えっ! こんな趣味ってあり!? 珍しい趣味に青春を捧げる女子高生が主役の漫画まとめ

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更新日:2018/10/9

 高校生というのは、大人と子供の間、そんなわずかで貴重な時間に生息するちょっと特別な存在。高校生だからこそできること、できたことというのは、大人になってからも甘酸っぱく思い出します。そんな青春の代名詞でもある高校生、それも女子高生が活躍する漫画は人気が高いものが多く、大ヒットした『けいおん!』をはじめとして、部活動がテーマとなったものも多くあります。本稿ではちょっと珍しい趣味や活動に青春を捧げる女子高生達が活躍する漫画を紹介しましょう。

■ギャンブルの強さが全てを決める! セレブ女子高生達のギャンブルバトル!

 上流階級の生徒達が通う私立百花王学園。ギャンブルの強さが全てを決めるという学園という舞台設定と、独創的なギャンブル、そして美少女達の顔芸が多くの話題を集め、アニメ化、ドラマ化もされた人気作品である『賭ケグルイ』(河本ほむら:原作、尚村 透:作画/スクウェア・エニックス)。

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 ギャンブルというと裏社会のもの、アウトローのものという概念を覆し、上流階級の、それも高校生が戦うという着眼点と、部活動や学校という舞台を活かしたバラエティに富んだギャンブルの内容、さらに漫画だからこそ表現できる、状況によって豹変する美少女達の表情など、今までギャンブルに興味がなかった人でも、一気に引き込むだけの魅力が満載の作品です。

■バイクへの愛情がガチで伝わる女子高生×バイク漫画

 高校生から自動二輪免許は取得できるといっても、女子高生で原付ではないバイクに乗る人はごく少数といっても過言ではないでしょう。そんな常識など知らない! と振り切ってしまった作品が『ばくおん!!』(おりもとみまな/秋田書店)。

 女子高生による部活物といえば数え切れないぐらい存在していますが、こちらの作品で描写されるのは部活動よりも、バイク乗りならば思わずうなずきたくなる、リアルな情報の数々。バイクメーカーとのコラボ漫画をはじめ、アニメ化された際には、日本の主要バイクメーカーだけでなく、海外のメーカーまでもがクレジットされていることからも、バイクへの熱意が伝わってきます。読んでいるうちに、いつの間にか、お気に入りのバイクメーカーができていても不思議ではない作品です。

■女子高生がスポーツジムにはまってもいいじゃない! 筋トレコメディの傑作

 昨今は健康のためにジムに通う人も多くなってきました。筋力トレの重要性なども一般的になりつつありますが、そんな筋トレをわかりやすく、なおかつ可愛らしい女子高生が、ちょっとお色気もありで教えてくれる作品が『ダンベル何キロ持てる?』(サンドロビッチ・ヤバ子:原作、MAAM:作画/小学館)。

 ダイエットのためにジムに入会した少女が、ガチのボディビルダーや、筋肉好きの同級生と共に色々なトレーニングを行うというシンプルなストーリーですが、トレーニングマシンの使い方から、効果的な自重トレまで、紹介されている内容は本格的なものとなっていますので、これから筋トレを始めたい、ジムデビューしたいという方にとっては、まさにもってこいの入門書となることでしょう。

■業界初の罠猟コミックの主人公は女子高生!

「罠猟」といわれても、どんなものかすぐにイメージするのは難しいと思います。文字通り、罠を仕掛けることによって動物を捕獲する猟なのですが、実施するためには免許が必要であり、さまざまな決まりが存在しています。そんな知られざる罠猟の世界を、18歳の女子高生を主人公にして、リアルでなおかつ可愛らしく描写しているのが『罠ガール』(緑山のぶひろ/KADOKAWA)。

 農作物を被害から守るために罠をしかけるという、生活に密着した内容であるために、趣味というよりも実用的な面が強いものですが、現在の農家が直面している害獣被害について知ることができます。といっても、重い話にならないように絶妙なさじ加減がなされていますので、新しい知識を手に入れるぐらいの気軽さで読んでみるのもオススメです。

■実在するマイナー競技に挑む女子高生達の、真剣な姿に引き込まれる

 高校の部活動にライフル射撃があるということを知っている方は少ないことでしょう。さすがに実弾は使いませんが、エアーライフルやビームライフルなどを用いた競技が存在し、全国大会も開かれています。そんなマイナー競技であるライフル射撃に挑む女子高生の姿を描いたのが『ライフル・イズ・ビューティフル』(サルミアッキ/集英社)。

 ほのぼのとした日常を描いた4コマ漫画なのですが、ライフル競技に関してはシビアかつリアルに描写されています。マイナーな競技であっても、いや、だからこそ、真剣に競技と向き合う彼女達姿から、気がつくと目が離せなくなってしまいます。スポーツ漫画としても優秀な作品といえるでしょう。

 本稿で紹介した漫画のテーマは、どれも、女子高生が行っていたら非常に珍しいものばかり。だったら、ふさわしい属性を持つ人を主人公にすればいいのでは? と思うかも知れませんが、女子高生という偶像を主人公にするからこそのメリットも存在しています。

 ある意味リアリティがないからこそ、気軽に楽しむことができますし、今まで知らなかった世界へと飛び込みやすくなっているという面もあります。もちろん、可愛いから読み始めて、気がついたらその世界に興味が出てきていたということも充分にありえるわけです。だからこそ、興味を引かれるものがあったならば、まずは気軽に読んでみて下さい。

文=龍音堂