、シティショップでは、サステナビリティに関連する限定のフードメニューが人気です。スマート照明、スマートオーディオや、イケアのロゴを配したアパレルグッズもご好評を得ています。

　なお、4月21日（水）にはIKEA渋谷7階に日本のシティショップ初のレストラン、「スウェーデンレストラン」がオープンし、ますます、都心でイケアでの時間をお楽しみいただけるようになります。

　

──イケアのWebサイトでは、どんなことができますか？

イケア　イケアでは、より快適な毎日をお届けする企業として、おうちで過ごすみなさまをサポートするため、オンラインでお部屋のコーディネートの参考になる画像や動画を豊富にご用意しております。

　また、デジタルショールームでは、一般的なご家庭やマンションの間取りで素敵にレイアウトされた家具を見ることができ、今すぐ参考にしたくなるアイデア、インスピレーションを得ることができます。

　IKEAオンラインストアでは、家の中のどこでも使える大人気商品「RÅSKOG/ロースコグ ワゴン」や、小さなシェフの夢を叶える「DUKTIG/ドゥクティグ おままごとキッチン」、SNSでもご好評をいただいている「NESNA/ネスナ ベッドサイドテーブル」といった商品も、ご注目いただいています。

　

──春は引っ越しも多い季節です。新しい部屋のプランニングをする場合、なにから始めればよいでしょう？

イケア　イケア店舗やIKEAオンラインにて、新生活の準備に役立つさまざまなアイデアやヒント、ソリューションをご覧いただけます。セットで3万円以下というお手ごろな価格で、暮らしに必要なものが揃うアイデアもご提案。みなさまの新生活のお役に立てればと考えております。

　また、知識も経験も豊富な専任アドバイザーによる、プランニングサービス（有料）もIKEA Familyメンバーの方限定でご用意しております。こちらはイケア店舗、もしくはリモートでご利用いただけます。

「より快適な毎日を、より多くの方々に」──人と地球にやさしい社会の実現に寄与したい

──イケアの「中の人」だからこそご存じの“イケア活用法”や、お気に入りの商品について教えてください！

イケア　イケア店舗では、サステナブルに力を入れた商品には緑のサイン、低価格でお手ごろな商品を揃えたルームセットには「すべてで〇〇円」という店内表示があります。新商品にはオレンジのタグが、また、すべての商品を低価格に設定しておりますが、なかでもそれぞれのカテゴリーで一番安いものには黄色のコミュニケーション（タグ）がついております。はっきりとした商品イメージがない状態でも、欲しいと思っていたもの、お探しの商品にたどりつきやすいように工夫をしておりますので、ぜひチェックしてみてください。

　お気に入りの商品は、スマートホーム商品です！ Wi-Fiスピーカーや、照明、ブラインドなど、リモコンやスマートフォンで操作できるものが登場しております。暮らしをより便利に、豊かにしてくれる商品です。

──仕事や趣味、家庭での生活に忙しい読者の暮らしが充実しそうな商品があれば、教えてください。

イケア　ご家族やご友人と、映画鑑賞などをしながらゆったり過ごす週末のおともに、「TYNGDLÖS/ティングドロース トレイ ボウル3個付き」はいかがでしょうか。3つのボウルと竹製トレイがセットになっていて、おつまみ入れに重宝します。

　また、充実したおうち時間の演出には、「DOFTA/ドフタ ポプリ」を。ボウルやビンなどに入れて、インテリアとしてお楽しみください。お部屋に心地よい香りが広がります。同じ香り、または同じ色のSINNLIG/スィンリグ シリーズのキャンドルと組み合わせると、統一感のある雰囲気を楽しんでいただけますよ。

──これから提案していこうとお考えの商品、サービスはありますか？

イケア　イケアは、「より快適な毎日を、より多くの方々に」というビジョンのもと、みなさまが地球の限られた資源の中で、より快適な毎日を送れるよう、今後も循環経済と気候変動に対するさまざまなソリューションを提案、提供していきます。

　その一環として、2021年から日本でスタートしたアクションが、家具に第二の人生を与え、お客さまにサステナビリティな暮らしのアイデアをお届けするスペース「Circular Hub（サーキュラーハブ）」です。2021年2月、IKEA港北にオープンした日本初のCircular Hubを皮切りに、ストアにあった既存のアウトレットエリアがCircular Hubとして生まれ変わり、今夏までに全国の8ストアでも同様の内容で開設を予定しています。

　私たちは、今後もますます人々と地球にやさしい循環型社会の実現に向けて、サステナブルな消費の促進に寄与していきたいと考えています。

※店舗により各商品の入荷状況が異なります。各店舗の入荷・在庫状況は、ウェブサイトにてご確認ください。

取材・文＝三田ゆき