「SUPER JUNIOR」が来日!18年愛されている、その理由がわかった3日間【34枚撮り下ろし写真も掲載!】

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更新日:2022/4/9

SUPER JUNIOR

 デビュー18年と長年にわたって存在感を放ち、日本国内でも根強い支持を集める「SUPER JUNIOR」が今春、待望の来日をはたした。公演&囲み取材現場を『ダ・ヴィンチ』編集部員がレポートする。

(取材・文=『ダ・ヴィンチ』編集部 撮影=かくたみほ、田中聖太郎)

「SUPER JUNIOR」が来日!
「たまアリ」でファンと会えるも声は出せず……!

 昨今、オンラインコンテンツの発展なども後押しとなり、2020年からのコロナ禍を経て、爆発的に世界で人気が広がっているKPOP界に注目が集まっている。
そして今春から、韓国の人気グループたちの来日情報が続々と発表され始めた。

 先頭を切ったのが、韓国大手芸能事務所・SM(エスエム・エンターテイメント)を代表するダンス&ボーカルグループ「SUPER JUNIOR(スーパージュニア)」。
そのメンバー・ヒチョルが2022年3月25日に、その後続々とメンバーが来日(28日にイェソン、ドンヘ、シウォン、リョウク、29日にイトゥク、ウニョク、キュヒョン)。
それぞれ3日間の隔離期間を経て、2022年4月2日(土)~4日(月)、埼玉・さいたまスーパーアリーナで3日間にわたり公演が開催され、計4万5000人を動員。観客の熱狂とともに、閉幕した。

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 本公演タイトルは「SUPER JUNIOR Japan Special Event 2022 ~Return of the KING~」。2020年の福岡公演以来、日本公演は約2年ぶりの「有観客」公演であったが、会場では観客側はマスクを着用、声を出すことの遠慮の協力をされており、歓声はあげられない。

 そのため、「SUPER JUNIOR」にはグループ名を紹介する際、リーダーのイトゥクの掛け声から始まる“挨拶フレーズ”があるものの、ファンとのコール&レスポンスの形でなされるものであるため、今回の公演でそれは叶わなかった。

 ゆえに公演初日、そういったままならない状況にメンバーもE.L.F(※SUPER JUNIORのファンの呼称)も少し戸惑いを見せていたものの、“歓声に代わる手段”として、拍手でのやりとりが行われていた。しかし公演中、拍手でメンバーの言葉に返し続けるE.L.Fの姿が心配になったのか、「拍手し続けると、手が痛くなるから……!」と、ファンを気遣うメンバーたちの姿が、毎公演で見られた。

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メンバー各々の活躍でも有名な「SUPER JUNIOR」

 「SUPER JUNIOR」は、今年でデビュー18年目を迎える、韓国のダンス&ボーカルグループである。2010年に社会現象となった“韓流ブーム”をけん引してきた、グループのひとつだ。ちなみに、今回の埼玉・さいたまスーパーアリーナでの公演は、コロナ禍の影響下によることからか、公演日を1か月きっての異例の情報発表であった。それにもかかわらず、3日間「たまアリ」の会場を埋めるほどの日本での人気を誇るほか、日本以外のアジア圏でも大変熱量あるファンダムを持っている。

 メンバーそれぞれが、バラエティ出演や役者業、ミュージカル俳優など、個人個人の活動が活発なことでも有名だ。「SUPER JUNIOR」を知らなくとも、韓国のドラマやバラエティ番組で彼らを知ることも多い。
そうした「SUPER JUNIOR」としての活動の場以外での活躍も目立つが、兵役を経てのグループであり、18年にも及ぶ、“長寿グループ”でもある。

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18年ファンから愛され続けている「SUPER JUNIOR」
その理由がわかった3日間

 メンバーの最年長であるイトゥクと同年代のヒチョルは、83年生まれ。そのためファンからは“ベテラン”と呼ばれたりするが、囲み取材時(★次ページにレポあり)でのメンバーの姿は、とても謙虚であり、丁寧な対応を見せていた。また日本の記者やカメラマンまでも楽しませようする心遣いも、随時感じられた。

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 例えば、記者が質問するたびに、メンバー全員が「ありがとうございます!」「いらっしゃいませ~!(ウニョク)」と、明るく笑顔を向けてくれる。当日、取材時間が限られるなか、現場では記者からの質問が止まなかったのだが、「こんなに質問たくさんしてくれてありがとうございます(イトゥク))」「正直こういう取材自体が久しぶりで、楽しいです(ヒチョル)」と、場を和ませながらも取材側をもうれしくさせる言葉をかける。最後にカメラマンによる撮影時には、「かっこよく~!」「セクシーに~!」という要望にも、即完璧に応える旺盛なサービス精神をみせていた。

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 そして「SUPER JUNIOR」の公演はとにかく、面白くて楽しい(そして、もちろんかっこいい)。
“バラエティに強い”メンバーがそろっていることもあるが、テンポの良いトークを繰り出しては、涙が出るほど笑わせてくれ、気がついたらあっという間に時間が経っている。“なんとしても楽しませよう”という、意欲にあふれている。

 また、公演中には、E.L.Fに対しての率直さや純真さも感じる。「SUPER JUNIOR Japan Special Event 2022 ~Return of the KING~」では全公演において、メンバーは今公演のために学んできたのであろう日本語で、最初と最後の「挨拶」をしていた。そのうえで、当日の流れや気持ちの変化によって変更していくこともあった。今回の来日について、そうやって約2年ぶりの公演の感想を率直に述べている様子が見られては、そのストレートな言葉が印象に残った。

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 長年ファンから愛され続けている「SUPER JUNIOR」。隔離のリスクもあった今回の来日、笑い転げてしまうほど面白かったです、と言いたくなるような3日間の全力公演、そしてメンバー全員からの気遣いがあふれる囲み取材などを通し、彼らが18年も愛される続ける理由を垣間見られたように思う。

 今年はすでにアルバムの発表と「SUPER SHOW(ライブ)」の開催をしたいと伝えているメンバーたち。今後の活躍に、ぜひとも注目してほしい。

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