中毒性にハマる人続出!? 初心者でも読みやすい警察小説5作品を厳選

文芸・カルチャー

2018/5/25

 パズルのピースがピタッと合うときのような快感が病みつきになる警察小説。原作がドラマ化・映画化されることが多く、それだけ人気が高く、裾野の広いジャンルであると言えるだろう。本稿では、警察小説ビギナーに向けて全シリーズ一気読みしたくなるほど中毒性の高いおすすめ作品をご紹介したい。

■ミショウを舞台に特殊能力「SPEC」をもつ犯罪者に立ち向かえ!

 まず1つ目が「SPEC」シリーズ(西荻弓絵:脚本、豊田美加:ノベライズ/ KADOKAWA)だ。本作品は戸田恵梨香・加瀬亮のW主演でお茶の間を賑わせ、ブームを巻き起こした。

 物語は通常では捜査の対象にはならない“特殊”な事件を取り扱う、警視庁公安部公安第五課未詳事件特別対策係、通称ミショウが舞台。そこに所属する奇妙な女性捜査官・当麻と、とある事件がきっかけでミショウに左遷されてきた敏腕刑事・瀬文が、通常の人間の能力や常識では計り知れない特殊能力「SPEC」をもつ犯罪者に立ち向かう。

■ヤクザやめていただきます! ―麦秋と翔が“足抜けコール”で大奮闘

「ヤメゴク」シリーズ(櫻井武晴:脚本、豊田美加:ノベライズ/KADOKAWA)は2015年に大島優子主演で話題になったテレビドラマのノベライズ。

 警視庁の「暴力団離脱者相談電話」通称“足抜けコール”で働く永光麦秋はどんな脅しにも屈せず、暴力団の構成員をカタギに戻し組織を容赦なく叩きのめしていた。そんな麦秋がいる足抜けコールに元マル暴刑事の三ケ島翔が異動してくる。変わり者の麦秋に戸惑いながらも行動をともにする翔だったが、麦秋が暴力団に対して個人的な怨恨を抱いていることに気づき…。麦秋が抱える苦悩、そして翔が隠す秘密とは——人間ドラマからも目が離せない。

■西村京太郎作品も外せない! 鉄道サスペンスといえばあのシリーズに注目だ

「十津川警部」シリーズ(西村京太郎/KADOKAWA)は、西村京太郎作品の中でも特に豊富なバリエーションを誇る鉄道サスペンスだ。テレビ朝日、TBS、フジテレビなど民放各局がそれぞれにシリーズドラマや特別ドラマを制作してしまうほどの人気シリーズである本書なしには、警察小説は語れない。

 さまざまな鉄道路線で巻き起こる怪事件を次々と解決に導く十津川警部の鋭敏な推理力にあなたも思わずほれぼれするはず。

■“三億円強奪事件”の真相がいまここに暴かれる!?

 永瀬隼介によるミステリー小説『閃光』(KADOKAWA)は、昭和最大のミステリーの“真実”を炙り出す、犯罪小説の金字塔だ。

 玉川上水で男性が首を絞められて殺害されているのが発見される。捜査陣に名乗りを上げた老刑事・滝口と、相棒に選ばれた巡査部長の片桐。滝口はこの殺人事件に、30年以上前に発生した“三億円事件”との関連性を見出す。そのころ、殺された男と三億円事件当時仲間だった連中がにわかに再会を果たしていた。昭和最大のミステリーに迫る1冊。

■美しい容姿のロス市警警部とさえない鬼丸刑事のタッグで猟奇的事件を解決

 そして最後に、「オニマル」シリーズ(田中啓文/KADOKAWA)。警視庁忌戸部署にやってきたのは、その才能のためにロス市警がなかなか手放そうとしなかったベニー芳垣警部。裏の顔はなんと敏腕陰陽師。美貌と才能を兼ね備えた彼がバディに選んだのは、所内で最もさえない刑事・鬼丸。ふたりは猟奇殺人事件の真相を追いはじめるが…。

 対照的なコンビと驚きの展開の連続に思わずページをめくる手が止められなくなることだろう。

 2018年5月25日(金)10時から6月5日(火)9時59分までの期間、角川文庫70周年を記念して、楽天Koboで角川文庫警察小説フェアを開催。上記期間中には角川文庫・角川ホラー文庫として出版されている数々の警察小説が30%オフになる。

 警察小説になじみがないという方は、これを機にサスペンスデビューを果たしてほしい。また、すでに警察小説に魅せられている方も、これまでに触れたことのない作品に出会えるチャンスだ。

文=ムラカミ ハヤト