料理が苦手でも問題なし! 小学生にも簡単な映えるレシピ満載。ずぼらめしじぇーぴーのおいしいごはんの秘密

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公開日:2021/8/2

がんばらないで作れるちゃんとごはん15分でできる ゆる定食レシピ
『がんばらないで作れるちゃんとごはん15分でできる ゆる定食レシピ』(ずぼらめしじぇーぴー/KADOKAWA)

 電子レンジ調理中心、時短・簡単・おいしいレシピで大人気の「ずぼらめしじぇーぴー」。2021年7月時点でインスタグラムフォロワー40万に迫るこの料理ユニットを率いる森川さんに、活動を始めたきっかけや料理に込める想い、さらには7月7日に上梓した新刊『がんばらないで作れるちゃんとごはん15分でできる ゆる定食レシピ』(KADOKAWA)について伺った。

(取材・文=中村真紀)

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――森川さんが、電子レンジOKの時短・簡単レシピを提案している理由はなんですか?

森川さん(以下、森川) いまって、誰もがストレスを抱えていて、社会全体が疲れている時代。けど、おいしいごはんを食べたら、ちょっと元気になれるじゃないですか。

――たしかに。嫌なことがあっても、「ま、いっか」ってなっちゃいます。

森川 でも、おいしいごはんをつくるのも面倒くさい。そういうときに、なるべくぱぱっと簡単に、15分で2、3品つくれたらいいな、と。今回上梓した『15分でできる ゆる定食レシピ』のテーマはずばり、「がんばらなくていいんだよ」ですね。

――なんだかすごく、気が楽になります。

森川 僕自身は、汁ものはインスタントでもいいと思っている。でも、おかずが1品だけだと不満顔になる家族…いるじゃないですか(笑)。そこで2品つくって、文句は言わせないぞと。

テーマはずばり、「がんばらなくていいんだよ」
2品つくって、文句は言わせないぞと

――「ずぼらめしじぇーぴー」を始めたきっかけはなんだったんですか?

森川 もともとフォトスタジオやWEBシステム会社を経営していたんですが、WEBシステムの会社が、よその会社からの受託の仕事が中心で。何か自社から発信できるコンテンツをつくりたいと思っていたんです。でもスタッフは忙しいので、一番暇な社長の僕が料理ならできたので、ならば料理でいこうと。

――当初から「時短・簡単」をコンセプトに?

森川 「小学校高学年でもできる」っていうのがテーマだったんです。2019年の春先に始めたんですけど、そのとき娘が小学校5年生で、彼女に動画に出てもらっていた。中学生になって、もう手伝ってくれなくなっちゃいましたけど(笑)。小学生でもつくれる料理なんだから、おとななら初心者はもちろん、誰でもつくれる料理ばかりです。

――調理器具は電子レンジ中心で、レトルトからコンビニのお惣菜まで材料として活用していますよね。

森川 たとえば、30年前の車と最新の車だったら、最新のもののほうが何倍も性能はいいですよね。それと同じで。便利でおいしくできるものがたくさんあるんだから、調理器具も、食材も、なんでそれを使わないの? 使ったらいいやん、っていう提案です。

――塩麹とか、一見凝った調味料もたまにでてきますよね。

森川 便利でおいしいから使っているだけなんです。塩麹なんて、それだけで味が決まるスーパー調味料。ブームが去って少し下火ですけど、使わない手はないと思うんですよね。

ビギナーの方には、まず一度レシピ通りにつくってみてほしい

 ビギナーの方には、まず一度レシピ通りにつくってみてほしいんです。そこからだんだんとアレンジしていけばいい。自分で料理が下手っていう人はね、たいていレシピ通りにつくってないことが多いんですよ(笑)。

――書いてある通りにやれば、間違いないと?

森川 そう。手前味噌なんですけど、うちのレシピ、どれもめっちゃおいしいんです。料理は見た目も重要だと思ってるんですけど、味と、見た目と、それがいかに簡単にできるか。この3つのバランスを、考えに考え抜いているんです。

 じつは僕、すごい几帳面なんです。ずぼらじゃない人が、どうしたらずぼらにできるかを一生懸命考えた、究極のずぼらレシピなんです(笑)。今日はその中からひとつ、読者の方のためにご紹介します。

鯛といくらのブルスケッタ

鯛といくらのブルスケッタ

<材料(2食分)>
鯛の刺身…100g
フランスパン…1cmくらいの厚さを5~6枚
いくら…適量
チャービル(※)…適量
【A】
 マヨネーズ…大さじ1と1/2
 粉チーズ…10g
 塩…ひとつまみ

<つくり方>
1.鯛の刺身を5mmにスライスする。
2.ボウルに【A】を入れてよく和える。
3.フランスパンを1cmくらいの厚さにスライスし(5〜6枚)、トースターで1分30秒ほど焼く。
4.3のパンの上に2の鯛、いくら(適量)、チャービルをのせる。

※ハーブの一種

――こんなの彼女がつくってくれたら…、最高ですね。

森川 彼女だって、もちろん彼氏もつくれます。完成形を見ると「俺にこんなのできるかな…」って思うかもしれないけど、必ずできる。それを彼女に振る舞ってあげたら、絶対きゅんとしますよね。だからこの本は、「きゅん材料」なんです。

――ずぼらめしじぇーぴーのレシピは、「きゅん」を生み出す材料!

森川 そう。料理を「労働」だとネガティブにとらえている人が多いんですけど、純粋に、料理って楽しい。おいしいもんをつくって、もてなして、「ありがとう! おいしい」って言われたら最高じゃないですか。

【著者プロフィール】
ずぼらめしじぇーぴー
料理ビギナーがやる気になる、料理を好きになるきっかけを作るために結成。レンジ、トースター、炊飯器などを駆使した、時短で簡単にできるレシピ動画をインスタグラムで配信し、1年半でたちまち30万フォロワー超えの人気に。
公式サイト:https://zubora-meshi.jp/
インスタグラム:@zubora_meshi_jp

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