好きなことを守るために、僕が大切にしているもの。動画クリエイター・修一朗の成功の秘訣

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更新日:2021/7/4

修一朗

 TikTokを開始して5カ月でフォロワー100万人を突破した、動画クリエイターの修一朗さんが、6月30日に『前だけ向いて生きていく 陰キャ大学生の僕が動画クリエイターになったワケ』(KADOKAWA)を上梓した。好きなことを見つけるために必要な考え方や、TikTokが成功した秘訣について語ってもらった。

(取材・文=山岸南美 撮影=奥西淳二)

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修一朗

――現在のTikTokの活動を見ていると、自分の好きなことをしているように見えるのですが、昔から自分の意志は強い方だったんですか?

修一朗さん(以下、修一朗) 昔は人に流されてばかりでした(笑)。みんなが良いと思う方を無意識に選んでいました。今振り返ってみれば、そういう考え方をしているうちは、自分の好きなことをなかなか見つけられなかったなと思います。だから、自分の意見が持てないとか、人に流されやすくて…って言う人の気持ちは分かります。

――ということは、自分の中で変化があったのは大学生になってから?

修一朗 そうですね。海外に留学してから、価値観が変わったんじゃないかなって思います。帰国子女なのに英語が話せないことにコンプレックスがあって、海外に留学して英語を学びたいっていうのはずっと考えていました。それまでは、大きな社会のたった1個のパーツとして動くしかないんだって思っていたけど、自分のやりたいことをやってみると一人で輝くことも出来るんじゃないかって感じましたね。好きなことをしていると、だんだんと自信が持てるようにもなってきて、自分の考え方を人に否定されたとしても、昔みたいに流されないようにはなったかな。人と自分の考え方は違うんだって根本的なことに気がつけたのは大きいと思います。

修一朗

――好きなことをしていると自信が持てるようになるということですが、好きなことを見つけるのが難しいっていう人も多い気がします。

修一朗 好きなことって、ある日突然自分の前に現れるわけではないんですよね。実は、触れてみて「好き」が積み重なっていくことのほうが多い。やる前は「つまらなそう」って思っていても、やってみたら楽しかったって経験をしている人は結構多いはずです。美味しくなさそうだと思って食べたら、意外に美味しかったとかね(笑)。だから、好きなことを探すんじゃなくて、どんなに軽くてもいいから「やってみてもいい」って思うことをいくつもチャレンジしたら良いと思います。

 僕は起きている時間のほとんどを、好きなことを見つけるために使いました(笑)。それこそ、仕事にすることは考えてなかったけど、簿記の資格を取ってみたこともあるし、興味のあった飲料メーカーや商社に就職活動で面接に行ったこともあります。

 動画を作ることに比べたら楽しみを見いだせていなかったけど、やってみたいなって思える魅力を感じたんです。そうやって行動に繋げていかないと、いつまでも好きなものは見つからないんじゃないかな。

――たくさん経験した中で、動画クリエイターという道を見つけたということですね。好きなことをしていてつらいなって思うことはありますか?

修一朗 つらい、というのとは少し違うかもしれないけど…動画が伸びなかった夢を見たり、僕がTwitterでつぶやいたことが炎上する夢を見たりすることがあるんです。動画を撮っているときはものすごく楽しいから、夢を見たときにそのギャップにゾッとする。気持ちのアップダウンが激しすぎて疲れるというか…(笑)。

 だけど、大学を卒業して就職した友だちは、不安になるような夢は見ないようです。もし僕が、好きなことがわからずにとりあえず就職したとしたら、友だちと同じように夢は見なかったかもしれない。

 どちらがいいということではないけれど、それでも好きなことをやっているから、いいかなと思います(笑)。

修一朗

――TikTokを始める前にも動画を作ることはしていたんですか?

修一朗 TikTokを本格的に始める前にはYouTubeで動画を上げていたんですけど、これが全然上手くいかなくて。あの5年間は控えめに言って地獄ですよ(笑)。だけど、その経験があったからTikTokの動画を作るのも、僕にとってはハードルがなかったし結果的に良かったんじゃないかなって思います。

――失敗を結果的に良かったって思えると、前に進む力になりますよね。

修一朗 そうですね。僕は失敗するときに、ちゃんとダメージを受ける失敗をしようと思っています。お金でも、時間でも、人間関係でも…なんでもいいけど、失敗したんだって分かるようなダメージがあるかどうかってすごく大切だなって思います。

 例えば、失敗したけど誤魔化せたって経験をしてしまうと、時間が経ってから失敗だったと思えなくなってしまう。そうすると、次に失敗しないためにはどうしたらいいのかって思考に結びつかない気がしています。結果的に、記憶にも残らないような出来事になってしまうんじゃないかな。

 失敗したときに逃げ出してしまうと、そのときは楽だけど成長はしないから、僕はあのときにちゃんと傷ついて良かったなって思います。これからも、どうせ失敗するなら盛大に傷つきたいと思います。

――YouTubeで失敗したあとは、TikTokで失敗したらどうしようって不安はなかったんですか?

修一朗 それは全然なかったです。というのも、TikTokを始める前の3カ月はめちゃくちゃ研究したし、動画を作りたいって気持ちでは誰にも負けないって思っていたから。誰でもそうですが、恐怖心って分からないものとか、知らないものに対して感じるものだと思います。だから、その不安や恐怖を消したいなら、分からないことを知るしかないんですよね。

 YouTubeとTikTokの違いはなんだろうとか、TikTokで人気の動画ってなんだろうとか、かたっぱしから見て研究する。そうすると、上手くいくんじゃないかって思える道が見えてくるんです。

修一朗

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