マンガ好き声優・斉藤朱夏さんのマンガ選びは「タイトルと表紙で即決!」 どんなジャンルも楽しむ、その熱いマンガ愛について聞いた!

マンガ

公開日:2021/6/18

 マンガ好きによる投票で、その年に“くる”であろう作品を選出する「次にくるマンガ大賞」。7回目となる今年もいよいよ、ノミネート100作が発表。投票がスタートした。過去には『SPY×FAMILY』『かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~』『僕のヒーローアカデミア』といった大ヒット作を選出している。さて、今年はどんな作品が選ばれるのだろうか……?

 投票開始を記念して、声優界きってのマンガ好きである斉藤朱夏さんにインタビューを敢行。最近ハマっている作品に加え、「次にくるマンガ大賞」の魅力を教えてもらった。

斉藤朱夏

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■「次にくるマンガ大賞」歴代受賞作で好きなのは?

――斉藤さんはマンガ好きで有名ですが、「次にくるマンガ大賞」の歴代受賞作の中でも特に好きな作品はなんですか?

斉藤:特に好きなのは『おじさまと猫』『私の少年』『ヲタクに恋は難しい』の3作品です!

――それぞれどんなところが好きなのか、教えていただけますか?

斉藤:じゃあ、まずは『おじさまと猫』からいきますね。そもそもわたしは犬派なので、こういう猫作品をチョイスするのは珍しいんですけど、美形なおじさまとブサカワな猫ちゃん・ふくまるが描かれた表紙に惹かれたんです。読んでみて感じたのは、ペットショップで売られているワンちゃん、猫ちゃんの気持ち。成長しちゃって買い手がつかなくなった子たちって、こんな風に思っているのかな……って。でも、おじさまと出会ったことでふくまるが変わっていく。

 同時に、おじさまの気持ちも変化していく様子が描かれているんです。顔を引っかかれても愛おしそうにしていて。途中、ふくまるが家を飛び出しちゃうエピソードがあるんですが、わたしが飼っているワンちゃんも逃げ出したことがあって、そのときのことを思うと共感が止まりませんでした。心配だし、「どうしよう!」って慌てちゃう。ペットを大切に思う気持ちって、犬派も猫派も同じだなって思いました。

――では続いて、『私の少年』についても教えてください。

斉藤:これはとにかく衝撃的な作品! 主人公の聡子と真修はどういう道を歩んでいくんだろうと心配になりました。でも、2人が共有している時間の尊さって2人にしか理解できないと思うんです。もしかしたら他人から噂されることもあるかもしれないけれど、真実は本人たちしか知らないじゃないですか。

――外側から見ているだけではわからない、名前がつけられない関係もありますもんね。

斉藤:そうそう。この作品で描かれている聡子と真修の関係って、「外見で判断されるつらさ」に似ていると思うんです。どんなに見た目が怖い人でも実際に喋ってみないとわからない。だからこそ、外見で判断してはいけないと言われていると思うんですけど、それは誰かと誰かの関係においても同じことだなって。

――とても考えさせられる作品ですよね。打って変わって、『ヲタクに恋は難しい』はとにかく明るくて面白いラブコメです。

斉藤:これはもうゲラゲラ笑えるし、いきなりキュンとさせられることもあるし、そのバランスが絶妙で大好きです。読んでいて、「自分をさらけ出せる相手がいること」の大切さを再認識しました。自分の趣味を隠さずに「あのゲームどうだった?」「このマンガ面白いよ」と話せる関係ってとてもいいですよね。

 わたしはあまり趣味がないんですけど、映画が好きで。とはいえ、誰かと一緒に観に行くのが苦手なので、基本的にはひとり映画なんです。ただ、感動した作品は友人に共有して、後で語り合う。その楽しさを知っているからこそ、『ヲタクに恋は難しい』で描かれている「好きの共有」の素晴らしさは身に沁みて感じました。

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