松下洸平さんも愛読していた不朽の名作が出版120周年!「ピーターラビット™展」の公式サポーター/音声ガイドナビゲーターに就任。見どころは?

文芸・カルチャー

公開日:2022/3/25

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松下洸平

 今年で出版120周年を迎える名作児童書『ピーターラビットのおはなし』シリーズ。現在アニバーサリーに相応しい様々な企画が進行しており、2022年3月26日(土)からは東京の世田谷美術館で「出版120周年 ピーターラビット™展」も開催される。

 今なお世界中で愛され続けるいたずら好きなウサギのピーターラビット™。シリーズ最初の絵本『ピーターラビットのおはなし』がフレデリック・ウォーン社から刊行されたのは、なんと1902年のことである。「出版120周年 ピーターラビット™展」では、そのメモリアルイヤーをお祝いして、ピーターラビットの誕生前夜から今日に至るまでの歩みを振り返っていく。

 物語の原点となった絵手紙の直筆オリジナルやウサギのスケッチは日本初公開となり、シリーズ最初の絵本『ピーターラビットのおはなし』の彩色画全点が一堂に揃うのも日本初となる。他にも100年以上前に作られた貴重な関連アイテムや特大バースデイケーキが展示されるという。
(詳細はこちら:https://peter120.exhibit.jp

 また俳優でシンガーソングライターの松下洸平さんが、「出版120周年 ピーターラビット™展」東京展の公式サポーターに就任。展覧会がより楽しくなる音声ガイドナビゲーターにも初挑戦したそう。

 ダ・ヴィンチWeb編集部では、松下さんにメールインタビューを実施。そこで展覧会の見どころや思い出エピソードを紹介してくれた。

――「ピーターラビット™展」の見どころを教えてください。

松下洸平さん(以下、松下) 貴重な原画が見られる事が見どころの一つです。絵本の中では見つけられなかった細かい色使いや筆の一本一本のタッチなどを間近でしっかり見ることが出来ます。また、この愛らしいウサギのキャラクターがどのように生まれたのか、ピーターラビットの歴史を知る事が出来るのも見どころの一つだと思います。

――音声ガイドのナビゲーターを初めて経験されたとのことですが、こだわった点、難しかった点を教えてください。

松下 メインは作品なので、作品の邪魔にならないような声や話し方、スピードを意識しました。絵本を読んでいるような形で読む原稿もいくつかあり、そこでは絵本の世界観に馴染むように丁寧なところもあれば、楽しくなれるようにワクワクするような読み方など、スタッフの皆さんにアドバイスいただきながらやらせていただきました。

松下洸平

――子どもの頃、『ピーターラビットのおはなし』を愛読されていたそうですが、本作への思い入れや当時のエピソードを教えてください。また、大人になって読んで改めて感じたことや発見がありましたら教えてください。

松下 『ピーターラビットのおはなし』が家にありましたし、子どもの頃は家でウサギを飼っていて、飼っているウサギに話しかけて何か喋ってくれないかなぁなんて思ったこともありました。今回改めて読み返したのですが、大人になった今でも、ピーターの冒険心や好奇心旺盛なところに刺激を受けますし、何事にも怖がらずに飛び込んでいく勇気や家族を想う気持ち、友達を想う気持ちというのは、大人になった今でも自分自身に響くものがありました。大切なことを思い出させてくれるきっかけになる作品なんだと改めて感じました。落ちこんだり、つまずいたりした時に力になる、そういうバイブルになっていくんじゃないかと思います。

――SNSにも公開されていますが、絵がとても上手い松下さんが、「ピーターラビット™展」の公式サポーターに就任されたことにご縁を感じます。松下さんにとって、役者など他の表現方法とは異なる「絵を描くこと」の原動力や面白さを教えてください。

松下 僕は物心ついた時から絵を描いていたので、日常生活の一部のようなところがあるのですが、絵を描くことの面白いところはとても自由なところだと思います。ゼロから何かを生み出す難しさはありますが、自分が表現したいことや使いたい色、全て自分で選んで表現していいという、この自由さがすごく僕は好きです。想像力は無限だし、やれることは星の数ほどある。自分のその時の想いを紙の上に残しておけるというところが絵を描くことの面白さであり、楽しいところなんじゃないかなと思っています。

松下洸平

 「出版120周年 ピーターラビット™展」は、東京・世田谷美術館で2022年3月26日(土)~6月19日(日)、大阪・あべのハルカス美術館で2022年7月2日(土)~9月4日(日)、静岡・静岡市美術館で2022年9月15日(木)~11月6日(日)と順次開催される。興味のある人はこの機会をお見逃しなく!

 そして120周年の企画は、まだまだ他にも盛りだくさん。なんと『ピーターラビットのおはなし』シリーズ新訳絵本の出版も決定。第138回芥川賞を受賞した『乳と卵』や英訳版も評判を呼んでいる『ヘヴン』や『夏物語』を代表作に持ち、2月28日には最新作『春のこわいもの』を上梓したばかりの作家・川上未映子さんが日本語翻訳を担当。早川書房から順次刊行予定となっている。ダ・ヴィンチWeb編集部は川上さんへのインタビューも実施しているので、ぜひ続報に期待してほしい。

 2022年4月16日(土)からは、富士本栖湖リゾートで「ピーターラビット™イングリッシュガーデン」もオープン予定。庭園はもちろん、カフェ、ミュージアム、ショップなど、シリーズの世界観を存分に楽しめるという。
(詳細はこちら:https://www.shibazakura.jp/english_garden/

 きっと今年は日本もピーターラビット™一色になるかも。貴重なアニバーサリーイヤーを全力で堪能してみてはいかがだろう。

「出版120周年 ピーターラビット™展」
会期
2022年3月26日(土)~6月19日(日)
開館時間
10:00~18:00(入場は17:30まで)
休館日
毎週月曜日 ※ただし、5月2日(月)は開館
会場
世田谷美術館 1階展示室
https://setagayaartmuseum.or.jp
観覧料
一般1,600円 / 65歳以上1,300円 / 大高生800円 / 中小生500円
※土日・祝休日および5/2(月)は日時指定制
お問い合わせ
050-5541-8600(ハローダイヤル)※全日9:00~20:00

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