1stアルバム制作中! 先行配信の2曲に見る、Liyuuの「いま」――Liyuuインタビュー

アニメ

公開日:2021/12/18

ルルカワイマ

TVアニメ『ラブライブ!スーパースター!!』に唐 可可役で出演し、注目を集めた歌手・コスプレイヤーのLiyuu(りーゆう)さん。シンガーとしても精力的に活動しており、2022年に2月9日には1stアルバム『Fo(u)r YuU』をリリース、同じく2月11日にはパシフィコ横浜国立大ホールにて、待望のワンマンライブ開催を予定しています。今回は、『Fo(u)r YuU』に先駆けて配信されている楽曲“ルルカワイマ”“Endless Vacation”について、話を聞かせてもらいました。

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“ルルカワイマ”のお気に入りポイントは、物語性

――前回お話を聞いたのは今年の春でしたが、声優としての活動やライブもあったりで、毎日は充実していますか。

Liyuu:そうですね。ほぼ毎日、いろんなことをやっています(笑)。こちらのソロ活動も同時に進行で、充実しています。

――よいことですね。最近のLiyuuとしての活動の中で、一番楽しかったこととその理由を教えてください。

Liyuu:楽しかったことは、毎回できあがったものを見ると、毎回嬉しいです。今、毎月新曲を配信していて、配信が始まる瞬間を楽しみにしています。“ルルカワイマ”と“Endless Vacation”はまったく違った感じで、ギャップがある感じが新鮮でした。曲をきっかけに、改めてわたしの新しいイメージができたという人もいて、そういうコメントがいっぱいあります。

――Liyuuさん自身も、新しい自分を見せられた感じがしていますか。

Liyuu:もともと自分にはそういう一面があって、逆になかなかみんなに見せられなかったことが今回の機会で見てもらえて、嬉しいです。デビューしたころに出た曲は、フワフワしてかわいい曲が多いんですけど、実はEDMとかも好きだから、わたしのカッコいい曲も好き、EDM系の曲も歌えるんだって言ってもらえるのが嬉しいです。いろんな面が伝わったらいいなあって。

――1stアルバムを出すことになって、どう思いましたか。

Liyuu:そのときの気持ちですか? 「来た~!」って思った(笑)。複雑な気持ちではなく、普通に「来た~」って思いました。アルバムは曲数がたくさんあるので、どういう曲ができるのか楽しみでした。

――最初のアルバムだから、Liyuuさんにとっては特別な1枚になると思うんですけど、どんなアルバムになったらいいなってイメージしてましたか。

Liyuu:まだ制作中ということもあり、できあがったものを想像できていないですけど、いろんな曲調を歌うことは知っていて。でも、今までそんなに歌ったことがなかったり、あまり普段聴かない曲調もあって、すごく新鮮ですね。自分としても挑戦です、はい。いろんな一面、もともと自分にある一面も、もともとなかった一面も、このアルバムの中にあります。

――自分がこれまで聴いてこなかった・歌ってこなかったりジャンルの曲を受け取ったときに、どう思いましたか。

Liyuu:難しいですね。自分の声で歌うことが想像できてないので、最初は不安でした。自分が歌うとどういう感じになるのかも、わからないですね。日本語の早口は、一番苦戦したところです。

――苦戦を乗り越えて、完成した曲は聴いてどう思いましたか。

Liyuu:やっぱり、昔の自分と違いますね、新しい一面が見られる。昔の自分は、そんなに強めな曲が歌えないイメージが強くて。強めな曲はもともと似合わない、自分のジャンルじゃないなって思っていまして、たぶん一生歌えないなって思ったんですけど。今回はほんとに挑戦として歌いました。

――今回の1stアルバムは『Fo(u)r YuU』というタイトルで、ふたつの意味があると聞きました。「FOR YOU=あなたへ」という意味と「Four=4つのテーマ」という意味。タイトルやテーマを決めるところに、Liyuuさんも参加しているんですか?

Liyuu:参加してました。最初は文字の形とか、どうやって組み合わせするかも、すごい悩みました。いろいろスタッフさんと一緒に、相談しながら決めました。最初はいろんなジャンルをやりたいって言って、考えました。「あなたへ」の意味は実は自分が考えていて。

――どうしてその言葉がLiyuuさんの中に出てきたと思いますか?

