落合モトキ「“今”が映るWEB上の活字は、読むのも書くのも楽しみです」

一週間あまりの沖縄ロケでは、夜の撮影シーンがなかったため、共演した深水元基さんと毎晩オリオンビールを飲みつつ、ゆったりオフの時間も楽しんだという落合さん。

「ロケ中は、ちょうど
プロ野球のオープン戦も開催されていて、
中日ドラゴンズの選手にサインしてもらったり（笑）とか、
プライベートもけっこう満喫していましたね」

普段の楽しみのひとつは、『ほぼ日刊イトイ新聞』など、WEB上の活字を読むこと。

「今はネット上の読み物がすごく面白くて、
本よりそちらに傾いていたのですが、
この間、友だちに、
岸田國士の戯曲集を借りて読んだら、
すーっと染み込むように入ってきて。
かなり前の時代に書かれたものなのに、
違和感なく読むことができて、
戯曲の面白さに目覚めました」

読むだけでなく、書くことも楽しみ。オフィシャルブログ『ゆらゆら日記』では、日々、思いついたことを綴っては、映画や舞台とはまた違う“自分”を発信している。

けっして長くはない文章の中に、独特の間合いと、弾むような言葉が印象的な日記は、どこか今回選んでくれた『吉井和哉の（秘）おセンチ日記』に通じるところも……。

「ああ！　多分、10代の頃から、
すごく好きで、繰り返し読んでいたから、
その影響が出てしまっているかも（笑）。
役者として、
自分ではない誰かになることの多い僕にとって、
素のまんま気持ちを綴ることって、ほんとに楽しい。
いつか表現のひとつとして、
エッセイも書いてみたいなって思いますね」

（取材・文＝河村道子　写真＝野村恵子）