高体温系オタク女子と低体温系料理男子の胸キュンラブコメ『ワケあり男女のシークレットデイズ』作者・むしろさんインタビュー

マンガ

公開日:2021/12/3

 都内で働くおしゃれリア充OL・瀬島あかりは、実は2.5次元俳優の隠れオタク。 ひょんなことから同僚の男性・風間律にオタクであることがバレてしまうが、風間はその秘密を守るかわりにある条件を出す……。『ワケあり男女のシークレットデイズ』(むしろ/オーバーラップ)は、そんなふたりが繰り広げる胸キュンラブコメです。作者のむしろ先生に、本作についてと、これからの活動の展望についてお聞きしました!

ワケあり男女のシークレットデイズ
『ワケあり男女のシークレットデイズ』(むしろ/オーバーラップ)

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――本作がデビュー作とのことですが、この作品を執筆されるに至った経緯を教えてください。

むしろさん(以下むしろ) SNSに載せた漫画がきっかけでお声がけいただきました。その漫画というのも初めての漫画で数日かけてやっとできたものだったので、お声がけいただいた時は本当に私にできるのかな?と不安だらけでした。ですがこうして描く機会をいただけて本当によかったと心から思っています。

――本作は高体温系オタク女子と低体温系料理男子が秘密と家をシェアするというストーリーですが、このような設定やストーリーにした理由を教えてください。

むしろ 作品を作る過程でお弁当のアイディアをいただいてから頭の中にポンポンとキャラクターが出てきて、そのままストーリーとして進んでいきました。構想の段階では2話であかりに家を失わせるつもりもなかったので、ほとんど行き当たりばったりで出来上がったストーリーかもしれませんね。

ワケあり男女のシークレットデイズ

――キャラクターについてお伺いさせてください。まず、本作の主人公、瀬島(せじま)あかりについて、簡単にご紹介をいただけますでしょうか。

むしろ 何かしらの壁にあたったとしても持ち前のポジティブさと元気さで、見てくださる方にも明るくなって欲しいと思いながら「あかり」という名前をつけました。あと友達になりたいなと思えるキャラにしたかったので、顔芸とかリアクションが大袈裟なところには個人的にこだわりがありました。

ワケあり男女のシークレットデイズ

――続きまして、あかりの秘密を知ってしまう風間 律(かざまりつ)についてはいかがでしょうか。

むしろ あかりとは違い壁にあたったらちゃんと向き合ってコツコツと律儀にこなして行ってほしい、という意味で「律」という名前をつけました。陰ながら支えている縁の下の力持ち、お母さんみたいな存在です。あかりに出会ってから徐々に表情豊かにしていくのが楽しかったです。

ワケあり男女のシークレットデイズ

――あかりと律の感情がとても丁寧に、そしてリアルに描かれているのが印象的です。共感する読者さんも多いと思いますが、ふたりの感情表現で気を付けたたことはありますか。

むしろ さまざまな秘密をシェアしていてもただの同居人でしかないのが作品のポイントだったので、ふたりが同居人以上の気持ちに気づくところは一番難しかったですね。

――連載を進めていたときの制作秘話などがありましたら教えてください。

むしろ 最初にお弁当のアイディアをいただいた時、実は風間君はおじさんでした。それがなぜか今の風間君になりましたが、ガラケーも使い慣れてない機械音痴なところなどは地味におじさんの名残があります(笑)。

ワケあり男女のシークレットデイズ

――先生が特に印象深いシーンを教えてください。

むしろ 最終話はとても思い入れがあります。ひょんな事から一緒に過ごすことになったふたりですが、困難を乗り越えて生活を共にしていく中である一つの答えにたどりつくようにしました。ただ、それもふたりの生活の延長にあるように日常会話の一部にしたところが印象的です。

――あかりと律の胸キュンシーンに毎回ときめきます! そんな胸キュンシーンなどはどのように考えられるのですか?

むしろ こういうことしてほしいなと思いながら描き進めますが、大体キャラクターたちが暴走して思わぬ方向や勝手に行動しちゃうことが多かったです。自然と動き出すので、なかなか困りました……(笑)。

――全2巻のコミックスが発売中ですが、発売を経て心境の変化などはありましたか?

むしろ お声がけがなければ今私は漫画のお仕事はしていなかったので、とても感慨深いですし、自分の描いたものが本になってより作品を大切にしようという気持ちになりました。

――コミックスには各話の間に描き下ろし漫画やミニイラストも収録されています。まだ読まれていない方に、見どころ、読みどころを教えてください。

むしろ 本作終了後のふたりの関係性の変化なども楽しめる描き下ろしなど描かせていただきましたので、是非読んでいただければと……!

――漫画家としてデビューされたわけですが、今後はどのような活動をされていきたいと思っていらっしゃいますか。

むしろ 漫画家という仕事は編集部の方や読者の方、本当にたくさんの方の助けがあって成り立つものだと実感しています。私が漫画を描き続けたいと思っていても編集部の方の助けや読んでくださる読者の方がいなければ描き続けられる訳ではありません。ですので、そういった方々がいてくださる限りは楽しく、自分の精一杯出して描き続けていきたいと思っています!

――最後に、応援してくださっている読者の皆様、そしてこれから作品を読まれる方に向けて、メッセージをお願いいたします。

むしろ いつも読んでくださり本当にありがとうございます! これからも読んでいて元気が出る、楽しんでもらえる作品を描いていきたいと思っております。また、まだ読んだことがない方も機会があれば作品を読んで楽しんでもらえれば嬉しいです! これからもよろしくお願いします。

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