Liyuu:そうですね、ソロとしての活動も1年ぶりなので、いろんな思いを込めて、ちょっとメッセージとして伝えられたらいいなって思って。「あなたへのメッセージ」みたいな感じです。

ルルカワイマ

――先行配信されている2曲、“ルルカワイマ”と“Endless Vacation”を聴かせてもらいましたけど、とってもよかったです。何十回もリピートしちゃう曲ですね。

Liyuu:ありがとうございます。記憶っぽい……ずっとリピートしたいなって思うメロディが、両方の曲にありますね。

――この2曲のお気に入りポイントを、それぞれ教えてください。

Liyuu:“ルルカワイマ”のお気に入りポイントは、物語性かなって思います。歌詞が、普通の女の子が自分の世界に、自分だけのファッションルールを考えながら歌った曲、みたいな感じなんです。特に女の子が聴くと、自分だけのファッションルール、出掛ける前の考えとか、すごく共鳴があるんですね。

“Endless Vacation”は、こういう曲調をずっと歌いたかったので、完成した曲を聴いて、もう自分もハマっちゃって(笑)。「やっぱりEDMいいですね」って思いました。こういう曲は、完成する前に最終的な感じの想像がつかないですが、実際に完成した曲を聴くと、「はあ~、こういうふうになるんですかぁ」と思って、自分に対してもサプライズみたいな作品ですね。

――さっき「記憶ポイント」という話をしてくれたけど、まさに《ルルカワイマ》というフレーズ自体がすごく記憶に残りますね。これは造語だと思うんですけど。

Liyuu:「マイかわいいルール」です。女の子が出掛ける前にいろいろ考えることが、この歌詞の中で全部表現されていて。自分だけのかわいいルールを作るっていう。

――へえ、面白いですね。歌詞には《この体 ひとつでは足りないよ!》というフレーズも3回出てきて、たぶんLiyuuさん自身もやりたいことがたくさんあるから、まさにこの歌詞どおりのことを実感してるのかなって思いました。

Liyuu:いろんな意味が解読できるので、《この体 ひとつでは足りないよ!》も、「マイかわいいルール」で、ファッションの方向が1個だけだったらちょっと足りないなって思います、いろんなファッションが試したいから、この体がひとつじゃ足りないよって思うんですね。毎日が違う感じになりたいっていう考え方が、女の子にはあるんですね。今日はちょっとふわふわにいきたいな、明日はちょっとセクシーにいきたいな――毎日違う自分が表現したいなって。もうひとつは、やりたいことがたくさんあって、ひとつの体じゃ足りないよっていう解読もできます。学生さんだったら「体がひとつじゃ足りないよ~。勉強いっぱい」とか、仕事をする人でも忙しいときに「ひとつじゃ足りないよ」って考えるときが、いっぱいあると思います。

――歌詞で他に気に入ってるポイントはありますか。

Liyuu:Dメロ(“⾏こう 鏡よ鏡 画⾯の向こう”“なんで私は私なの?”)の、鏡に疑問を出すところです。自分もよく鏡を見て、自分の目を見て、自分に対して疑問を出します。自分と自分、独り言がけっこうやります(笑)。自分と会話をするところが、自分とすごく似ていると思いました。自分で選ぶことが難しくて、悩むことがいっぱいで、毎回自分に訊くんですね。「これはどう? あれはどう?」って。選ぶこと全部、悩みます。

――鏡の向こうの自分は、何を答えてくれますか。

Liyuu:答えてくれることはないです(笑)。

――(笑)答えは自分から出てくる。

Liyuu:そうです。決めないこともいっぱいあるんですけど、でも絶対に訊くんです。

――たとえばどういうことを決めるときに、自分に問い掛けるのかが気になりますね。

Liyuu:ちょっと恥ずかしいです(笑)。たとえば今日の顔がいい感じだったら、普通に表情を作って「どお?」って訊きます(笑)。訊いて、普通に無表情になるんです。

――それはなぜ?

Liyuu:切り替えが早い(笑)。

――(笑)なるほど。「よし!」ってなったら、すぐにスッとなると。

Liyuu:そう、そうです(笑)。

――ということは、“ルルカワイマ”の歌詞はLiyuuそのものである、とも言えそうですね。

Liyuu:いや、ほんとにそうですね。ほんとに、女の子はだいたいこういうことをやってると思います。ちっちゃいことが、全部気になる、全部悩む。大きなことは決められるんだけど、小さいことは1個1個悩みます。男の子から見るとあまり変わってないけど、「今日はここが変わりました」って、自分の中にありますね。中国の女の子は、彼氏に質問するんですよ、「今日、どこか変わった?」って。難しいですよね? でもけっこうあります。

――答えられなかったり、間違えたりするとどうなるんですか。

Liyuu:怖いです(笑)。怖くて、「え~と~、ここ?」「違う」とか。「もう一度言って」とか。自分は、そういう質問をする人じゃないですけど、クローゼットの前で悩むことは、毎日しています。MVでも、クローゼットの前に服があって、悩んで……をやってますね。

Endless Vacation

このアルバムを聴いて、ほんとのわたしを見てもらえたら

――先行配信の2曲、“Endless Vacation”のほうはかわいらしさもありつつ、いわゆるエレクトロサウンドがカッコいい曲ですね。この曲を受け取って、どう思いましたか。

Liyuu:「よかったぁ」です(笑)。ずっと歌いたかったから、もらったときに「ようやく歌える!」の感じがすごく強くて。完成した曲は、自分の想像よりカッコいい曲になりました。

――願いが叶ったわけですね。

Liyuu:はい、そうです。

――そうなると、レコーディングも楽しみだったと思うし、気合いが入ったんじゃないかと思いますが、レコーディングに出掛ける前は、鏡の中の自分とどんな会話をしたんですか。

Liyuu:ええ~っ?(笑)。でも、このレコーディングの前日は大変な1日で、“Endless Vacation”のレコーディングは「今日、絶対完成しなきゃ!」の気持ちが強かったです。

――歌詞の中では、《どんな日も キミがいなかったらダメ》というフレーズが印象的でした。

Liyuu:この曲は、聴く人からの気持ちに全然変われるので、実は歌っているときに、自分と会話してました(笑)。相手を自分にして、歌いました。景色を想像して、相手が自分になって。

――どんな風景を想像したんですか。

Liyuu:《Sunshine》と《Sunset》のところで、サンセットの景色を想像して、車が通る橋の感じで、そこを歩いている景色が見えました。この曲はAメロ、サビの前のところが楽しくて。サビは盛り上がっていて、逆にAメロとBメロがちょっと静かに落ち着いた感じが好きです。

――すでにリリースされている“カルペ・ディエム”と“Magic Words”、ふたつのシングルもそれぞれよかったけど、“ルルカワイマ”と“Endless Vacation”はさらによくなっていると思います。Liyuuさんの中で、自分のここが成長しているなって感じるポイントはどこですか。

Liyuu:やっぱり歌かな。歌が、すごく成長できているかなと思っていまして。レコーディング自体のやり方も変化していて、“Magic Words”と“カルペ・ディエム”のときは、不安な気持ちが強めでした。あのときは初めて日本でお仕事するので、自分が何をしているかもあまりまだ理解できてない感じがけっこうありました。自分はずっと歌っていきたいですけど、自分の歌が正しいかどうか、心の準備ができてないというか、悩んでいました。でも、今は自分が向いていることを、はっきり知ってるんです。望むこと。自分が何を求めてるかがはっきりしました。

Endless Vacation

――レコーディングは現在進行中だと思いますが、「こんなアルバムになりますよ」と誰かに紹介するなら、どんな言葉になりますか。

Liyuu:ふぇ~、難しい(笑)。ボリュームがいっぱいのアルバム、です。でも普通は、ジャケ写を4つとかしないですよね? MVも4つとか、ないですよね。だから、ボリューム満点です。

――Liyuuさんにとって、応援してくれる人はどういう存在ですか?

Liyuu:一番思うのが、たぶん友達に似てますね。ファンクラブのファンの名前も鯉友(こいとも)なので。Liyuuは、中国語の発音は「鯉」の意味もあって、魚の鯉なんですけど、ほんとにすごく近い友達みたいな存在です。

――では、アルバムを待っていてくれる人たちに、Liyuuさんからメッセージをお願いします。

Liyuu:昔からずっと応援してくれる人もいて、そして今年からわたしのことを知って応援し始めてくれた人もいて、でも第一印象は、絶対にこのアルバムとは違うと思います。ぜひぜひ皆さん、このアルバムを聴いて、ほんとのわたしを見てもらえたらいいなって思います。

――では、“ルルカワイマ”の主人公のような女の子にもメッセージを。

Liyuu:やっぱり、朝出掛ける前に絶対聴いてほしいです。悩みながら聴いてほしいです(笑)。朝とかすごくピッタリな曲なので、自分の1日を完璧にするために、これを聴いてください。

――アルバム楽しみですね。制作しながら、自信がついた部分もありますか。

Liyuu:う~~~ん、自信がついてるのは、今はそんなに感じてないです。でも、ほんとにいろんな自分になれたから、早く披露したいなって思いますね。

取材・文=清水大輔

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